レギュラー番組ゼロ みのもんたの告白“司会引退を決意した理由”

「若い人のテンポについていけない」。みのが「潮時だな」と感じたキッカケを語る

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チャイムを鳴らすと、みのもんた本人が現れ、そのまま取材に応じた。「取材はフライデーだけだよ」と寂しげに語った

「『完全に潮時だな』って思ったよね。収録中に立っているだけ、というのは自分は楽だけど、番組にとってはよくないでしょう。だから、自分から降りることにしたんです」

1月23日、読売テレビが『秘密のケンミンSHOW』のリニューアルを発表。’07年からMCを務めていたみのもんた(75)が、3月いっぱいで番組を降板することが明らかになった。一時はテレビ界の頂点を極めたあのみのもんたが、これでレギュラー番組はゼロに。神奈川・鎌倉山にある大豪邸を訪ねると、みのは玄関先で淡々と心境を語り始めた。

「司会業には天性のものがあるなんて自負していたけど、75歳になって、若いタレントや芸人のテンポについていけなくなった。『ケンミンSHOW』で一緒にMCをしていた久本(雅美)クンや番組スタッフもそれは感じていて、『みのさん、大丈夫ですか? お疲れですか?』なんて気を遣われるんです。そんな状況でいつまでもしがみついていられないじゃない? だから、去年の秋口くらいから『俺のほうから辞めないとな』と思うようになりました。『老兵は死なず。ただ去り行くのみ』と。まだしゃべれるという気持ちと、潮時だなって気持ち。両方自分の中にはあるんだけど、あんまりみっともないのは嫌だからさ」

’67年に文化放送に入社し、『セイ! ヤング』などで頭角を現したみのだが、営業に異動したのを機に’79年に退社。父親が経営する水道メーター会社に入社した。その後、フジテレビの『プロ野球ニュース(週末版)』に起用されると軽妙な語り口が話題を呼び、『おもいッきりテレビ』や『朝ズバッ!』など数々の番組に抜擢。人気司会者としての地位を築いた。みのが〝全盛期〟を振り返る。

「何やっても通っちゃう、何やっても許されるという楽しさはあったよね。自分の一言で世の中を動かしていると、錯覚していた。天狗になっていた。でも、そのときは気づかないものなんだよね」

しかし、’13年9月、天狗の鼻はポッキリと折れることになる。当時日本テレビ社員だった次男が、泥酔した男性の鞄からキャッシュカードを盗んだとして、窃盗未遂容疑で逮捕。みの自身が謝罪会見を開く一大スキャンダルに発展し、報道番組をすべて降板することになった。

「結局、倅(せがれ)は不起訴になったんだけど、時すでに遅し。息子というより、俺の事件になっていた。あの頃は何を言っても叩かれて、きつかったね……。いまだから言えるけど、記者会見のとき、何もわかっていない若いアナウンサーに質問されるたび、『ああ、アナウンサーの質もこんなに落ちたのか』と思っていたものだよ。会社の経営もきつかった。取引先がいい顔をしてくれなくなっちゃってね。負け惜しみじゃないけど、よく乗り越えてやってこれたと思うよ」

ときに笑顔で、ときに寂しそうに、みのはしみじみと人生を振り返った。最後に今後について聞いた。

「自分の遅くなった話のテンポで通用する番組があれば、ぜひ出たいよね。捲土重来、なんてね。でももう、そうはいかねえだろうな……。水道メーター会社の社長業はもちろん続けます。あ、それと、〝夜の帝王〟もやめませんよ(笑)。銀座にはいまも月水金で通っている。今度は銀座で会おうよ!」

俺はまだできる。しかし時代に求められていない――。みのの表情には、そんな葛藤と哀愁が漂っていた。

’08年には、1週間のテレビ生放送出演時間のギネス記録を更新(22時間15秒)。まさにテレビ界の頂点だった
本誌未掲載カット みのもんた レギュラー番組ゼロに「潮時だな」と感じたキッカケを語る
本誌未掲載カット みのもんた レギュラー番組ゼロに「潮時だな」と感じたキッカケを語る
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『FRIDAY』2020年2月14日号より

  • 撮影濱﨑慎治

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