知ってるようで知らない?『金田一少年の事件簿』マル秘ファイル

平成の名作漫画を振り返る。知られざる金田一少年の秘密を大公開! 

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「ジッチャンの名にかけて!」でお馴染み、『金田一少年の事件簿』。今から27年前の1992年に『週刊少年マガジン』で連載がスタートし、アニメ化、実写ドラマ化もされ一躍大人気となった、シリーズ累計発行部数9000万部を超える大ヒット漫画である。

推理漫画の金字塔的存在である本作だが、現在マガポケで連載中のスピンオフ漫画『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』が絶好調。更には、金田一がなんと社会人になった驚きの新シリーズ『金田一37歳の事件簿』がイブニングで連載中と、今なお進化し続けている。

そんな超有名作と言える『金田一少年の事件簿』だが、あなたは本作のことをどのくらい知っているだろう? 広く知られている「IQ180の天才」「名探偵・金田一耕助の孫」の他にも、「手品の他に、実は卓球も得意」などの意外な設定もある金田一少年。

そこで今回は、“知っているようで意外と知らない?”『金田一少年の事件簿』マル秘ファイルを大公開! これを読めば、金田一少年の謎が解けるかも?

ファイル1. 金田一少年が「名探偵の孫」なのは、『ルパン三世』と深い関わりが?

“ジッチャン”こと名探偵・金田一耕助の孫である主人公・金田一一(きんだいちはじめ)。ちなみに、金田一少年にとってジッチャンは「母方の祖父」にあたる。(金田一のお父さんは婿養子なのだ)

しかし何故、子供ではなく孫という設定だったのだろう? これは実は、本作の原案である天樹征丸氏が昔から大好きだった『ルパン三世』が関わっているのだという。

「僕は小学生のころから、『ルパン三世』が大好きだったんです。まず、この『三世』というのが、すごくいいなぁ、と思いました。三世……つまり『孫』って、二世より関係が生々しくないんですよ。そこがいいと思ったんです。

孫がおじいちゃんと接するのって、子どもの頃の一期間だけ、というのが普通ですよね。人によっては『おじいちゃんの顔を見たことがない』という方もいるでしょう。おじいちゃんって、父親に比べたら、ずっと遠い存在なんです。

おじいちゃんがたとえ偉大な存在だったとしても、影響は間接的なんですよね。だからこそ、主人公の天才は、血筋とか遺伝とか、そういうところに落とし込むことができる。『三世』であることのメリットは、そこにあるんです」(『金田一少年の事件簿』原案・天樹征丸氏 ~講談社『金田一少年の全事件簿』より一部抜粋~)

その後、「日本の名探偵といえば明智小五郎か金田一耕助」ということで、どちらにするかギリギリまで悩んだ結果、「よりリアリティがある」ということで「金田一耕助の孫」に決定したのだという。モンキー・パンチ氏がルパンを「三世」という設定で描いていなかったら、もしかすると「ジッチャンの名にかけて」の台詞も産まれていなかったのかもしれない。

金田一少年の特徴的な太眉やちょんまげ髪は、作画のさとうふみや氏によると「連載が始まる前のコンペの時点で提出していたデザイン」だったそう。文庫版『オペラ座館殺人事件』の巻末にはさとう氏による当時のラフスケッチが掲載されているのだが、それを見ると、初期案が殆どそのまま採用されたことが解る

ファイル2. 金田一少年にも解けなかった謎がある?

これまで幾つもの難事件を解決してきた金田一少年。IQ180の頭脳にかかれば解けない謎は無いかと思われるが、実は作中、答えがハッキリと語られていない謎が幾つか存在している。その中でも、特に気になる2つを紹介したい。

① マリア・フリードリヒの正体

ファイル12『蝋人形城殺人事件』で容疑者の一人として登場したマリア・フリードリヒ。ドイツの最年少監察医で、人間離れした美貌の持ち主である彼女。しかし、事件の舞台となる「バルト城」に飾られている、かつての城主エリザベート・フリードリヒの肖像画と容姿が非常によく似ていたり、瞬間移動のように金田一の背後に現れたりと、非常に謎めいた人物なのだ。

更に事件のクライマックスではこつ然と姿を消してしまい、彼女の正体は金田一少年にも解らずじまいだった。はたして、マリア・フリードリヒとは何者だったのか……。

『蝋人形城殺人事件』での1シーン。疑心暗鬼となったミステリーナイトの参加者たちに、吸血鬼伝説との関係を疑われてしまうマリアだが、その真相は…?

