フジテレビ復活のカギはSNS時代にハマった「情報番組の強化」

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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『シャーロック』制作発表会見に臨む岩田剛典(左)、ディーン・フジオカ(中)、佐々木蔵之介

フジテレビの看板ドラマ枠「月9」が好調だ。昨年7月期の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』から『監察医 朝顔』まで、5期連続で平均視聴率2桁をキープ。今月スタートした『シャーロック』も初回視聴率12.8%と好発進した。

「今夏の『監察医 朝顔』の成功はマーケティングの賜物です。フジらしさにこだわらず、視聴者が求めている作品を徹底リサーチ。医療ミステリーが受けるという結論を導き出し、この分野を得意とするテレビ朝日の作品を分析・踏襲しました」(ドラマ制作スタッフ)

’04年から7年連続で年間視聴率三冠王に輝いたフジテレビだが、「韓流に偏重している」と視聴者から批判を浴び、抗議デモが起こった’11年に首位陥落。以降、視聴率は下落の一途をたどり、キー局最下位まで転落したのは周知の通り。

「振り向けばテレビ東京」と揶揄(やゆ)された視聴率が、今年に入って上昇。業界でもフジの復活が話題になっている。

「昨年、フジが『情報番組に力を入れる』と舵(かじ)を切ったときは『お家芸のバラエティを軽視するとは、血迷ったか?』と思いましたが……朝の情報番組『めざましテレビ』第2部が’18年度の平均視聴率で4年ぶりに同時間帯トップに返り咲くなど、着実に成果を出しているんですよ」(制作会社ディレクター)

フジの関係者によれば、『めざましテレビ』の首位奪還の裏にはプロデューサーの交代があったという。

「前任者は長らく番組に携わっていたカリスマ的存在だったのですが、成功体験が邪魔をして思い切った手が打てなかった。新任プロデューサーは、話題のニュースがコンパクトにまとめられている『YAHOO!ニューストピックス』の動画版を目指すと宣言。この改革が見事にハマりましたね」(放送作家)

『バイキング』や『直撃LIVE グッディ!』のニュースを徹底的に掘り下げる路線も評価を得ている。

「最近のワイドショーは週刊誌やスポーツ紙が報じたものを後追いするだけですが、『グッディ!』は独自取材にも力を入れている。ターゲットの実家や海外の渡航先まで押しかけるイケイケな取材手法には賛否ありますが、他局との差別化をはかるという点では成功しています」(キー局プロデューサー)

大手広告代理店テレビ局担当は「情報番組の強化がSNS時代に上手くハマったことで広告収入も好調」と言う。

「『バイキング』や『ワイドナショー』でのタレントの発言が毎週のようにネットニュースになり、SNSで拡散されるようになったことで、実は若年層の視聴率が上がってきている。中高年より若者に向けて広告を打ちたいクライアントに好評で、フジの広告枠がかなり売れている」

前出の放送作家によれば、バラエティにも復活の兆(きざ)しが見えるという。

「ニュースバラエティという名のコント番組『全力!脱力タイムズ』が話題ですね。演技力やアドリブが求められるため、番宣する俳優たちからの売り込みが絶えない。ドラマや映画関係者もチェックしています。毎回、浮き世離れしたゲストを招いて特異なエピソードを紹介する『アウト×デラックス』など自由度の高い番組も増えており、コアなファンが増えています」(芸能プロ幹部)

新時代に王者復権となるか?

『FRIDAY』2019年11月1日号より

Photo Gallary1

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