視聴率首位奪首の『ゴゴスマ』にあって『ミヤネ屋』にないもの

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗・前会長(83)の舌禍(ぜっか)事件は、意外なところでも波紋を呼んでいた。2月4日に行われた森氏の釈明会見を特集した『ゴゴスマ』(TBS系)の視聴率が7.1%と『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の6.9%を上回り、トップに立ったのだ。

平日は帯番組の『ミヤネ屋』、日曜夜は『Mr.サンデー』(フジテレビ系)でMC。関西ローカルの番組から見事、全国区の司会者へ躍進した宮根

「『ミヤネ屋』は長らく視聴率トップに君臨している絶対王者ですからね。『ゴゴスマ』はもともと、東海3県向けのローカル番組としてスタートしましたが、’15年に関東地区でも放送となりました。以降、著名人の謝罪会見をノーカットで生中継するなど、大胆な手法がウケて、関東地区でも同時間帯トップになる日が増えてきています」(テレビ誌編集者)

MCは昨年、CBCテレビを退社したフリーアナウンサーの石井亮次(43)。彼の仕切りも人気の秘訣だという。

「コロナ禍で世の中が殺伐としているなか、石井アナのいい意味での普通さ、清潔さが安心感を与えると好評です」(制作会社ディレクター)

石井人気には「所属事務所も大きく関係している」と語るのは芸能プロ幹部だ。

「彼が所属する『ジャパン・ミュージックエンターテインメント』には加藤綾子(35)がいて、系列事務所には今春から『めざまし8』(フジテレビ系)でMCを務める谷原章介(48)がいます。近年、MCを任せられる人材の獲得&教育に注力しており、スタッフの意識も高い。

ローカル局出身だとフリー転身後に全国区になって天狗になるケースが散見されますが、石井アナは打ち合わせなど細かい仕事も丁寧にやってくれると業界内からも評価が高い。篠原涼子(47)や千葉雄大(31)ら売れっ子俳優も抱えている事務所だから、テレビ局への売り込みや、飽きられないようにするための仕事選びや出演量の調整にも長(た)けています」

キー局プロデューサーは『ゴゴスマ』のキャスティングも評価する。

「愛知県出身の大久保佳代子(49)や三重県出身の『ニッチェ』近藤くみこ(38)など東海地区の視聴者も意識しつつ、『A.B.C−Z』の河合郁人(ふみと)(33)に古館伊知郎(66)も起用。幅広い層に刺さるようにしているのが功を奏している」

王者『ミヤネ屋』の復権は簡単ではない。広告代理店関係者はそう指摘する。

「関西ローカルの番組だった『ミヤネ屋』が全国進出したのは、有吉弘行(46)がブレイクした直後の’08年。毒舌タレントが支持された時期でした。そんな時流にMCの宮根誠司(57)の歯に衣着せぬ発言がマッチした。ところが、あれから10年以上がすぎて、コンプライアンス重視の時代となった。有吉自身もずいぶん丸くなりました。ところが、宮根は何も変わっていない。それが数字に反映され始めてきたのではないか」

新型コロナの感染拡大により、視聴者が求めるものが大きく変わっていることは本連載で何度も触れてきた。

「『news every.』(日テレ系)での藤井貴彦アナ(49)の視聴者に寄り添った発言が話題になるなど、情報番組のMCには人間味が求められています。上から目線で叩くだけの司会者はウケなくなる」(前出のキー局プロデューサー)

ワイドショーの在り方も、時代とともに移り変わるのである。

『FRIDAY』2021年3月12日号より

  • PHOTO川崎侑弥

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