『グッとラック!』テコ入れ情報番組の視聴率「本当の読み方」 | FRIDAYデジタル

『グッとラック!』テコ入れ情報番組の視聴率「本当の読み方」

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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『グッとラック!』初出演を終えた直後、淳は本誌取材に「制作サイドから何の制限もなく自由に発言できる。すごく話しやすい」と答えた
『グッとラック!』初出演を終えた直後、淳は本誌取材に「制作サイドから何の制限もなく自由に発言できる。すごく話しやすい」と答えた

本誌既報の通り、9月28日からTBSの朝の情報番組『グッとラック!』が大幅リニューアルした。メインコメンテーターに『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳(46)が加わり、曜日レギュラーとして『3時のヒロイン』の福田麻貴(32)、ユーチューバー芸人のフワちゃん(26)、クイズ王の伊沢拓司(26)ら、フレッシュな顔ぶれが並ぶ。

「朝の情報番組のなかで『グッとラック!』は世帯視聴率、コア視聴率(13歳から49歳の男女の視聴データ)ともに最下位。テコ入れは急務でしたが、コア視聴率を獲りに行ったということですよ」(TBS関係者)

リニューアル後も視聴率は3%前後で首位を走る『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の約3分の1だが、広告代理店関係者によれば「効果は現れ始めている」という。

「池袋で母子を轢き殺した飯塚幸三被告の話題を取り上げた際、コメントを求められたフワちゃんが言葉に詰まり、涙ぐむ場面がありました。コメンテーターとして感情を露にするのは失格。ですが、その人間味溢れるリアクションがSNSで話題になりました。これこそ、番組が求めていたもの。

スポンサーはツイッターなどSNSでバズったり、トレンド入りすることを重視しているからです。実際、キャスティング会議ではフォロワー数や動画の再生回数が取り沙汰されていますからね。リニューアルはひとまず成功と見ていいでしょう」

このまま数字が上向かなくても、「打ち切りはない。少なくとも1年は様子を見るはずです」とこの代理店関係者は言う。

「帯番組は習慣で見る視聴者が多く、テコ入れしてもすぐには効果が出ない。いまやお昼の情報番組の王者となった『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)も当初は低迷していました。南原清隆(55)や『阿佐ヶ谷姉妹』のホッコリ感が認知されて、数字が上昇するまで2年はかかりました」

お昼の情報番組でいえば、『バイキング』(フジテレビ系)も今秋から放送時間を1時間拡大。東国原英夫(63)らに代わり、カンニング竹山(49)がコメンテーターに加わるなどのリニューアルを敢行した。

「MCは坂上忍(53)が続投。パワハラ疑惑が報じられたり、発言が炎上したりしてもフジが坂上を重用するのは、『ダウンタウン』ら大物から有吉弘行(46)、指原莉乃(27)ら売れっ子まで、誰とでも渡り合える実力を認めているからこそですよ」(芸能プロ幹部)

他局がテコ入れに奔走する中、泰然自若としているのが日本テレビだ。

「日テレは3年前から本格的にコア視聴率対策に着手しており、SNSでバズるポイントも押さえている。『スッキリ』がステイホーム期間中にガールズグループ『NiziU』に密着する企画を放送。グループのブレイクにも、コア視聴率の獲得にも繋げたのはさすがでした。これはバラエティ番組の手法であり、今後ますます、ボーダレス化が進むでしょうね」(制作会社ディレクター)

アニメ映画『鬼滅の刃』のメガヒットを受け、人気声優をナレーターやコメンテーターで起用することも検討されているという。令和の情報番組は一気に出演者の若返りが進みそうだ。

『FRIDAY』2020年11月13日号より

  • 撮影結束武郎

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