<figure id="attachment_347221" aria-describedby="caption-attachment-347221" style="width: 1716px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ebbaee47"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/0f1467b8f760232e076ca1d48e273d16.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347221" class="wp-caption-text">ロックバンド時代のエイト氏。ボーカル担当で「七瀬」と呼ばれていた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_347223" aria-describedby="caption-attachment-347223" style="width: 2301px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0f0a119e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/5b507fe36491c8deb0a730f32db1ea38.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347223" class="wp-caption-text">現在のエイト氏。意外にも（？）甘党だ</figcaption></figure>
旧統一教会問題を厳しく追及し、ジャーナリズムに関する数々の賞を受賞した鈴木エイト氏。パーソナリティーを務めるラジオ番組『鈴木エイトMIDNIGHT TRACKING』（InterFM）も好評オンエア中だ。
旧統一教会を相手に一歩も引かないジャーナリストとして硬派なイメージがあるエイト氏が、実は20代半ばまで“ヴィジュアル”系バンドマンだったことはあまり知られていない。直近で観たライブは「打首獄門同好会」だというエイト氏の知られざる一面を紹介しよう。
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ロック、メタルについて、お話をうかがいたい――そんなオファーを快く引き受けてくれたエイト氏は、待ち合わせ場所の都内某会議室に黒いレザーパンツ＆白い革ジャンで登場した。店員を呼んでオーダーしたのは「ブルーベリーヨーグルト」。旧統一教会問題を追及するときとはまた違ったムードの中でエイト氏は語り始めた。
「滋賀県出身なのですが、中学生の時に地元のローカル番組で洋楽に触れたのがロックにハマったキッカケです。最初はDuran Duranなど、洋楽ポップやロックを聴いていましたが、次第にヘビーメタルやハードロックを聴くようになりました」
日本大学進学後、エイト氏自身もバンド活動を志すようになった。
「TALASというアメリカのメタルバンドのベーシスト、ビリー・シーンに影響をうけて、大学生になってからベースをはじめました。初めて人前でプレイしたのはホコ天（原宿の歩行者天国の通称）。当時人気だったブルースバンドに飛び入りで入れてもらって、弾きました。バンドを結成しようと音楽雑誌のメンバー募集欄で色々やり取りしましたが、結局、人は集まりませんでした。大学時代はLAを拠点にしているメタルバンドのRATTにハマっていたので、アルバイト先の喫茶店でBGMにかけては『うるさすぎる！』と店長に怒られていましたね（笑）」
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念願のバンドを結成したのは大学卒業後のことだった。
<figure id="attachment_347237" aria-describedby="caption-attachment-347237" style="width: 1765px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="07ba3367"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/d4171e01e2294c86036ea26c72e30d2d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347237" class="wp-caption-text">初めて組んだバンド「Phantasmagoria」のチラシ</figcaption></figure>
「大学を卒業してから、いくつかのバンドでベースを弾かせてもらった後にボーカルに転向して、バンド『Phantasmagoria（ファンタスマゴリア）』を結成しました。当時はハードロックバンドDEAD ENDのボーカル、MORRIE（モーリー）の影響もあって、ダークな激しい曲を演奏していました。その名も『呪縛』とか（笑）」
当時のエイト氏の写真を見ると、ロングヘアーにメイクばっちりの「ヴィジュアル系」に見える。バンドでの呼び名は、大好きな筒井康隆の『七瀬』シリーズから取った「七瀬」。エイト氏はボーカルを担当し、作詞や作曲も行っていた。
「自分はそんなつもりはなかったのですが、『ヴィジュアル系』に見られましたね。『楽曲や音楽性にも深いこだわりがあったので、（ヴィジュアル系と）一緒にしてほしくない』と当時は思っていました」
<div data-friday-nextpage-lead="「空っぽ」な自分から湧いたジャーナリスト魂"></div>
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一見、ヴィジュアル系だが、中身はダークでパンク。エイト氏は独自のスタイルのバンドを結成した。そこには何らかのメッセージ性が込められていたのか。
「なかったですね。むしろ、当時の自分は『空っぽ』で虚無感を感じている傍観者でした。だから、内向的な暗めの曲ばかり作っていました」
<figure id="attachment_347234" aria-describedby="caption-attachment-347234" style="width: 1885px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1cab7b2a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/bcbec4fda11aa348407aa44f56342e36-1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347234" class="wp-caption-text">ライブにて。ボーカルの前はベースを担当。イケメンである</figcaption></figure>
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エイト氏は無神論者を自称するが、哲学や思想に興味を持ち、カルトを追及するジャーナリスト魂がわいたのは30代になってからだそうだ。それにしても――「モデルのオファーも来ていた」（エイト氏）というヴィジュアルのバンドマン。相当モテていたのではないか。
