外国人観光客は知っている!「映え間違いなし」日本の美しい宿 | FRIDAYデジタル

外国人観光客は知っている!「映え間違いなし」日本の美しい宿

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毎年、最高記録を更新している外国人観光客数。いま彼らが、旅の参考にするのが、インスタをはじめとするSNSだ。一方、ある宿泊予約サイトが行った調査によると、世界の旅行者の3人に1人はSNS映えを意識した宿選びをしているという。

そこで、今回は、ホテル選びのプロ「ブッキング・ドットコム」に、“インスタ映え”する日本の宿を選んでもらった。日本の旅行雑誌とは一味違うセレクトにも注目だ。

瀬戸内リトリート 青凪/愛媛県・松山

瀬戸内リトリート 青凪

瀬戸内海の美しい風景を望む小高い丘に建物がある。海に向かって突き出すようなプールが象徴的/瀬戸内リトリート 青凪
瀬戸内海の美しい風景を望む小高い丘に建物がある。海に向かって突き出すようなプールが象徴的/瀬戸内リトリート 青凪

建築・建物に注ぎ込む光・瀬戸内海の眺望、すべてがアート

近年、世界的に注目を浴びている「瀬戸内国際芸術祭」。その中心開催地、直島に建つのが「地中美術館」や「ベネッセハウス」、「ANDO MUSEUM」などの安藤忠雄氏の作品群だ。それらと並んで瀬戸内を代表する“安藤建築”のひとつが、オールスイート、全7室というスモールラグジュアリーホテル「瀬戸内リトリート 青凪」。美術館としてその一部だけが公開されていた建物をリノベーションし、瀬戸内の海を望むホテルとして生まれ変わった。

わずか7室のゲストのために、2つのプールと、1つの温泉ジャグジー、サウナ、ダイニング、スパ、ギャラリーが用意され、屋外プール“THE BLUE”からはプールの水面の向こうに瀬戸内海が望める。

さらに、ここでは料理もまたアート。瀬戸内らしいテーマをもとに創作された「瀬戸内懐石」の一皿一皿を堪能したい。コースが一通り終わった頃には、まるで瀬戸内をぐるっと旅してきたような感覚になれるはずだ。館内随所で出会う、現代作家によるミニマル・アートも魅力。

角上楼/愛知県・渥美半島

角上楼

本会2階テラスからは中庭が見渡せ、椅子に座りながら美しい日本の風情をゆっくり堪能できる/角上楼
本会2階テラスからは中庭が見渡せ、椅子に座りながら美しい日本の風情をゆっくり堪能できる/角上楼

昭和元年創業 日本一の“とらふぐ”の宿

約3000㎡の敷地に、1925年に建てられた本館「角上楼」、2005年に建てられた全室露天風呂付きの「翆上楼」「雲上楼」、築二百年の旅籠をリノベーションした「井筒楼」の4棟が点在している。昭和レトロな本館は、日本古来の美しさが随所に。全6室の本館客室は、松の一枚板の廊下や欅の階段など、木の香溢れる当時の姿を今にとどめている。

本館と別館をつなぐ自然に囲まれた中庭は、四季折々の花が楽しめ、小鳥がさえずるくつろぎの空間。また、インスタ映えする料理も魅力的だ。日本一の天然物の水揚げを誇る極上とらふぐ料理は10月〜3月のお楽しみ。その他の季節は、渥美の豊富な恵みを活かした地魚創作会席等。毎日伊良湖の魚市場より、その時期最良の地魚をご主人自ら仕入れている。

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄/沖縄県・恩納村

プールが海にまで届くような、インフィニティな光景が楽しめる/ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄
プールが海にまで届くような、インフィニティな光景が楽しめる/ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

360度美しい海に囲まれた、島全体がまるごとリゾートホテル

昨年8月にオープンしたリゾートホテル。沖縄本島屈指のビーチリゾートである恩納村の美しい海に囲まれた瀬良垣島と、沖縄本島が一本の橋で繋がり、一つのリゾートを構成するユニークなロケーションのホテル。全客室にバルコニーを備え、客室の向きによって異なる海の景色をそれぞれ楽しめる。ザ・ペニンシュラ東京やコンラッド大阪など、数々のホテルを手掛けたデザイナー・橋本夕紀夫氏がこのプロジェクトで表現したコンセプトは「うつろい」。屋外や屋内、あらゆるエリアがつながることを意識したシームレスなイメージで、沖縄の風や緩やかな時の流れをホテル内にいながら体感できる。

何もせず、ホテル内でゆったりと過ごしたくなるとの声も多いが、沖縄海岸国定公園区域内の自然に囲まれた海は、透明度が高いだけでなく生態系がとても豊かで、さまざまな種類のサンゴや魚達との出会いも。瀬良垣島ならではの海の魅力を満喫できるマリンアクティビティプログラムも多数。もちろん、夕日の美しさは格別だ。

