コロナ禍、リモート収録増加で「フワちゃん最強説」が流れる理由

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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テレビ局ではまだリモート収録が主流。そんな中、注目されるのがユーチューバーとeスポーツだ

『ロンドンハーツ』(テレ朝系)などのバラエティに引っ張りダコだったフジモン。ひな壇で盛り上げるスタイルは、リモート出演には不向きだ

テレビ朝日は、木村拓哉(47)主演の『BG~身辺警護人~』などの4月ドラマや『仮面ライダーゼロワン』ら特撮ヒーロー番組の撮影を6月1日から再開すると発表した。

「公式には発表されていませんが、5月下旬から撮影を再開している局もあります。4月ドラマは本来なら6月には撮り終わるものがほとんどですが、7月までズレこむのが確実なので、各局、俳優のスケジュールやロケ先の確保などの調整に追われていますよ」(芸能プロ幹部)

それでも、「しばらくリモート収録は続く」と制作会社ディレクターは見ている。

「緊急事態宣言の解除後も都内の病院でクラスターが発生しています。またすぐ自粛要請が出る可能性が否定できない。ワクチンが実用化されるまでは、リモート収録でも対応可能な企画が優先されるでしょう。正直、再放送は飽きられつつあるので、過去に撮影した映像素材を再利用した斬新な切り口の企画を各局、募集していますね」

リモートを併用した収録であっても、1時間に一回はスタジオの換気を行うなど、テレビ局は現在も対応に追われている。その煽(あお)りを食っているのが、いわゆる〝ひな壇〟芸人たちだ。

「ひな壇式になっている座席の後方に大勢で陣取り、番組を賑(にぎ)やかすのが〝ひな壇〟芸人の仕事ですが……ソーシャルディスタンスを取るために、数を集めることができない。トリオやグループは全員出演させるのが厳しい状況です。人気メンバーの単体出演が一層増えて、グループ内格差がさらに広がるでしょう。

リモート出演しても、どうしてもタイムラグが発生してしまうので、フジモンこと『FUJIWARA』の藤本敏史(49)のようなガヤ芸人は良さが生きない。MCやゲストの発言に被(かぶ)ってしまって邪魔になるケースも多く、出番が減ってしまっています」(放送作家)

そんななか、評価を上げているのがユーチューバー芸人のフワちゃん(26)なのだという。

「最初は見た目やキャラの目新しさだけで起用されていたのですが、ユーチューバーだけあって、自分でロケして編集も終えた完パケ動画を送ってくれたり、『こういうリモート企画はどうか?』と逆提案してくれたりする。『フワちゃんのアイディアはリモート収録の参考になる』と、すっかり重宝されていますよ。コロナ収束までリモート収録は続きますから、現場ではフワちゃん最強説が囁(ささや)かれています(笑)」(キー局プロデューサー) 

商店街などを歩きながらロケする街ブラ企画や旅番組が人気だったが、撮影クルーやヤジ馬がクラスターになる恐れがあり、再開は厳しい状況だ。その代わりとなるべく注目を集めているのが、オンライン上で戦う『eスポーツ』だ。

「オリンピック種目の候補にもなっている『eスポーツ』は国が注目していることもあり、スポンサーに名乗りを上げる企業が多い。吉本興業はすでに『よしもとゲーミング』というeスポーツに特化したプロチームを立ち上げています。吉本に続く芸能プロが出てくるでしょう。関連企画や番組も増えると見られています」(前出の制作会社ディレクター)

コロナ後のバラエティ番組は、出演者も企画も大きく変貌を遂げそうだ。

『FRIDAY』2020年6月19日号より

  • 撮影西原秀

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