柄本佑、瑛太、真剣祐…今をときめく兄弟俳優たちが売れてる理由

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“兄弟で活躍する俳優”と聞いて誰を思い浮かべるだろうか。

松田龍平・翔太兄弟、永山瑛太・絢斗(けんと)兄弟、フレッシュなところでは新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)・眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)など、ジェネレーションを超えて兄弟で活躍する俳優は少なくない。

中でも今人気急上昇中なのが、柄本佑(たすく)・時生( ときお)兄弟の兄・柄本佑だ。

2018年東京国際映画祭での柄本佑 写真:アフロ

先週最終回を迎えた『知らなくていいコト』(日本テレビ系)。その中で、吉高由里子演じる主人公・ケイトの元カレであるカメラマン・尾高由一郎を演じたのが柄本佑なのだ。イケメンでないとは言わないが、いわゆるわかりやすいイケメンではないだろう。名優・柄本明を父に、同じく俳優の角替和枝(故人)を母に持つ根っからの芸能一家出身だが、あくまで“味のある”演技派俳優であって、キャーキャー言われる存在ではなかったはずだ。

だが、本編ではケイトを抱き寄せた“左手”や、ケイトを見る“視線”など、尾高の一挙手一投足がSNSで取り上げられ、それを見た女性たちが悶絶。ドラマの公式Instagramで公開された“ケイト目線から見た尾高”という設定の動画は、カメラに近づいてきて「お疲れさん」というだけの10秒足らずの動画だったが、70万回近く再生されている。

ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018での柄本時生 写真:アフロ

これにて堂々の“イケメン”認定。以前から「兄ちゃんは世界一カッコイイ」と公言していた弟の時生が、この現象をどう見ているのか気になるところである。そんな時生も、兄のように“イケメン”認定されるキャラではないものの、父親譲りの独特な雰囲気と確かな演技力で、ドラマや映画の脇役として欠かせない存在になっている。

どの兄弟にも言えるのは、まずは“イケメン”お兄ちゃんが俳優として確固たる地位を確立し、その背中を追うように弟が着実に役者としての成長を遂げていることだろうか。そして人は、「私はお兄ちゃん派! いやいや弟のほうがイケメン」というように、近しい比較対象があるほうが好きな対象を選びやすい。昨今は、不安定なご時世を反映してかしっかり者の兄タイプが人気のようだ。

松田龍平・翔太兄弟は、言わずと知れた大スター・松田優作の息子たち。いずれ劣らぬイケメン兄弟だが、こちらもやはり柄本兄弟に通じる「遺伝子」の偉大さを感じさせる活躍っぷり。兄・龍平は中学3年生のときに故・大島渚監督に乞われ、映画『御法度』でデビュー。その年の映画賞新人賞を総なめにした。その後も、人を食ったような表情と脱力感を醸し出した佇まいを武器に、もはや映画賞の常連と言ってもいいくらいだ。

2018年松田翔太&秋元梢の結婚式での松田龍平

弟の翔太は、イギリス留学を経て、兄よりもだいぶ遅れて俳優デビュー。直後に松本潤主演の大人気ドラマ『花より団子』の西門総二郎役で一気にその名を広めた。兄・龍平よりもシュッとした王子様顔ゆえ、今や“やんごとなき”役柄を演じさせれば右に出る者がいない存在だ。

2018年秋元梢との結婚式での松田翔太

前述の2兄弟とは違い、役者の遺伝子なしで兄弟ともに活躍しているのが、永山瑛太(旧・瑛太)・絢斗(けんと)兄弟。兄・瑛太はドラマ『WATER BOYS』で注目を集め、『篤姫』『西郷どん』と2本のNHK大河ドラマで存在感を示した。前述の松田龍平との共演が多く、現在は「ファンタ」CMでの共演も話題だ。

2018年松田翔太&秋元梢の結婚式での永山瑛太&木村カエラ夫妻

映画やドラマでの受賞歴も多い兄に続き、俳優デビューした弟・絢斗も、兄ほど華やかではないものの、『おひさま』『べっぴんさん』と2本のNHK朝ドラに出演し着実に俳優としての歩みを進めてきた。

2019年放送『初めて恋をした日に読む話』で、深キョン演じる主人公のいとこであるエリート商社マンを演じた永山絢斗

そして、ひと世代下の注目株は新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)・眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)兄弟。国際派のアクション俳優である千葉真一を父に持つ、アメリカ生まれのアメリカ育ち。映画『ちはやふる-上の句-/-下の句-』で第40回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、その後も出演作が目白押しの兄・新田真剣佑。

2016年当時、舞台『花より男子』や映画『ちはやふる』で人気急上昇し注目され始めたころの新田真剣佑

名字が異なるので血縁者と認識していない人も多いだろうが(新田は芸名)、弟は昨年デビューし、映画『午前0時、キスしに来てよ』、TBS日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』で注目を集めた眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)。兄と比べるとまだまだ成長過程だが、ネイティブ並みの語学力と180cm超えの身長を生かして、今後さらなる活躍が期待される。

2018年、インテリアブランド「LOWYA」イメージキャラクター就任記者発表会での眞栄田郷敦 写真:アフロ

改めて芸能界を見渡してみると、前述の兄弟だけでなく、広瀬アリス&すず姉妹や満島ひかり&真之介姉弟、上白石萌音&萌歌姉妹のように兄弟姉妹で同じ道を志す人は多い。だが、均等に売れるかというと話は別だ。片方が売れれば片方も話題になるというメリットがある一方、同じ遺伝子を持つ以上、お互いに差別化を図り得意とする役どころを棲み分けるのは至難の業。そう考えると一人でデビューした場合と比べて、よほど実力がないと両方生き残れない。

書籍『嫌われる勇気』でその名を知られた “アドラー心理学”のアルフレッド・アドラーもこんな言葉を残している。「兄弟間で得意分野が異なるのには理由がある。それぞれが違う分野で認められようとするからだ」。ここに挙げた4兄弟は、同じ道を歩む決断をした上で、それぞれ違う得意分野を示すことができたからこそ、兄弟がともに生き残っているのではないだろうか。

  • 取材・文周防美佳

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