バラエティに情報番組にと引っ張りだこ！『パンサー』尾形が業界や周囲から愛される「納得の理由」

『パンサー』の尾形貴弘（46）がMCを務め、数学の難問を大真面目に解説するNHKの異色知的エンターテインメント番組『笑わない数学』の第２シーズンが、10月４日から始まった。

「毎回30分かけて１テーマをわかりやすく掘り下げるというコンセプトで、尾形はギャグを封印し、真面目に解説を行っています」（テレビ専門誌記者）

サッカーの強豪校・仙台育英でキャプテンを務めた尾形。これまで、運動神経や一生懸命さを買われて、体力自慢のロケやドッキリ企画で重宝されてきたが、真面目な企画での起用が増えている。

「今秋リニューアルされた情報番組『サタデープラス』（TBS系）では、全国の高校を巡ってまだ見ぬ才能に出会う『パンサー尾形の青春サンキュー！』というコーナーを担当。

９月19日に放送された『ひらけ！パンドラの箱 アンタッチャブるTV』（フジテレビ系）では、『尾形軍団！秋の違法行為取り締まりスペシャル！』という企画で、無許可の桃の移動販売車の運転手に違法販売をやめるように物申す直撃取材を行っていました。

後輩芸人たちと結成した『尾形軍団』は同番組で違法行為を注意するという体当たりロケを不定期で行っていて、なかなかの好評を博しています」（放送作家）

草彅剛（49）とともにサントリー『やさしい麦茶』のCMに出演するなど、広告や企業イベントへの起用も増えている。

「ドッキリ企画の常連と言えば、『安田大サーカス』のクロちゃん（46）らクズ芸人たちの名が挙がりますが、彼らと違って尾形はピュアすぎるリアクションがドッキリにハマった。持ちギャグの″サンキュー！″もポジティブなフレーズなので、好感度が高く、企業イベントで受けがいいのです」（広告代理店関係者）

売れっ子の尾形がどんな仕事にも全力投球する背景には「東日本大震災がある」と前出の放送作家は言う。

「尾形は仙台湾沿岸に位置する宮城県東松島市の出身。東日本大震災で実家が津波で流されるという被害に遭っています。テレビのニュースで実家が流される映像を目にした尾形は、レンタカーですぐさま現地入りしたそうです。被災した家族を支えるため、どんな仕事にも全力投球するようになった」

尾形は周囲への感謝も忘れない。

「最近、『尾形軍団』のロケが多いのですが、それは尾形が懸命に売り込みをしているから。苦楽を共にした軍団メンバーのため、尾形軍団を起用する企画に関してはどんなに拘束時間が長くても、内容がツラくとも、喜んでオファーを受ける。尾形の売り出し効果もあったのか、軍団メンバーの『サルゴリラ』や『囲碁将棋』は、賞レースで決勝に進むなど、業界で注目を集めています」（吉本興業関係者）

愛妻家であることも、尾形の好感度を上げているという。

「コンプライアンスが厳しい今のご時世、芸人であっても不倫はご法度。その点、尾形は夫人が好きすぎて嫉妬ぶりがギャグになっており、夫人が高円寺阿波おどりに飲食店を出した際に″妻のためになるなら″と購入者と記念写真に応じるなど家族サービスも抜群。これは高ポイントですよ」（前出・放送作家）

体当たり芸人の大先輩・出川哲朗（59）のようにCM王となる日も近い?