ブンカ ホステル東京/東京都・浅草

ホステルとは思えない広々としたフロントデスクが印象的だ/ブンカ ホステル東京
ホステルとは思えない広々としたフロントデスクが印象的だ/ブンカ ホステル東京

浅草を庭に、東京ステイを満喫。情緒たっぷりな夜景も魅力

「浅草という立地」。ことさら伝統的な日本の趣を意識するより、自然ににじみ出る現代の日本らしさ、心地よさを伝えようと考えた快適なホステル。宿泊施設として第一に大切なことは「清潔感」。その清潔感を演出できる素材として、強度と汚れにくさに優れた国産タイルをインテリアのキーマテリアルとした。そこから生まれたのが、シンボルマークの小さな正方形で構成された円。“人と人のつながり=縁”をあらわし、清潔感・信頼・安心感の象徴でもある。

一階にあるのは、縁側をイメージして、緩やかに外とつながった「居酒屋 ブンカ」。誰でも立ち寄れて、一人の時間も気さくなつながりも楽しめる空間。気軽に飲める日本酒を中心に居酒屋ならではのソウルフードが提供され、他の宿泊客とも交流が楽しめそうな場だ。

バンクベッド(二段ベッド)のドミトリーを基本に、女性専用ドミトリー、少数グループやファミリー向けの個室、ゆったりとした一段ベッドのドミトリーなど、用途に合わせた部屋タイプがある。

積善館 佳松亭・山荘/群馬県・四万温泉

積善館 佳松亭・山荘

本館は旅館ではなく湯治の宿。「現代の湯治場」として快適なセルフサービスの湯治スタイルを提供している/積善館 佳松亭・山荘
本館は旅館ではなく湯治の宿。「現代の湯治場」として快適なセルフサービスの湯治スタイルを提供している/積善館 佳松亭・山荘

赤い橋の向こうは別世界。「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルの一つとも

4万もの病を癒してくれるほど、効能豊かなお湯であるということからくる「四万温泉」。赤い橋が印象的な積善館は、元禄4年に建てられ、現存する日本最古の木造湯宿建築と伝えられる湯治棟の「本館」、旅館棟の「山荘」「佳松亭」の3つの建物が、山の傾斜に沿ってトンネルや階段でつながっている。

群馬県の重要文化財にも指定されている歴史的価値の高い本館は、昔ながらの湯治建築の雰囲気を今もなお色濃く残す希少な建物。「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」のイメージモデルの一つとして、テレビの特別番組で紹介されたことでも有名になった。現在も、快適に湯治体験ができる湯治スタイルの宿となっている。

撮影すべき光景としてはずせないのは、夜の積善館本館。あたりが暗くなり本館がライトアップされると、昼間とはまた趣が異なり、物語の世界へ誘われるような幻想的な雰囲気に包まれる。

都リゾート 志摩 ベイサイドテラス/三重県・伊勢志摩

都リゾート 志摩 ベイサイドテラス

光と影が美しい、昼下がりの路地空間。避暑地の優雅さを感じさせるヴィラの白壁/都リゾート 志摩 ベイサイドテラス
光と影が美しい、昼下がりの路地空間。避暑地の優雅さを感じさせるヴィラの白壁/都リゾート 志摩 ベイサイドテラス

どこを歩いても絵になる、フォトジェニックな南欧の世界

朝、昼、夜で変化する英虞湾を背景に、広い敷地に建つスパニッシュスタイルの美しい建築。海の青と建物の白が織りなすコントラストがまばゆい、スペインのアンダルシア地方をイメージしたリゾート空間は、異国へ訪れたかのような気持ちにさせてくれる。

噴水のある優雅なロビーを始め、館内ももちろん異国情緒あふれる素敵な空間だが、屋外を散策するだけでもワクワク、どこをとってもフォトジェニック。海の浅瀬をイメージし、シンメトリーな建物の構図が水面に写り込んで美しいオーシャンウィングの広場。スペイン・アルハンブラ宮殿の様式を取り入れたガーデンウィングのパティオ。白亜の壁にオレンジのスペイン瓦が印象的なヴィラ。日本の夕陽百選にも選ばれている英虞湾の夕景。夜はライトアップされ幻想的なプール。さて、どんな構図でフレームに収めようか。

ホテル主催のインスタグラム・フォトコンテストも時々開催されているので、挑戦してみては。

旅中に写真を撮影して楽しむことは旅の醍醐味のひとつ。とはいえ、くれぐれも夢中になり過ぎて周りに迷惑のないよう心がけたい。

「ケージの寝室、ヤシに上のツリーハウス…、驚き満載なアジアの宿」はコチラ

  • 取材・文井津多亜子写真協力ブッキング・ドットコム

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