<figure id="attachment_132248" aria-describedby="caption-attachment-132248" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="65368da6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/09/2a9b7ebc701f9af66e363eed8d7be113.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-132248" class="wp-caption-text">香港の富裕層は、レアな日本の高級スポーツカーを金に糸目をつけずに買い上げている 撮影：yfchang2010</figcaption></figure>
この春以降、ホンダの「シビック」の中古価格が暴騰し、中古車業界では大きな話題になっているという。
都内近郊の中古車業者はこう明かす。
「７月に業者向けの中古車オークションで、12年落ちのシビックの限定車がなんと1200万円（税抜き）で落札されたんです。これは新車価格の約2.5倍。ほかにも20年落ちのシビックタイプＲが760万円で取り引きされました。わずか半年で相場価格は２倍以上になりましたね」
確かに国産の名車として、カーマニアからの支持は絶大だが、いくらなんでも高すぎるだろう……。
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自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏は、その理由をこう明かす。
「落札されたシビックの多くは、香港の富裕層向けに輸出されているんですよ。香港人の間で日本製スポーツカー、特にホンダは『神レベル』の人気があります。しかも彼らは限定車に目がないんです」
香港の街中ではシビックタイプＲはもちろん、インプレッサやスカイラインなど、日本のスポーツカーを至るところで見かけるという。とはいえ、価格が急上昇したのはなぜなのか？
それは６月30日に施行された香港国家安全維持法をはじめとする『香港の中国化』と関係がある。
「中国では自国の産業保護のため、中古車の輸入が禁止されています。香港は現在のところ、中古車の輸入に対しては何の支障もありませんが、『この先はどうなるかわからない』と富裕層は考えているわけです。そのため、今のうちにと希少な日本の中古車を買い急いでいるのでしょう。’07年に限定300台で発売されて10分で完売した『シビックMUGEN RR』は、いま100台が香港にあると言われています」（加藤氏）
日本車のバブルはいつまで続くか――。
<figure id="attachment_132250" aria-describedby="caption-attachment-132250" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e947fd9b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/09/e8386399ca6b4333a82149596c6a02ec.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-132250" class="wp-caption-text">香港の街中を走るホンダ・シビックタイプR。香港では日本車が大人気で、国産スポーツカーが高値で取り引きされる（撮影：Adi Lee）</figcaption></figure>
『FRIDAY』2020年9月11日号より

yfchang2010

中古のホンダシビック限定車の価格が高騰している。買っているのは香港の富裕層だという。香港国家安全維持法をはじめとする『香港の中国化』と関係があるというから、ことは穏やかでない。真相を探った。

中古の「ホンダシビック限定車」が香港で大ウケの裏事情

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