<figure id="attachment_331501" aria-describedby="caption-attachment-331501" style="width: 2840px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e984a2aa"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/08/67d69b35d3c645f1f526005dbb071ad4.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-331501" class="wp-caption-text">フジテレビは長年にわたり旧ジャニーズ事務所と強い関係を築いてきた。『カウコン』の独占中継も、その一つだ</figcaption></figure>
<p>社名を「SMILE-UP.」（スマイルアップ）へ変更し、新たな船出を迎えた旧ジャニーズ事務所。しかし、その先行きは明るくはない。一番の理由は、長く親密な関係が続いてきたテレビ各局の厳しい対応だ。大手広告代理店関係者が語る。</p>
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<p><span class="strongInContent">「NHKは10月の定例記者会見で、旧ジャニーズ事務所所属タレントの同局の新規出演依頼について、被害者救済と再発防止への取り組みが着実に進まない限り行わないというスタンスを強調。『紅白歌合戦』には現時点で出演者ゼロという方針を変更していないと明言しました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">さらにテレビ朝日も、『忍者』のメンバーだった志賀泰伸氏が局内のトイレでジャニー氏からの性加害に遭ったという証言を受け、今回の問題を総合的に検証するための特別番組を制作・放送する予定とのコメントを発表しました。すでに日本テレビとTBSは旧ジャニーズに関する社内調査結果を発表していますが、遅ればせながらテレビ朝日も重い腰を上げた格好です」</span></p>
<p>テレビ朝日同様、蜜月関係にあったフジテレビでは先んじて、ジャニー氏による性加害問題の検証番組『週刊フジテレビ批評 特別版～旧ジャニーズ事務所創業者による性加害問題と“メディアの沈黙”～』を21日に放送。同番組ではフジテレビの現役・元社員77人を調査した上で、報道局長の渡邉奈都子氏が「未成年に対する性加害という重大な問題、人権問題に関する感度の鈍さは、被害に遭われた方々の心情を考えますと、報道に携わる者として深く反省しております」と正式に謝罪した。</p>
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<p>しかし放送終了後、音楽プロデューサー・松尾潔氏（55）が自身のX（旧Twitter）で、「社員たちは失言防止に気を遣うあまり、生徒全員がリレーでセリフ棒読みの卒業式のごとき図に」と皮肉交じりのコメントを発表したように、及び腰にも見えた現役・元社員への姿勢に批判が寄せられた。在京キー局の中で遅れをとっているフジテレビだが、その裏には旧ジャニーズ事務所との蜜月関係の賜物ともいうべき、年末年始恒例特番の存在も関係していた。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="『カウコン』に振り回されるフジテレビ"></div>
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<figure id="attachment_293540" aria-describedby="caption-attachment-293540" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="289cb613"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/e7c6e146ce4dbf13f0a5a9593ebe6a38.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-293540" class="wp-caption-text">高視聴率を記録した昨年の『カウコン』で、パフォーマンスを披露した平野。現在は『TOBE』で活動する</figcaption></figure>
<p>その特番とは、所属タレントが多数出演し、大晦日から元日にかけて行う年越しライブ『ジャニーズカウントダウンライブ』だ。‘98年の開催をきっかけに、’14年以外は毎年フジテレビ系列で特番枠として生中継され、『カウコン』の略称で長年ファンから親しまれている。同番組についてスポーツ紙芸能デスクが語る。</p>
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<p><span class="strongInContent">「昨年は、当時Sexy Zoneに在籍していたマリウスさん（葉・23）が事務所退所と芸能界引退を発表。中島健人（29）らメンバー５人での最後の活動の場となりました。さらに平野紫耀（26）、神宮寺勇太（25）、岸優太（28）の３人がKing &amp; Princeとして参加した最後のライブということもあり、深夜の生放送ながら世帯平均視聴率は13.2％の高視聴率を獲得。安定して高視聴率を獲得する年末年始特番として定着し、近年視聴率低迷にあえぐフジテレビにとって、とりわけ期待が大きいコンテンツです」</span></p>
<p>ところが、今年は『カウコン』開催の決定報がなかなか聞こえず、ファンはもちろんのこと、毎年放送するフジテレビからも不安の声が上がっているという。キー局関係者が事情を説明する。</p>
<p><span class="strongInContent">「毎年12月初旬頃の開催発表が通例とはいえ、一連の性加害問題で開催を懸念する声も大きく、フジテレビが再三再四確認しているものの、いまだ明確な返答がありません。</span></p>
<p><span class="strongInContent">カウコン開催可否により代替番組の制作や編成などが発生するため、フジは開催しない場合を考慮した準備も並行して行っている状況です。しかし、年末が近づいても煮え切らない態度に、スケジュールを仮押さえされているタレントや事務所からも不満の声が続出しています」</span></p>
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<p>本来であればフジテレビが毅然とした対応で旧ジャニーズ事務所と調整すべき立場だ。しかし、過去の関係性から強く言えない状況にあるという。</p>
<p><span class="strongInContent">「’18年、当時フジテレビ編成局編成センターゼネラルプロデューサーだった重岡由美子氏が旧ジャニーズ事務所へ出向。現在は取締役になっています。一局員が芸能事務所へ出向するのは異例中の異例でしたが、フジにとっては所属タレントを多く自局の番組などへ出演させられるメリットが、ジャニーズにとってはフジに所属タレントを多数露出できるメリットがあり、利害関係が一致したことが大きな要因です。</span></p>
<p><span class="strongInContent">それだけの蜜月関係を構築したからこそ自社検証番組で歯切れが悪いのは、当然といえます。虎の子ともいうべき特番を手放さないよう事務所へ強気に出られない事情があります。ですがいまだこのような忖度を旧ジャニーズへ続ける以上、フジが一連の性加害問題に真摯に向き合っていないといわれても仕方ないでしょう」（芸能プロ関係者）</span></p>
<p>フジテレビには、忖度のない対応が求められるが……。</p>
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中村和彦（1枚目）、近藤裕介（2枚目）

旧ジャニーズ事務所の年末特番「カウントダウンコンサート」の開催が決まらない。中継を行うフジテレビも、ジャニーズの煮え切らない態度に苦労しているが、一方で毅然とした対応を取れない事情もあるという。

『カウコン』開催未定で振り回されるも…フジテレビが強気に出られない「旧ジャニーズとの蜜月」裏事情

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