イモトだけじゃない! 芸能界タブーを打ち破る“裏方婚”の損得
連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television
『イッテQ』での共演がきっかけでディレクターと結婚したイモト。“裏方さん”と結婚した女性芸能人は意外に多く…

イモトアヤコ(33)が『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のディレクター・石崎史郎氏と〝交際0日婚〟することが、番組内で発表された。
「石崎さんは制作会社のスタッフだから、給料こそ日テレ社員に比べると低いでしょうけど、業界内では辣腕(らつわん)で知られる存在。お笑いのセンスもありますし、女性芸人の結婚相手として文句なしのお相手ですよ」(バラエティ番組スタッフ)
今年は柳原可奈子(33)がフジテレビ社員、新川優愛(25)がロケバス運転手と結婚するなど、いわゆる裏方と結婚する芸能人が相次いでいる。
「放送作家の鈴木おさむと結婚した『森三中』大島美幸、テレビディレクターと結婚した『キンタロー。』が〝成功例〟として広く知られています。身体を張る仕事に理解があるし、業界人目線でのアドバイスも貰えるなど、とくに女性側のメリットが大きいですね。AKBモノマネでブレイクした『キンタロー。』が一発屋で終わらなかったのは、ディレクターの夫が飽きられないよう、うまくディレクションしたからだと言われています」(キー局ディレクター)
『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の制作総指揮を務める名城ラリータ氏と結婚したギャル曽根(34)も同様だ。
「実際、大食いブームが去ったいまも、バラエティに出続けていますからね。カメラが回っていないところではノロけ合うなど、夫婦仲が良いのも、ママタレとしてポイントが高い」(広告代理店関係者)
少し意外かもしれないが、照明スタッフも女性タレントに人気があるという。
「重い機材を運ぶのでマッチョな人が多いうえ、〝自分を美しく照らしてくれる〟ことで、何故だか好意をもってしまうのだとか(笑)。逆に男性タレントはアシスタントプロデューサーに惹(ひ)かれるケースが多い。女性ならではの細やかなケアに『自分に気があるんじゃないか』と勘違いする人が多いんだとか(笑)。ノリのいい美人が多いへアメイクさんも人気ですね」(前出・ディレクター)
メリットが多い女性側に対して、男性側には明確なデメリットがある。
「イモトとギャル曽根が所属するワタナベエンターテインメントは、タレントファーストで有名。所属タレントを傷つけた人物にはキッチリ報復するそうです。かつて、ナベプロのタレントと結婚した後に不倫が発覚して2年近く謹慎したアイドルがいましたが、長期にわたった理由はナベプロが『アイツを使う局には、ウチのタレントは出さない』と烈火のごとく怒ったからだとか。業界では、『テレビの仕事を続けたいなら、絶対に離婚できないね』と心配されていますよ」(前出・バラエティ番組スタッフ)
たとえ大手事務所の所属ではなくても、タレントに手を出すのは「基本的にご法度(はっと)」だと芸能プロ幹部は語る。
「たとえば、タレントからしてみたら、マネージャーは公私ともに相談できる最も身近な存在ですが、週刊誌に親しげな写真を撮られただけで即、担当を外されます。大手企業のCMに出演していたら、なおさらです。商品によっては、恋愛まで事細かく制限されますから。巨額の違約金問題に発展しかねないのです」
憧れの芸能人を娶(めと)るためには、相応のリスクを背負わねばならないのだ。
『FRIDAY』2019年12月20日号より