② 茅杏子の謎の「箱」の中身

ファイル5『秘宝島殺人事件』で登場した茅杏子(かやきょうこ)。お色気たっぷりのセクシーなお姉さまだが、常に謎の木箱を大事そうに抱きかかえ、誰かがそれを触ろうとすると「この子に触らないで!」と普段の落ち着いた様子が嘘のように鋭く言い放つ。更にこの箱、中で時々「ガサガサ……」と音がしていて、控えめに言ってもかなりホラー……。

実はこの茅杏子、「箱」意外にもある秘密を持っているので、気になる方は『秘宝島殺人事件』をチェックしてみてほしい。もっとも、彼女の隠している秘密が解ったところで、一番気になる「箱」の中身はいまだ謎のままなのだが……知らない方が良い事というのも、この世にはあるのかもしれない。

『秘宝島殺人事件』での1シーン。茅さんの豹変ぶりも怖いけど、「この子」と呼んでいるのも更に怖い…

ファイル3. 「ジッチャンの孫」は金田一少年だけじゃない?

短編『聖なる夜の殺人』で初登場した、金田一少年のいとこ・金田一二三(フミ)。本編ではハッキリと触れられていないのだが、父親の丙助が「ジッチャンの血をひく母方の叔父」ということで、彼女も金田一少年と同じく「ジッチャンの孫」なのだ!

『魔犬の森の殺人』ラストで金田一少年の家に居候することになるフミちゃんだが、その理由が「父親が一攫千金を求めてチベットに『謎の空中都市・シャングリラ』の財宝を探しに行き、自分を置いていったから」というもの。

こんな理由で日本に置き去りにされてしまったフミちゃん(9歳)のメンタルが心配になってくるのだが、そこは流石の(?)金田一家の血筋。転んでもただでは起きないバイタリティと必殺技のぶりっこ、そして金田一少年にも負けない推理力を駆使しつつ、小学校生活を満喫しているのである。

突然父親が出奔しても動じないメンタリティ、そして金田一と同じく、なにかと事件に巻き込まれやすい体質……やはりジッチャンの血は争えないのだろうか。

金田一少年が目を覚ますと、何故か同じベッドで寝ていた二三(フミ)ちゃん。なんでここに!?と驚く金田一に「お前が悪いっ!!」と言い切り居候生活をスタートするフミちゃん。このふてぶてしさには流石の金田一少年もたじたじ

ファイル4. ハマリ役だった堂本剛&ともさかりえコンビの実写ドラマ第1弾 実は監督はあの人!

1995年から放送され、毎回20%を超える高視聴率となった実写ドラマ版『金田一少年の事件簿』。主演を務めた「KinKi Kids」の堂本剛は勿論、美雪役のともさかりえもハマり役で、恐らく今でも「実写版金田一といえばこの二人!」という人も多いのでは。

そんな堂本剛版ドラマだが、実は監督はあの堤幸彦氏! 『金田一少年の事件簿』で一躍有名となり、その後『サイコメトラーEIJI』、『ぼくらの勇気、未満都市』、『ケイゾク』、『池袋ウエストゲートパーク』、『TRICK』シリーズなどの大ヒットドラマを続々と手掛けることになったのだ。

あのどこかとぼけた印象のOPや、シリアスな中でもどこか軽妙な金田一と美雪の掛け合い、しかし犯行現場になると一転して不気味さの漂う演出の数々など、今考えてみるとその後の堤監督作品にもどこか通じるものがあるような…。

ドラマ版はその後、二代目金田一&美雪に「嵐」松本潤&鈴木杏、三代目に「KAT-TUN」亀梨和也&上野樹里、四代目に「Hey! Say! JUMP」山田涼介&川口春奈と、何度もキャストを変えて放送されている。世代によってそれぞれの金田一像があると思うが、どのコンビも魅力的なので、見比べてみるのも面白いかもしれない。

犯人たち目線で描いた大人気のスピンオフ漫画『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』では、歴代実写ドラマのキャストをネタにするという大胆な場面もあり、SNSでは「攻めてる」と話題になった(『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』4巻より、金田一の顔を見て驚愕する村西弥生)

まだまだ他にも知られざる真実が盛り沢山の『金田一少年の事件簿』だけど、今回は残念ながらここまで!

「知ってた!」という方も「知らなかった!」という方も、この機会にぜひ『金田一少年の事件簿』ワールドに足を踏み入れてみてほしい。


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