いま、「元芸人」の裏方がテレビ界で重宝される深い理由

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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引退を表明した『ザブングル』の松尾(左)。闇営業とコロナ禍により仕事が激減したことで決意したという。相方の加藤歩(右)は活動を継続

人気コンビ『ザブングル』が3月末をもって解散。ツッコミ担当の松尾陽介(44)は芸能界から引退し、番組制作などの裏方に回ると発表された。

「放送作家など一部スタッフは戦々恐々としています。ただでさえコロナ禍で外部スタッフは仕事が減っているのに、芸人として実績のある松尾が裏方に回るとなると、食いぶちを奪われる可能性が高いですから」(キー局プロデューサー)

元芸人の放送作家はネタも書けて、芸人やタレントとのパイプが太いことからテレビ業界では重宝がられている。

「MCクラスとなると気難しい芸人や大御所が少なくない。その点、元芸人のスタッフなら臆することなく接することができますし、懐(ふところ)にも飛び込めるから、現場がスムーズに回るんですよ。

『どきどきキャンプ』の佐藤満春(42)は『スッキリ』(日本テレビ系)では、トイレクリーンマイスターとしてピンで人気を博す傍(かたわ)ら、友人である『オードリー』のラジオ番組では構成作家を担当。二刀流で活躍していますよ」(制作会社ディレクター)

オークラ(47)は芸人時代の仲間から支持され、売れっ子放送作家に成長した。

「もともとコンビで活動していたのですが、相方が失踪してしまい、ピン芸人となった。そのころに参加した『ラーメンズ』らとのユニットライブでネタの面白さを評価され、『バナナマン』の単独ライブに作家として参加するようになった。そこからコント作家としてブレイクしました。バカリズム(45)の信頼も厚く、バカリズムが書くドラマ脚本の補助もやっていますね」(お笑いライター)

前出の制作会社ディレクターは、裏方で成功するのは「芸人時代の知名度や実績はあまり関係ない」と語る。

「たとえば、元『ジューシーズ』の松橋周太呂(36)。芸人時代の縁で、テレビ朝日の人気プロデューサー・加地倫三(51)が手がける番組に放送作家として参加していますが、『ジューシーズ』時代は〝じゃないほう〟で知名度はけっして高くなかった。放送作家に転身する前、家事に役立つ裏ワザを紹介する『家事えもん』として活動していたのに引っ掛けて、一部では、〝加地Pにハマって仕事を貰っている加地えもん〟とネタにされていますよ(苦笑)」

もちろん、芸人時代の人脈をフル活用して、仕事を貰う転身組もいる。

「売れっ子作家に合コンをセッティングしたり、草野球をしているタレントやテレビ局員のために芸人仲間のメンバーを集めたり。正直、プライドを捨てて、営業できる元芸人のほうが、仕事が増える傾向はありますね」(放送作家)

この放送作家は「芸人時代のクセが足を引っ張るケースがある」と続ける。

「賞レースの元ファイナリストで舞台演出をしているAはワークショップで知り合った女優志望の子に手を出したと噂になり、『女グセの悪さが直っていない』と評判を落としています。

『ザブングル』の松尾もネタにこだわる芸人でしたから、裏方で成功するかどうかは微妙ですね。同僚や演者と衝突するかもしれません。ただ彼の場合、都内でバーを経営していましたから、顔は広い。話題性もあるから最初は仕事が殺到するでしょう。一巡した後が勝負ですね」

大物の参入で〝元芸人の裏方さん〟たちの競争が激化するのは慶事だろう。

『FRIDAY』2021年3月5日号より

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