ポンコツじゃなくてただの天才じゃん！ 実は何をやっても上手くいってしまう「狩野英孝」

いじられキャラ・ポンコツキャラとしてお馴染みのピン芸人・狩野英孝。ダメ男というイメージが強い狩野だが、芸人としての実力は各方面から評価されている。

例えば、’21年５月の『櫻井・有吉THE夜会』では、有吉弘行から《体張った仕事や、ハードドッキリができるリアクション芸人の最後の世代だよね》との言葉が。実は有吉は出川哲朗のようなリアクション芸に憧れていた過去があり、そんな中で狩野を出川と同じリアクション芸人として認めたのだ。

「有吉は狩野に対し厳しい評価をしていた時期もありました。有吉が『毒舌キャラ』として復活した当時、狩野の『ラーメン つけ麺 僕イケメン』が観客に大うけしたのに対し、《お前ら半年後に何でこんなギャグで笑ってたのか恥じるからな》と毒づいたんです。狩野はこの件にも実は感謝していて、もしこの発言がなかったら、調子に乗り続けて『売れてるけどダメなやつ』になっていたかもしれないと振り返っています」（芸能誌ライター）

意外と自分を見つめ直すことも欠かさない狩野は、後輩芸人からも評価されている。今や売れっ子のEXIT・兼近大樹も、NSC時代に見た狩野を《信じられないくらいおもろくて》《狩野英孝が人からいじられず自分単体でこんなにおもしれえの》と絶賛。《狩野英孝さんの技術は、芸人になってよりやばって（思った）》《天才だ》と、大いに狩野をリスペクトしているようだ。

ちなみにEXITとトークを繰り広げていた放送作家の佐久間宣行も、《狩野英孝を面白くないってナメてるなんて素人の素人》《芸人でそんな奴いない》と発言。お笑い業界での評価はゆるぎないことが伺える。

芸人としての実力に加え、狩野には「偶然面白くなる」という奇跡的な才能も備わっている。狩野の公式YouTubeチャンネル「EIKO！ GO！！」は登録数185万人を誇る人気チャンネル。このチャンネルではゲーム実況が主におこなわれているのだが、同チャンネルの魅力は狩野のゲームの実力ではなく、時々起こるトラブルの方。

コントローラーの誤作動でアイテムの斧が勝手に動くトラブルに見舞われた時は、「狩野英孝 斧」がXでトレンド入りしたこともある。一応しっかりと功績は認められているようで、ゲーム配信を盛り上げた人物を表彰する「GAME STREAMER AWARD 2021」で話題賞を受賞したことも。

さらに、’17年に起こした未成年との淫行問題では、謝罪会見が「面白い」と良くも悪くも話題に。相手の嘘を疑った理由として《野生の勘》と発言したり、家に鍵をかけないことをなぜか明かしてしまって《不用心ですね》と記者にたしなめられたりと、コントのようなやりとりを真面目におこなっている。

ロンドンブーツ１号２号の田村淳も、当時Xで《記者の方々凄いですね… よく笑わないであの場に居られましたね。さすがプロだと思いました》とコメント。狩野は何でも笑いに変えられるという才能を持っているようだ。

最近では、「クセがすごい歌」をネタで披露することも多い狩野。音楽的な才能は本物のようで、前出の芸能誌ライターによると「狩野は日本映画学校時代、最寄り駅でストリートライブをしていました。同時期に同じ場所で『いきものがかり』がライブをしていたのですが、狩野の方が客を集めていたそう。あのいきものがかりに勝つって相当すごいことですよね」とのこと。

ちなみにバイオリニスト・高嶋ちさ子も番組で狩野の歌唱を「天才」と評価している。クセがすごい歌も、実は狩野の音楽的才能に裏打ちされた高度なネタなのかもしれない。

様々な分野で笑いを生み出し続ける狩野の、今後の快進撃にも期待したい。