SNS管理や共演も「令和のマネージャー事情」 | FRIDAYデジタル

SNS管理や共演も「令和のマネージャー事情」

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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『さまぁ~ず』の大竹一樹(左)と三村マサカズ。売れっ子ゆえ複数のマネージャーが担当しており、チーフのA氏とは10年来の仲だったという

お笑いコンビ『さまぁ~ず』のチーフマネージャーA氏がパワハラやセクハラを理由に11月上旬、解雇されていたことが明らかになった。

「面倒見もよく、優秀なマネージャーとして知られていただけに驚きましたね。かつて、芸能界には仕事を円滑に進めるために、多少のセクハラやパワハラは受け流す――という風潮がありました。A氏は50手前のベテランだけに、昔ながらの感覚で部下に接していたのかもしれませんね」(キー局プロデューサー)

YouTubeやSNSでタレント自身が発信できるようになり、マネージャーに求められる能力や資質、仕事は確実に変わってきているという。

「番組やイベントの宣伝などにSNSやYouTubeは非常に便利ですが、炎上してタレントイメージが低下するリスクもある。アップする前のチェックは不可欠です。経費に余裕がない事務所だと、マネージャーが動画や写真の撮影、編集までやらないといけません。やっと休みが取れたと家で寝ていたら、『SNSを更新したいからチェックして』と電話で叩き起こされる……マネージャーあるあるですね(苦笑)」(芸能プロ幹部)

吉本興業のマネージャーの場合、芸人との〝共演〟を求められることもある。

「『オリエンタルラジオ』の藤森慎吾(37)や『かまいたち』など、芸人のYouTubeに女性マネージャーが出演する企画が人気なんです。『霜降り明星』のチャンネルでは、カレ氏を公募していました」(制作会社ディレクター)

だが、「SNSを使った仕事でのトラブルが後を絶たない」と中堅マネージャーはタメ息混じりに語る。

「ここ数年、SNSで商品を紹介するだけでギャラが発生する仕事が増えています。そこまで知名度がなくてもオファーが来るので収益面では助かるのですが、広告代理店を通さず、直接タレントのSNSにダイレクトメッセージで依頼してくる怪しい企業が多く、反社チェックに手間がかかるんです。反社チェックを通過しても、ベンチャーとか新興の会社だと芸能界のルールに疎(うと)くて、契約終了後も勝手にタレントの写真を使用し続けたりするから確認作業が欠かせない。余計な仕事が増えたというのが正直なところ」

伊藤健太郎(23)のひき逃げ事件を受け、「運転技術も求められるようになった」と前出の芸能プロ幹部は言う。

「これまで、記者やカメラマンの追跡をかわすための技術が重要視されていましたけど、いま求められているのは安全運転と車庫入れなどの技術。タレント本人の運転を禁じている事務所だと、休日でも運転手として稼働させられます。仕事が増える一方、一般企業と比べて給料はけっして高くない。芸能界が好きな人じゃないと務まらないですよ」

担当タレントを売るためのプロデューサー的才能も求められている。

「受ける仕事と断る仕事の選別、SNSを使ってのブランディング、俳優の担当なら台本を読む力も必要でしょう。タレントのイエスマンになっている人も多いですが、それではタダの付き人。プロのマネージャーとは呼べません」(前出・キー局プロデューサー)

陰日向なくタレントを支える。それが令和のマネージャーなのである。

『FRIDAY』2020年12月18日号より

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