佐々木朗希 プロのピッチャーも唸らせた想像以上のすごさ

ブルペン入りで観客が殺到、中日投手陣も投球を凝視

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2月15日、2度目のブルペンに入った佐々木朗希投手。捕手を立たせたまま24球すべてストレートで、鋭い音を響かせた

「想像以上でしたね。球の威力とか回転数とかがすごい。ただ、まだ本当に高校生なんですよ。全然、身体はできてない。それなのに(投手と捕手間の)18.44mがえらい近く感じるんです。長い手足で、フォームがキャッチャーのほうに真っ直ぐ向いているからかもしれません。完成されてないのに、すごさを感じるという……言葉にするのが難しい存在です」

佐々木朗希(ろうき)(18)を直に見た元ソフトバンクのエース、斉藤和巳氏は、こう唸(うな)った。

2月13日、ロッテ石垣島キャンプの最終日に初ブルペンに入った佐々木は、約5分間25球を投げこんだ。球を受けた柿沼友哉捕手が「体感で155キロ」と驚き、指導する吉井理人(まさと)投手コーチも「あんな球を投げるやつ、見たことない」と満足げ。15日の中日との練習試合前には、佐々木がブルペンに現れると、中日の投手陣が軒並み捕手の後方に陣取った。18日の巨人戦前には21球を投げた後に2分の休憩をとり、再び20球以上投げ込むなど、徐々に負荷をかけていく。球団公式サイトも佐々木が投げる度に動画をアップ。初ブルペンの視聴数は100万に迫る勢いだ(2月18日現在)。

「近年、背が高くて球の速い投手といえば、ダルビッシュ有、藤浪晋太郎、大谷翔平あたり。彼らと同等か、それ以上のクラスであるのは間違いないでしょう」と、野球評論家の江本孟紀(たけのり)氏は言う。

「ただ、ブルペンで速い球を投げる投手は、いくらでもいる。そこからプロで勝てる投手になれるかどうかは別物です。

 問題は、試合で打者が立った状態でどれだけ投げ込めるか。打者との駆け引き、コントロール、スタミナ……このあたりは、2月末からのオープン戦で投げる中で次第にわかってくるはず」(江本氏)

井口資仁(ただひと)監督も、まだ佐々木の起用法については明言を避けている。「ブルペン劇場」の次には、いよいよ本格的なデビューが待っている。

中日のキャンプ本拠地、沖縄本島北谷。来場者の多くは中日のファンだが、佐々木のブルペン投球が始まるとごらんの人だかりに
「初ブルペンの時よりいい感触でした」と、笑顔で吉井理人コーチ(中央)と会話する佐々木朗希
中日の若手投手陣が捕手後方に陣取る中、ベテランの吉見一起は一人で投手側に回り、横から佐々木の投球を凝視していた

『FRIDAY』2020年3月6日号より

  • 撮影黒田史夫

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