「そうでもないです。バブルが終わって、大学出てからバンド活動なんて、『負け組』ですよ（笑）。ただ、とても褒められたもんじゃない女性関係も、なくはなかったですね……いま考えれば、深く反省すべき行動もありました。色々あったバンド時代でしたけど、自分で書いた曲を聴いてもらえるというのは本当に嬉しかったですね。私は契約社員として働きながら音楽活動をしていたのですが、周囲には全く働かずヒモ的な暮らしをしていたバンドマンもいた。ファンにたかるような悪い風習もあった。人間の負の部分が垣間見えました」
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エイト氏は26歳でバンドを辞めた。
「25歳までに結果を出せなかったら、ケジメをつけようと考えていました。悔いはありません。自分の才能や歌唱力には限界を感じていましたし、バンドメンバーとの共同作業も苦手でした」
「時の人」となった今、音楽活動を再開し、ライブを開催すればかなりの集客が見込めそうだが――との問いかけにエイト氏はこう即答した。
「ありません。悔いはないですね」
音楽活動をせずとも、エイト氏にとって音楽は「生きる糧」であり、「価値ある音楽は自分で探していかないと出逢えない」と言う。
「アナログ派でiTunesなどは使っていない」というエイト氏。ひところは車の運転中は「MOJAというロックバンドの曲をかけていました」というが、ここ最近はカーラジオを聴いているという。そこで流れる音楽との偶然の出逢いが楽しい、というのだ。
<figure id="attachment_347239" aria-describedby="caption-attachment-347239" style="width: 1906px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="fbcafd2c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/e15c0f491aa85d9ea9a89a64a0950709.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347239" class="wp-caption-text">ヴィジュアルと音楽性とのギャップが特徴だった</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="日本の音楽シーンへ"></div>
<figure id="attachment_347241" aria-describedby="caption-attachment-347241" style="width: 2350px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4a7ed1bc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/f7f260ebedcfee8a958c49b17bbdfcf3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347241" class="wp-caption-text">白い革ジャンがオシャレな現在のエイト氏</figcaption></figure>
<figure id="attachment_347242" aria-describedby="caption-attachment-347242" style="width: 1050px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="44d0aae4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/8e24f793f1f5d4476d3658b5d996fe09.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347242" class="wp-caption-text">虚無感から内向的な曲を作っていたという</figcaption></figure>
昨今の日本の音楽業界に向けるエイト氏の視線は厳しい。
「音楽を『目的』でなく『手段』としている人達がいますよね。作曲家が良い曲を提供しても、歌い手がはたしてその曲を最大限に活かせているのか？　日本の音楽業界はKポップに負けています。このままでは世界に負けてしまいます。『本物』が生き残る時代になってほしいです」
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そんなエイト氏のイチオシの曲はユニークなPVが話題となった打首獄門同好会の『死亡フラグを立てないで』とMORRIEの『Serafine（セラフィーネ）』。
「打首獄門同好会はデスメタルの要素を上手く消化しつつ、聴いていて楽しい。 ライブに行くと、歌詞にストーリーがつけられたPVが上映されて、（それに合わせて）客席が『それそれ！』みたいなかけ声かける。筋肉系の曲では一緒にスクワットをして盛り上がるんです。MORRIEの『セラフィーネ』は哲学的で奥深い。ノアの方舟と人類滅亡をテーマにしています」
評価が厳しかった日本の音楽シーンにも、注目しているアーティストはいるという。
「YOASOBIのサポートベーシスト、やまもとひかる。ソロも良い。あと米津玄師みたいな声に『癖がある人』は良いですね。鬼束ちひろも好きです。他に闇や負の要素があり、突き抜けている女性歌手で言うとCocco、海外ならジュリア・マイケルズも好きです。バンド時代の経験が今の自分の言論活動に直接影響していることはありません。ただ、今の自分を過去に持っていけるとすれば、何か表現できることがあると思います」
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今後、音楽活動をメインにするつもりはないとのことだが、エイト氏は ジャーナリスト活動の一環として、12月28日にネイキッドロフト横浜で開催するイベント『カルト宗教映像と音楽の夕べ』で、あるカルトのテーマソングを演奏する予定だという。
紆余曲折を経たエイト氏が演奏で何を表現するのか。興味は尽きない。
<figure id="attachment_347243" aria-describedby="caption-attachment-347243" style="width: 1720px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3b51a7a2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/4b8e23404150502ed0754b95ceb59436.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-347243" class="wp-caption-text">ヴィジュアルの良さが評判となり、モデルのオファーも舞い込んだ。こちらはモデルを務めた作品のひとつ</figcaption></figure>

慶応義塾大学法学部政治学科卒業。「深月事務所」代表。数々の媒体で執筆し、女優、モデル、ベリーダンサー、ＦＭラジオパーソナリティーとしても活動。動物愛護活動も精力的に行い、テレビ神奈川の番組「地球と共生する、アニマルウェルフェア」を自社でプロデュース

深月ユリア

旧統一教会の問題追及で一躍、名を挙げた鈴木エイト氏。彼がジャーナリストを志す前に美形バンドマンだった事実はあまり知られていない。美形すぎてモデルの仕事もしていた青春時代を語り尽くす。

【写真公開】超イケメン！鈴木エイトが語るロッカー時代「ホコ天にも出てました」

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