ハプバーや風俗で”初めて”を経験…遅れた奴らが弾ける季節″裏卒業シーズン″の内幕を探る | FRIDAYデジタル

ハプバーや風俗で”初めて”を経験…遅れた奴らが弾ける季節″裏卒業シーズン″の内幕を探る

慶應卒ホス狂いライターが描くぴえんなリアル 令和6年、歌舞伎町はいま……第90回

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未経験であることに焦った男女が入り乱れるこの時期。羽を伸ばすのもほどほどに
未経験であることに焦った男女が入り乱れるこの時期。羽を伸ばすのもほどほどに

新年度が始まってから約2週間。繁華街はスーツを着た若者で溢れ返り、飲み会に勤(いそ)しんでいる。

歌舞伎町も例に漏れず、普段は訪れることのなさそうな若者が千鳥足で歩いている。高校や大学を卒業したものの、別のものを「卒業」し損ねた男女の”裏卒業シーズン”が実は3〜5月には存在する。

「新卒社員の合宿があったんですけど、そこでたいていの男はどの子が可愛い、あの子と付き合いたいって話をしてて。男ってほんとにヤることしか考えてないんだ……って改めて感じました」

3月で夜職を上がり、新卒で大手企業に就職したマイカ(仮名・22)は呆(あき)れ顔でそう語る。

「社内とか一番トラブル起きそうだし、結婚も考えていないようなカジュアルな恋愛なんて普通避けるのに、めちゃくちゃアグレッシブだなぁって感想でしたね。こっちは口説かれてももうカネもらわないとどうでもいい男と寝たりできないですよ。

やっぱ恋バナとかするんですけど、適当に話合わせました。尻軽だって思われてもめんどくさいし、処女っぽいとイジられるし……会社ではそこそこ仕事して、そこそこの収入で波風立てずに生きていきたいです。男は童貞だとイジられていて可哀想でした」

同期同士だとやはり酒の席でそういった話にはなるようで、恋愛経験の有無はコンプレックスに直結しやすいようである。一方、某有名大学附属高等学校の運動部では、卒業前の3月にこんな恒例行事があったという。

「高校卒業したのにまだ童貞のやつには、部員全員がお金をカンパしてソープを奢(おご)るんですよ。それでめでたく全員童貞卒業・高校卒業。高級ソープほどのカネは出せないので女の子のレベルは保証できないですけど。男子校の悪ノリですよね。俺は支援した側でしたけど、自信につなげて社会人でリア充してほしいなって思いました(笑)」(サトシ・仮名・21)

サトシたちのように童貞卒業を男子同士で画策し風俗に行く流れは少なからずあるようで、そんな輩(やから)を毎年接客しているサトミ(仮名・27)はこう振り返る。

「みんなそれぞれデリヘル嬢呼んで、あとで感想会する、みたいな話は聞きますよね。悪口言われたくないんで適度に相手しつつ、彼女相手にこういうことは痛いからやめようね、とかは教えます。

お金無い子だけ激安デリヘルに行って、お母さんより年上の嬢が出てきて不発に終わった……みたいな話も聞きますね。正直いい気持ちはしませんが、みんな等しくただのお客さんです」

男子で未経験はやはり男同士でいろいろあるようだが、女子も女子でなかなか焦るようである。ハプニングバー常連のアキラ(仮名・29)はなんと5月に新宿のハプバーで処女に出会ったのだ。

「二人組のえらく若い子がいて、二人とも処女だったんですけど。一人はすでにその辺の男と致した後で振り切ってましたね。ハプバーで処女捨てるのはさすがに驚きました。

話を聞いたら、大学に入って寮生活をしていたけど、自分たち以外みんな経験済みで焦ったらしくて。それでゴールデンウィークにハプバーで卒業を試みたらしいです。

挨拶のつもりでキスしたら女の子に『ファーストキスだった……』って言われて焦りましたね。でもその子普通に可愛くて、大学でモテそうだったんですよ。もちろん抱いたけど、あれで良かったのかな……」

いろいろと卒業したくなる新年度だが、一度立ち止まって考えるのも大切だ。

『FRIDAY』2024年4月26日号より

  • PHOTO佐々木チワワ

    ’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究していた。卒業後はライターとして活動している。本連載をまとめた新刊『ホスト!立ちんぼ!トー横!オーバードーズな人たち』(講談社)が好評発売中

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