「芸能プロ本格参入」でユーチューバーの淘汰が始まる可能性

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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『エイベックス』は3月26日、ユーチューバーやYouTubeを活用する著名人ら動画クリエイターをサポートする『avex fav』の設立を発表した。

『UUUM』を代表する人気ユーチューバーのヒカキン(右)は、テレビ出演も無難にこなす稀有な存在。隣は実兄でユーチューバーのセイキン

「新型コロナの影響で音楽産業はどこも苦しいですが、大型コンサートやイベントを自前で行い、収益の柱としていた『エイベックス』の被害は甚大。昨年4~12月期の連結純損益で42億円の赤字を叩き出し、東京・青山の本社ビルを売却するハメになりました。先行きはいまだ不透明ですから、コロナ禍で収益を伸ばしている動画配信ビジネスに活路を見出したのでしょう」(広告代理店関係者)

YouTubeと芸能ビジネスの接近といえば、思い出されるのが昨年4月の、ヒカキン(31)ら人気ユーチューバーが所属する『UUUM』と『吉本興業』との資本業務提携だ。

「『UUUM』側が提案し、『吉本興業』が受けた形だそうです。吉本はユーチューバー芸人プロジェクトを立ち上げ、’13年にはYouTube系のプラットフォーム『OmO』を設立するなど、動画配信ビジネスに積極的ですからね。鉄ヲタ芸人の鈴川絢子(30)らの成功を受けて、『キングコング』梶原雄太(40)がYouTubeで大成功を収めるに至り、さらに力を入れるようになっています。

『UUUM』としては、吉本のお笑い芸人らプロ本人に企画・制作されたら敵(かな)わないと危機感を持ったようで、動画制作のノウハウを提供する代わりに手を組むことにしたのでしょう」(吉本関係者)

ただ、『UUUM』が持つ東京ミッドタウンの撮影スタジオを人気芸人が使用できるようになったぐらいで「いまのところ、そこまで吉本にメリットはない」と動画編集ディレクターは見ている。

「YouTubeでは、”モーニングルーティン”などのバズった企画に便乗したり、人気者同士でコラボすることで手堅く再生回数を伸ばせます。ところが”人と同じことをしたらオモロない”と考える芸人が少なくないため、『UUUM』が持つノウハウはそこまで生かされていないように見えます。

『UUUM』のユーチューバーがテレビ出演する際、吉本が窓口となるので、そのときに発生するマージンで少し稼いでいるぐらいではないでしょうか?」(動画編集スタッフ)

『UUUM』の芸能界へのアプローチはなおも続き、大手芸能プロ『オスカープロモーション』の元幹部らが設立した芸能プロ『H』の立ち上げにも協力している。

「『UUUM』本社と同じフロア内に事務所を構える力の入れようです。社長は『オスカー』で副社長まで務めた人物。古巣の『オスカー』ら大手プロが動向を気にしています」(キー局ディレクター)

この流れを作ったのは、フワちゃん(27)なのだという。

「コロナ禍でどの会社も広告費を削減せざるを得なくなった。SNSのフォロワー数やYouTubeのチャンネル登録者数も調べ、確実に若者にリーチするタレントを重要視するようになっています。一発屋で終わるユーチューバーが多い中、フワちゃんが売れ続けているのは、彼女の動画クリエイターとしての才能と芸能プロ出身のマネージャーのノウハウがうまく融合しているから。モデルケースとなっている」(放送作家)

ユーチューバーの淘汰が始まる。

『FRIDAY』2021年4月16日号より

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