小倉優子に続け!次の「ママタレ」エースは誰?
連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television 第20回
3月12日、武井咲(えみ)(24)が第一子を出産した。佐々木希(30)も妊娠を発表。一線級の女性タレントらがママとなるのに伴い、ママタレの熾烈(しれつ)なポジション争いが行われているという。
「プライムタイム(夜7時~11時)のバラエティーは主婦層がメインターゲットのものが多く、ママタレの需要が増えている。かといって、ママなら何でもいいというわけでもないんです」(放送作家)
『好きなママタレント』アンケートで小倉優子が1位に輝いたことを受け、グラビア出身のママタレを抱えるプロダクションは売り込みに必死だ。
「『めちゃ×2イケてるッ!』が終了した鈴木紗理奈を売り込むため、事務所の社長自ら営業電話をしているそうです。『めちゃイケ』の終了発表前から熱心に売り込みが始まったので、『めちゃイケ、終わるのかな?』とウワサがたったほど。紗理奈と同じ事務所に所属している熊田曜子もセット販売されています。彼女も出産していますから」(番組ディレクター)」
熊田らグラビア出身者たちがママタレに活路を見出すのにはワケがある。
「いまは『乃木坂46』などのアイドルグループ系か『モグラ』と呼ばれるモデル兼任のグラビア女優が支持されていて、純粋なグラビアアイドルは苦戦している。グラドルを多く抱える事務所にとって、ママタレは新たな鉱脈となっているのです」(芸能マネージャー)
キー局プロデューサーは「小倉など一部を除き、アイドル出身のママタレはあまりウケが良くない」と語る。
「アイドル出身者は『ママなのにこの美貌、ルックスを保っている』というのを売りにしがちなんですが、そのプライドは邪魔。マイナスになるのです。プライムタイムの番組を見ている主婦層は共感できるかどうかがカギ。美を売りにしているママタレは、『芸能人はエステに行けるお金があっていいわね』と嫉妬されたり、敬遠されて不評なんですよ」
ここ最近、キャスティング会議で人気を集めているのは、意外なママタレだ。
「夫・中村芝翫(しかん)の不倫が発覚した際、叱咤あり、笑いありの見事な対応を見せた三田寛子です。ただし、梨園の妻という立場上、彼女は芸能活動をセーブしていて、なかなか時間が取れない。スケジュールの奪い合いになっていますね」(前出・キー局プロデューサー)
ママタレとして支持されるためには、普段からのママぶりが評価されねばならない。ゆえにSNSでの「いいママ」アピール合戦が勃発しているという。
「子どもや手料理の写真をたびたびブログにアップしている辻希美のように、SNSのアクセス数が多いママタレは、タイアップのオファーも多い。広告関係者が持っているランキング表で辻は数少ないSS評価です。ブログなどで商品を紹介する際のギャラは一回あたり数百万円。ステマ騒動の影響でタイアップも厳しくなりましたが、いまでも年収は数千万円はあるはず」(広告代理店関係者)
生き残るため、ママタレたちの私生活の切り売りはますます激化する――。
撮影:原一平