<figure id="attachment_359383" aria-describedby="caption-attachment-359383" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ecebb5b3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/765d772ff4e41ad40466148d042e09b7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-359383" class="wp-caption-text">十勝毎日新聞社の林浩史・代表取締役社長。林一族による家族経営の新聞社で浩史社長は５代目にあたる</figcaption></figure>
<p>創刊100年以上と北海道内で屈指の歴史を誇る十勝毎日新聞社（本社・帯広市、林浩史社長）が経営陣による社員への「パワハラまがい」の言動の影響で、法令違反を犯したりする社員が続出していることが本誌の取材でわかった。東京支社に勤務していた50代の部長待遇（当時）のA氏が重い口を開いた。</p>
<p><span class="strongInContent">「私は当時勤務していた会社の幹部社員から、本当にひどいパワハラを受け、一時、体も壊してしまいました。会社のしかるべき部署に相談もしましたが、『やる』と言ったはずのこともやってくれませんでしたので、退社に追い込まれました」</span></p>
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<p>十勝毎日新聞は1919年創刊の夕刊紙「KACHIMAI」の愛称で親しまれ、十勝地方では道内最多部数を誇る北海道新聞より多くの読者を抱える。</p>
<p>北海道の老舗新聞の東京支社に勤務していたA氏は’23年３月、帯広から東京に転勤した歓迎会の席上で、いきなり執行役員兼東京支社長から他の社員がいる前で、こんないわれなき叱責を受けた。</p>
<p><span class="strongInContent">「給料のもらい過ぎだ。オレより高いんだから、覚悟して働け。100件、1000件の飛び込み営業をやれ」</span></p>
<p>さらに約１ヵ月後にはこう追い打ちをかけられた。</p>
<p><span class="strongInContent">「上司から『やれ』と言われたら、やるのがサラリーマンだ。営業は数字がすべて」</span></p>
<p>耐えられなくなったA氏は睡眠障害を発症して出社できなくなり、同年８月、社内のハラスメント委員会に訴えたが「業務指導の範囲内」として却下された。</p>
<p>さらに、この東京支社長がA氏に対し、「経費の不正使用」「職務怠慢」などと誹謗中傷したため、A氏は再度、「ハラスメント委員会」の開会を求めたが開かれなかった。A氏は退社を決断した理由について憤りを募らせる。</p>
<p><span class="strongInContent">「会社はハラスメント委員会でパワハラと認定しなかった後、私に『執行役員を異動させる』と言ったのですが、いまだに東京支社長の職にあり、ハラスメント委員会再開の求めにも応じませんでした。</span></p>
<p><span class="strongInContent">自分以外にもパワハラの被害にあっている社員がいる一方で、幹部は立場を利用して好き勝手なことをしているんですよ」</span></p>
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<div data-friday-nextpage-lead="社内で不祥事が発覚した後に全社員に出されたメール"></div>
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<figure id="attachment_359394" aria-describedby="caption-attachment-359394" style="width: 1225px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3b4eacdc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/f8b16ce3ad85c9519375c068e494b4bc-1.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-359394" class="wp-caption-text">飲酒運転撲滅の先頭に立つべき営業局次長が免許取消の行政処分を受けた後に、注意喚起の意味で社員に出されたメール。飲酒運転は断じて許されてはいけないが、背景に同社内のパワハラが関わっていたとすれば、あまりにもむなしい</figcaption></figure>
<p>同社ではさらに、’22年５月に社長室長が酒気帯び運転の疑いで逮捕されていた。同社内には<span class="strongInContent">「決して許されない違法行為とはいえ、室長は（東京支社長とは別の）上司からのパワハラに思い悩んでいた」</span>という声があるという。</p>
<p>さらに今年１月には飲酒運転撲滅の先頭に立つべき営業局次長が免許取消の行政処分を下されている。</p>
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<p>FRIDAYデジタルは事実確認のために<br>
① 東京支社長のA氏に対する発言はパワハラではないのか<br>
② ハラスメント委員会再開の求めに応じないのはなぜか<br>
③ 経営陣による社長室長へのパワハラはあったのか<br>
④ 営業局次長の免許取消は飲酒運転によるものか、<br>
など10項目について質問書を送った。</p>
<p>十勝毎日新聞は「当社の規定に基づいて調査を行なった上で結論を出しておりますが、個人情報、プライバシーにわたる事項ですので、回答は差し控えたいと思います」との返答にとどまった。</p>
<p>具体的事実の有無についても答えておらず、報道機関の責務を果たしているのか疑問が残る。今回の件は一地方紙の問題ではなく、どの会社の経営陣も「自らに甘く、他者に厳しい」姿勢を見せてしまっては、社員の心は離れ、激動の世の中で組織として生き残っていくことは難しいのではないだろうか。</p>
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<figure id="attachment_359388" aria-describedby="caption-attachment-359388" style="width: 468px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d59654b5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/b7f5751d6a429a94ed7c95ed7846bc18.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-359388" class="wp-caption-text">十勝毎日新聞の本社社屋（同社HPより抜粋）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_359655" aria-describedby="caption-attachment-359655" style="width: 689px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="64a027c9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2024/02/6e57c446ac231d0a13aba7cc86532cd8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-359655" class="wp-caption-text">集合写真に納まる林社長と十勝毎日新聞社の社員。林社長は社員の心をつなぎとめることはできるだろうか</figcaption></figure>


共同通信社（１枚目）

北海道内で屈指の歴史を誇る十勝毎日新聞社で経営陣によるパワハラが横行していることがわかった。社員の退社に加え、法令違反が続出。パワハラを苦に退社したAさんが重い口を開いた。

「給料もらい過ぎ」経営陣の”パワハラ言動”を苦に退社＆違法行為の社員が続出する十勝毎日新聞の実態

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