島田紳助 地上波復帰はユーチューブからの“逆輸入”しかない!? | FRIDAYデジタル

島田紳助 地上波復帰はユーチューブからの“逆輸入”しかない!?

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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’11年8月、山口組幹部との交際が発覚した紳助は会見を開いて、引退を発表。「会ったのは数回で、僕はセーフだと思っていた」と打ち明けた
’11年8月、山口組幹部との交際が発覚した紳助は会見を開いて、引退を発表。「会ったのは数回で、僕はセーフだと思っていた」と打ち明けた

山口組幹部との交際が発覚し、’11年に芸能界を引退した島田紳助(63)が、misono(35)のYouTubeチャンネルに登場。1月下旬の段階で565万回再生を突破するなど、大いに話題となった。

「紳助がMCを務めていた人気番組『クイズ!ヘキサゴン』(フジテレビ系)にmisonoが出演していた縁での登場です。misonoの夫、Nosukeが胚細胞腫瘍で2度手術したほか、彼女自身もメニエール病に罹患(りかん)。自分がYouTubeに出ることで、金銭的な援助ができるなら……と紳助が一肌脱いだ形ですね」(スポーツ紙記者)

紳助の鋭いイジりテクニック、衰えぬキレキレのトーク術を見た視聴者からは復帰を望む声も上がっているが、「少なくとも地上波での復帰はない」と言うのはキー局プロデューサーだ。

「私が知る限り、テレビ業界で紳助さんの復帰を期待する声は皆無。件(くだん)の動画すら見ていない幹部が大多数で、すっかり〝過去の人〟扱いです。紳助さん本人が復帰を希望しているなら、付き合いのあるスタッフに働きかけて、何らかの企画が立ち上がる可能性はゼロではないですが、本人にもその気はなさそうですからね。コンプライアンスがうるさい昨今、わざわざ口説き落としてまで出したいというテレビマンはいない」

昨年、大きな社会問題となった吉本芸人の「闇営業」騒動を機に、テレビ業界で反社会的勢力とつながりのあるタレントの排除が加速しているという。

「宮迫博之や田村亮ですら、地上波復帰のメドは立っていない。紳助さんはバリバリの暴力団幹部と親密交際していたわけですからね。テレビのメイン視聴者である高齢者や主婦層が最も嫌がるタイプです。スポンサーも良い顔はしません。復帰と騒いでいるのは、スポーツ紙やワイドショーだけで、キャスティング会議でも紳助さんの名前はまったく挙がっていませんよ」(制作会社ディレクター) 

スポンサーしばりのないネットTV、たとえばAbemaTVであれば復帰もあるのでは……と思いきや、放送作家は「ありえない」とバッサリ斬った。

「ネット系の視聴者は若い。紳助さんに限らず、ベテラン芸能人はあまり需要がないんですよ。地上波の番組みたいに、決まった日時に番組を観るという視聴習慣もない。好きなときに好きな番組だけを観る。Abemaは今後、見逃し配信の『Abemaビデオ』に力を入れるべく、大きく舵(かじ)を切っています。ネット系で人気がある恋愛バラエティ以外は終了する方向だそうですから、余計に紳助さんの出番はないでしょう」

復活するとすればYouTube――放送作家はそう続けた。

「昨年末からヒロミら大物芸能人が続々と参入しています。テレビ不況によって仕事を失った制作会社などが、YouTubeの編集や制作などを請け負うようになり、付き合いのある芸能人に声をかけているからです。紳助さんがYouTubeチャンネルを開設し、安定した再生回数を叩き出せれば、『カジサック』こと『キングコング』の梶原雄太のように、逆輸入的に〝テレビで起用したい〟という局が出てくるかもしれません」

紳助がテレビ復帰する環境はまだ整っていないようだ。

『FRIDAY』2020年2月14日号より

  • 撮影中村和彦

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