デビュー35周年の斉藤由貴が「致命的不倫」を乗り越えられた背景 | FRIDAYデジタル

デビュー35周年の斉藤由貴が「致命的不倫」を乗り越えられた背景

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今年1月に日本ジュエリーベストドレッサー賞を受賞した斉藤由貴。不倫のイメージは完全に払しょくした
今年1月に日本ジュエリーベストドレッサー賞を受賞した斉藤由貴。不倫のイメージは完全に払しょくした

歌手デビュー35周年を迎えた斉藤由貴さん。2月には記念アルバム『水響曲』をリリースし、3、4月にはツアーも行うそうです。

斉藤さんといえば、‘85年に大ヒットした『卒業』でデビュー。同年に放送された初代『スケバン刑事』(フジテレビ系)も話題となり、アイドルとして不動の地位を手に入れますが、度重なるスキャンダルで世間を騒がせ「魔性のオンナ」と言われたことも。

‘91年に既婚者で“若者のカリスマ”と呼ばれた、ミュージシャン・尾崎豊さんとの不倫が発覚。‘93年には、これまた奥さんのいる川崎麻世さんとの熱愛が報じられ、このときは妻であるカイヤさんが同席した川崎さんの謝罪会見が話題となりました。

‘94年に一般男性と結婚し、3人のお子さんに恵まれました。子育てのため一時期は仕事をセーブしていましたが、本格的に芸能活動を再開後はコンスタントに映画やドラマ、舞台に活躍。“50歳にして再ブレイク”と言われるほどでした。

ですが、‘17年にまたしても不倫スキャンダルが彼女を襲います。

家族ぐるみで付き合いがあった医師との5年間に及ぶW不倫が発覚。しかも、男性が斉藤のものと思われる下着を被っている写真などが流出しました。

その不倫が原因で、男性は離婚したと女性週刊誌などで報道されました。つまり、斎藤さんが相手の家庭を壊した形になってしまったのです。

報道を受け、斎藤さんは謝罪会見をすることに。今流行の芸能人に対してリポーターや記者が周りを取り巻く“囲み会見”ではなく、彼女が壁際に1人で立ち、リポーターたちが順番で質問する形でした。

私もこの会見に行きましたが、質問に対して流暢に話すワケでもなく、要領を得ない答えも多かったのですが、自分の気持ちを彼女なりの言葉で話そうとしていたのは見て取れました。ですから、“異性として好意をもっていたのか?”と聞かれると、

「好意はあるから、手をつなぐ的なことはあるんだと思います」

と、独特の間で考えながらも、まさに“完落ち”してしまったのです。

「事務所としては、あくまで騒動の釈明はしても、肝心の不倫関係は認めずにはぐらかすつもりでした。ですが、本人が“好意があった”と認めてしまったことと、相手男性が交際を暴露したことで、後日あらためて事務所からFAXで不倫を認め謝罪する文章が送られました」(ワイドショー関係者)

この騒動で彼女は出演予定だったNHK大河ドラマ『西郷どん』は辞退。CM2本も降板し、レギュラー出演していた『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)には、翌年放送のシーズン3には出演できませんでした。

「斉藤は約半年という自粛期間を経て、スペシャルドラマで女優復帰しました。“短いのでは”という世間の声もありましたが、事務所としては大河ドラマやCMを降板したことで、禊をしたということだったのでしょう。いったん外された『捜査一課長シリーズ』も‘20年に放送されたシーズン4からはシレっと復帰していますしね」(スポーツ紙記者)

斉藤さんの復帰に関しては、所属事務所の東宝芸能が強力にバックアップ。『捜査一課長』に関しても、同じ木曜ミステリー枠で事務所の先輩である沢口靖子さんが主演する長寿ドラマ『科捜研の女』が放送されており、復帰は織り込み済みと当初から言われていました。

ですが、事務所が押しただけで、復帰がスムーズに行くわけではありません。1回、2回はドラマなどに出演したとしても、世間の嫌悪感が大きければスポンサーも敬遠し、長続きしません。

しかし斎藤さんは現在もコンスタントに仕事をしています。‘19年には連続ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』に出演。この作品は彼女にとって30年ぶりとなるフジテレビのドラマでした。

それ以上に驚かされたのが、今年1月に「第32回日本ジュエリーベストドレッサー賞ベストジュエリー賞・50代部門」に輝いたこと。ジュエリーといえば当然、女性がメインターゲットです。

その業界団体がイメージ向上のために行うイベントに斉藤さんを指名したのです。今年も森七菜さんや新木優子さん、戸田恵梨香さんなど、錚々たる顔ぶれがそろいました。

数々の不倫報道を見てみても、一般的には男性よりも女性の方が嫌悪感を抱く人が多いように思います。それなのに、ジュエリーの業界団体が斉藤さんを選んだということは、彼女の不倫問題が世間的にクリアになったということの証でしょう。

「やはり謝罪会見の印象が良かったんだと思います。決して饒舌ではなかったが、彼女なりに自分の気持ちを真摯に話そうという姿が世間に受け入れられたということ。人というのは、本心から真剣に話している人に対し、そんなに厳しい言葉は投げつけられないものですよ。

逆にアンジャッシュ渡部建さんのように、ポンポン答えても気持ちを表に出さなければ、何の説得力も得られない。今後、スキャンダル芸能人は、彼女に見習う部分もあるんじゃないでしょうか」(芸能レポーター)

相手は家族ぐるみの付き合いがある男性、しかも破廉恥な写真の流出など、致命的なスキャンダルにも関わらず、ものの見事に吹き飛ばした斉藤さん。そんなところも彼女が“魔性の女”と言われる所以なのかもしれません…。

  • 取材・文荒木田 範文(FRIDAYデジタル芸能デスク)

    ‘75年埼玉県出身。夕刊紙、女性週刊誌の記者、編集者を経て現職。テレビやラジオにも出演中

  • 写真西村尚己/アフロ

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