大手事務所離れ 増加する「フリー芸能人」という生き方

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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『ラランド』のサーヤ(左)とニシダは上智大学の同級生。’19年にアマチュアながら『M-1グランプリ』準決勝に進出して、一気に注目された

彼女の勢いの表れだろう。その年に話題となった新語・流行語を決定する『2020 ユーキャン新語・流行語大賞』が12月1日に発表され、ユーチューバー芸人のフワちゃん(27)の名前がトップ10に入った。

「もともと彼女は大手事務所『ワタナベエンターテインメント』に所属する芸人でしたが、遅刻癖などが問題視されてクビになっています。ところが、フリーになって始めたYouTubeで人気に火がつき、逆輸入される形でテレビでも人気者となった」(キー局プロデューサー)

彼女のように事務所に所属せずに活動するタレントが増えている。一度も事務所に所属せずにブレイクした男女コンビの『ラランド』はその典型だろう。

「サーヤ(24)は広告代理店に勤めながら芸能活動する〝兼業芸人〟。マスコミ業界に身を置くことでルールもわかるし、テレビ局とのツテもできる。上智大学在学中はお笑いサークルに所属しており、芸人ネットワークも持っている。どちらの仕事にもプラスですよね。サークル時代からの付き合いで、大手事務所でマネージャーをしていた仲間が『ラランド』のマネジメントに協力しているおかげで、フリーながら順調に仕事を増やしていっている」(バラエティ番組スタッフ)

’18年に社会現象を巻き起こしたインディーズ映画『カメラを止めるな!』で主演を務めた濱津隆之(39)は、当時フリーランスながら『第42回日本アカデミー賞』の優秀主演男優賞を受賞するという快挙を成し遂げた。

「昨年、事務所に所属するまで、フリーで地上波テレビのドラマや映画の仕事をこなしていました。現在はSNSなどを通じてオファーができるので、事務所に所属していなくてもニーズさえあれば、仕事はできます」(制作会社関係者)

これまでは米倉涼子(45)や中居正広(48)のように確固たる地位を築いてから独立するのが定石(じょうせき)だったのだが――無名でもフリーで活動するタレントが増えている理由を、芸能事務所幹部は「大手事務所の弱体化」だと分析する。

「世代交代が進み、芸能界を牛耳(ぎゅうじ)っていた大手芸能事務所の威光が弱まった。コンプライアンスに対する意識が高まっているから、圧力もかけられない。実力さえあればどこの所属だろうと、フリーだろうと起用されるようになりました」

新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが定着したことも大きいようだ。

「ネタ番組などのオーディションは動画審査が増えました。リツイート数の多いタレントが合格する企画もある。事務所のプッシュより、実力やファンの数が重視されるようになった」(前出・バラエティ番組スタッフ)

もちろん、メリットばかりではない。

「お笑いコンビ『さらば青春の光』は’13年に松竹芸能を辞めて、フリーで活動していました。ここ数年、かなり仕事が増えていたのですが、新型コロナが直撃。イベントが軒並みキャンセルになり、事務所の家賃など諸経費の捻出(ねんしゅつ)に苦労したそうです」(前出・キー局プロデューサー)

自由にはリスクが伴うのである。

『FRIDAY』2020年12月25日号より

  • 撮影濱﨑慎治

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