<figure id="attachment_353886" aria-describedby="caption-attachment-353886" style="width: 4277px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="36f3924c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/01/81db42fb7c55ca1c8155369c6bd13033.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-353886" class="wp-caption-text">CMを再現してくれた小金沢昇司さん（’08年12月19日号）</figcaption></figure>
<p>演歌歌手の小金沢昇司（こがねざわ・しょうじ）さん（本名同じ）が１月11日、神奈川県内の病院で呼吸不全のために死去したことを所属レコード会社が発表した。65歳だった。</p>
<p><span class="strongInContent">「ほとんど無名だった彼の名前を全国区にしたのは、’92年８月から放送されたコマーシャルがキッカケでした。ノド用スプレー『フィニッシュコーワ』のCMで『歌手の小金沢くん』と紹介され、その年の流行語大賞銀賞を受賞しています」（芸能事務所関係者）</span></p>
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<p>フィニッシュコーワは、それまでの数十倍を売り上げ、同年５月に発売されたCD『おまえだけ』は30万枚をこえる大ヒットとなった。それまで、地方の営業が主な活動だった彼の生活も一変。１日でテレビ番組３〜４本に出演し、その合間に５〜６本の取材を受け、眠る暇もなくなったという。’08年12月、本誌が彼に行ったインタビュー取材では、当時のことをこのように述懐していた。</p>
<p><span class="strongInContent">「嬉しい反面、これではいけないと思うようになりました。僕はデニムやジーンズ姿が多かったのですが、番組スタッフや取材相手から『なぜ着物を着ないんですか』とよく聞かれたんです。演歌歌手への偏見が強いなと感じました。それからは、この偏見を壊すため自分の好みの格好で出演し続けています」</span></p>
<p>そう語り、</p>
<p><span class="strongInContent">「演歌界に自分なりの色を出したい」</span></p>
<p>と、夢を語っていたのだが…。そのキャリアに翳りが見え始めたのは、『北島音楽事務所』を独立し、個人事務所を立ち上げた’14年からだった。</p>
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<p><span class="strongInContent">「事務所の設立資金を複数の知人から借りていました。彼はギャンブル好きで、若手時代から借金がたまっていたんです。他にも数百万円の不動産詐欺にあったり、化粧品ビジネスに失敗したりなど、借金は数千万円にのぼったそうです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">地道に地方営業をこなし、返済していましたが、コロナ禍で生活が一変してしまった。営業はほぼ中止になり、収入は８割減。借金返済のために生活は厳しかったようです」（小金沢さんの知人）</span></p>
<p>借金苦を紛(まぎ)らわすために深酒をして、アルコールが抜けないまま運転をしてしまったのだろうか。’20年11月28日、警視庁は酒に酔って車を運転し、信号待ちをするトラックに追突したとして、彼を道交法違反の疑いで逮捕した（後に不起訴処分）。</p>
<p>この時以降、芸能活動を自粛。以来、人前で歌うことはなかったそうだ。</p>
<p>歌手生活35周年の節目に65年という早すぎる生涯を閉じた小金沢さん。ご冥福をお祈りいたします。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="元気だった頃の小金沢昇司さん"></div>
<figure id="attachment_353887" aria-describedby="caption-attachment-353887" style="width: 4082px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="811cf6ae"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/01/d489ce6a7e48a6893cf34df48cd51ba6.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-353887" class="wp-caption-text">歌舞伎町で美女と歩く小金沢昇司さん（’06年９月15日号）</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_353888" aria-describedby="caption-attachment-353888" style="width: 2784px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3e2a9fdb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/01/0872345c0f7060fc688021fcccf85a52.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-353888" class="wp-caption-text">酒気帯び運転で逮捕され、釈放後、マスコミに頭を下げる小金沢昇司さん（’20年11月）</figcaption></figure>
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小松寛之、幸多潤平、蓮尾真司

演歌歌手の小金沢昇司さんが１月11日、呼吸不全のために死去したことを所属レコード会社が発表した。65歳だった。かつて本誌のインタビュー取材に、夢を語っていた小金沢さん。その夢とは......。

「演歌界に自分なりの色を出したい」…追悼「歌手の小金沢くん」こと小金沢昇司さんが叶えたかった夢

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