チュート徳井も! 吉本芸人の金銭トラブルが後を絶たない理由 | FRIDAYデジタル

チュート徳井も! 吉本芸人の金銭トラブルが後を絶たない理由

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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会社と芸人の乖離が一層激しくなっていた。このままではまだまだ出てくる!

『藤崎マーケット』のトキ(右から2人目)は仮想通貨の投資で500万円を失ったと告白した
『藤崎マーケット』のトキ(右から2人目)は仮想通貨の投資で500万円を失ったと告白した

約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘されたお笑いコンビ『チュートリアル』徳井義実(44)が、当面の間、活動を自粛すると発表した。

詳細は今週号の特集記事を読んでいただくとして、徳井が所属する吉本興業のお笑い芸人にこうも金銭トラブルが多いのは、なぜなのか。本誌が追及してきた「闇営業」――会社を通さず、反社会組織の人間から直接ギャラをもらう営業で『雨上がり決死隊』の宮迫博之(49)が契約解除、『レイザーラモン』HG(43)ら12人の芸人が謹慎処分を食らったのはつい数ヵ月前のことだ。

「吉本の芸人がカネにガメつくなる背景に『たとえ売れていなくても、先輩芸人は後輩芸人に食事を奢(おご)らねばならない』という暗黙のルールがある。メンツのため、消費者金融で借金してでも酒を奢るわけです。売れている芸人はほんの一握りで、多くはカネをいかに工面するか、日々頭を悩ませている。劇場の楽屋は怪しいバイトや投資の情報交換の場になっています」(中堅芸人)

’17年に「仮想通貨が儲かる」と話題になった際も、吉本の芸人たちが飛びついた。なかでも、『藤崎マーケット』のトキ(34)は大手取引所『コインチェック』による仮想通貨ネムの流出騒動で「貯金をすべて失った」と告白している。

「’17年の『キングオブコント』で優勝した『かまいたち』の山内健司はブーム前からネムやリップルなど仮想通貨への投資を始め、カリスマ投資家に師事するぐらい、のめり込んでいた。山内ら目ざとい芸人が楽屋で『儲かるぞ』と吹聴したことで、吉本興業内で空前の仮想通貨ブームが起きたのです。社員まで手を出していた」(前出・芸人)

だがその後、しばらくして急落。多くの芸人たちが損失を被った。

「家族や友達に借金してまで買った芸人がほとんど。皆、損切りできずに塩漬けにしていますね。『かまいたち』も、相方・山内の奨(すす)めで仮想通貨に手を出した濱家(はまいえ)隆一が大損して、一時、楽屋で口も利かないほどコンビ仲が険悪になったといいます」(バラエティ番組スタッフ)

件(くだん)の申告漏れも闇営業も、問題が大きくなった要因に、芸人が会社側に報告していなかったことが挙げられる。

「大﨑洋体制になってから、担当マネージャーが2~3年で交代するようになっています。芸人とマネージャーが結託して独立するのを防ぐのが狙いのようですが、逆効果ですね。芸人にとって、吉本の社員は悩みやトラブルを打ち明ける存在じゃなくなってしまった。それどころか、SNSを監視し、会社の悪口を書いてないかチェックする社員もいるそうです」(吉本興業関係者)

吉本の岡本昭彦社長は「コンプライアンス・ホットラインを設置する」と明言したが、元吉本芸人は「誰が電話すんねん」と呆(あき)れる。

「宮迫が会見で岡本社長の恫喝(どうかつ)パワハラを告発していましたが、吉本を信頼している芸人はほんの一部でしょう。これは芸人の間で有名な話ですが、5年ほど前、ある芸人がひっそりと引退しました。女性トラブルを起こして会社に呼び出しを食らい、『素直に話せば悪いようにはしない』と言われたから正直に話したところ、翌日即、解雇されたそうです」

抜本的な改革をしない限り、吉本芸人のトラブルは後を絶たないだろう。

『FRIDAY』2019年11月15日号より

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