コロナ禍で大豪遊して炎上…2020年「海外セレブの炎上事件簿」 | FRIDAYデジタル

コロナ禍で大豪遊して炎上…2020年「海外セレブの炎上事件簿」

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SNSの普及により、大小様々な“炎上”が常に世界各地で起きている昨今。一度燃えてしまったら、人々の信頼を取り戻すのは至難の業。フォロワーが1億人超のセレブであればなおさらだ。

2020年も様々な炎上事件が起こったが、アメリカで起きたセレブたちの大炎上と、その後の対応、さらにはその末路について、振り返ってみよう。

コロナ禍の非常識なパーティーで大炎上:キム・カーダシアンとその一家

妹のクロエ・カーダシアンや夫のカニエ・ウェストがコロナに感染していたにも関わらず、いまいち危機意識の薄いキム・カーダシアン。写真:Splash/アフロ
妹のクロエ・カーダシアンや夫のカニエ・ウェストがコロナに感染していたにも関わらず、いまいち危機意識の薄いキム・カーダシアン。写真:Splash/アフロ

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。感染症対策のための自粛生活が当たり前となっている中、お騒がせセレブのキム・カーダシアンは40歳の誕生日パーティーをタヒチ島で強行

渡航自粛要請に従わない身勝手で軽率な行動は批判されて当然だが、それ以上に問題だったのが、コロナ禍により失業者が激増している中での大豪遊だ

キムや姉妹たちはこのパーティーの様子をInstagramに投稿。カーダシアン家&ジェンナー家に加えて、親しい友人らに検査と隔離生活を求めたうえで、総勢30名をプライベートジェットに乗せ、5日間にもわたるバカンスを楽しんだという。

キムがこの投稿に

「このご時世にこんな旅ができるなんて、私の人生って恵まれすぎ」

とコメントを添えたことで、さらなる反感を招いた。

この旅には、推定で100万ドル(約1億円)もの費用がかかったと言われ、豪華絢爛なパーティーの様子をSNSで自慢気に見せつけたことで、「そのカネを寄付しろ」「アホなのか」「コロナは貧乏人だけが罹ると思ってんのか」と激しいバッシングを浴びることに。

リアリティタレントとして一財を築き、それぞれがアパレルや化粧品ビジネスで成功しているこの一家にとって、炎上も仕事のうち。いつもならさらに薪をくべ、さらなる炎上を巻き起こしていたところだが、さすがにコロナ禍での炎上はシャレにならなかったよう。

そんなわけでこの冬、カーダシアン一家は42年間も欠かさず開催していたという恒例のクリスマスパーティーを中止することに

一家が総出演する14年も続いた看板リアリティショー『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』が2021年の放送で終了することもあり、ファン離れを阻止したい狙いがあるようだ。

過去の人種差別行為で炎上し、謝罪でさらに大炎上:リア・ミシェル

現在のリア・ミシェル。炎上騒動が起きたのは、第一子の出産食前というデリケートな時期で、母体への影響を心配する声が上がっていた。写真:Backgrid/アフロ
現在のリア・ミシェル。炎上騒動が起きたのは、第一子の出産食前というデリケートな時期で、母体への影響を心配する声が上がっていた。写真:Backgrid/アフロ

大ヒットドラマ『glee/グリー』のレイチェル役で知られる女優のリア・ミシェルは、人種差別問題で大炎上している。

無抵抗の黒人男性を白人警官が殺害した事件により、「ブラック・ライヴズ・マター」を掲げた抗議運動が広まっていた6月のこと。

リアがTwitterでこの一件について触れたところ、「過去にリアから人種差別を受けた」という黒人の共演者たちが次々に名乗りを上げ、どんな差別を受けたのか具体的に暴露したうえで、「あんたにBLMを語る資格はない」と非難したのだ。
この炎上を受け、リアを広告に起用していた宅食サービスの「ハローフレッシュ」は早々と契約を解除。

すかさずリアはInstagramに長文を投稿して謝罪したものの、

「(共演者が指摘する過去の)具体的な発言について身に覚えはありません。他人をバックグラウンドや肌の色で批判したことも絶対にありません。それよりも重要なのは、私が誰かを傷つける行為をしたと、彼らに受け取られたということです」

という一文が示すように、“相手の受け取り方の問題”を強調。反省の意がまったく伝わらなかった。

そのうえ、リアを擁護するために一部の共演者や近しい友人らが「彼女は人種差別主義者ではない。なぜなら、相手を問わず誰に対しても態度が悪かったから」と発言。

人種差別で炎上したばかりか、態度の悪さまで暴露されたリアは、Instagramのコメント欄を閉鎖。現在は「良い人間になる」という目標を達成するべく、炎上直後に誕生したベビーの育児に奔走中だ。

見事な謝罪でも挽回できなかったムスリムの信頼:リアーナ

炎上から1カ月後のリアーナ。宗教や民族にまつわる炎上はどんな謝罪をもってしても挽回が難しいのだ。写真:Backgrid/アフロ
炎上から1カ月後のリアーナ。宗教や民族にまつわる炎上はどんな謝罪をもってしても挽回が難しいのだ。写真:Backgrid/アフロ

2018年春にランジェリーブランド「サヴェージXフェンティ」を立ち上げたリアーナ。多様性を強く打ち出しているこのブランドでは、ファッションショーでも様々な体型・国籍のモデルを起用し、高い評価を得ていた。

が、2020年10月に行われたショーでは、イスラム教の預言者ムハンマドの言行録である「ハディース」の一節をリミックスした楽曲を使用。これが、ムスリムの人々の反感を買ってしまった。

肌を隠す習慣を持つイスラム教徒にとって、神聖な「ハディース」の一節がショーで使われたことは、受け入れがたい屈辱

「配慮が足りない」との大炎上を受け、リアーナはすぐさまInstagramのストーリーに、

「私たちのショーの大きな見落としを指摘してくれたムスリムのみなさんに感謝する。何より、この不注意による大きな過ちをお詫びする。多くのムスリムのみなさんを傷つけた自分自身に失望した。どんな宗教にも、非礼があってはならない。ゆえに、この曲をショーで使ったことは無責任だった。今後はこのようなことが二度と起きないようにする。許しとご理解に感謝します」

と謝罪声明を投稿した。

同時に、曲を提供したクークー・クロエも

「この曲はネットで見つけたバイレファンキのトラックをサンプリングしたもの。イスラム教のハディースから一節が使われていると知らなかった。きちんとリサーチしなかったのは、私の責任。この曲をあらゆるストリーミングプラットフォームから削除する」

とTwitterで謝罪。

「この件で誤解を招き、不快な思いをさせてしまった一部のみなさまにお詫びします」といったお決まりの形式的な謝罪と比べたら、“どんな宗教にも非礼があってはならない”という問題の核を踏まえたリアーナらの謝罪文はよっぽど誠実。

ほぼ満点の対応だったが、宗教をめぐる失敗は挽回が難しい。残念ながら「もうリアーナの商品は買わない」という人は多いようだ。

  • 原西香(はら あきか)

    海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中

  • 写真アフロ

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