業界の評価再上昇中!オードリーが次世代のカリスマになる日
スタッフは見た!週刊テレビのウラ側
ヒップホップユニット『Creepy Nuts』のDJ松永(30)が、4月9日から放送されるドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京系)で俳優デビューすると発表された。
「キッカケは人気芸人コンビの『オードリー』でした。昨年1月、DJ松永らが大ファンだと語る『オードリー』の冠番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した際、意図的な編集など、テレビ業界を散々ディスったのが視聴者に受けて、複数のバラエティ番組に起用されるようになったのです。ここ数年、DJ松永のように『オードリー』を信奉する若手タレントの躍進が目立っています」(制作会社ディレクター)
’14年に『国民的美少女コンテスト』でグランプリに輝いた女優の髙橋ひかる(19)も〝リトルトゥース(オードリーのラジオのリスナーの総称)〟であることを公表。清楚な見た目とのギャップが受けて、テレビ露出が増えている。
「溢れるオードリー愛とマシンガントークがウリになっています。ジャニーズの人気ユニット『SixTONES』の松村北斗(25)と髙地優吾(27)、『日向坂46』松田好花(21)なども〝リトルトゥース〟であることを公言しています。
『オードリー』の二人は相手が誰であっても接し方を変えない。卑屈になったり、ヘコヘコしたりはしない彼らの姿勢が、ミュージシャンやアイドルたちの心をつかむのでしょう」(放送作家)
ピンクのベストを着たマッチョな春日俊彰(42)と人見知りで女性が苦手な若林正恭(42)。当初は異色コンビと見られていた彼らが若手タレントに慕われる存在になった背景には、ラジオがあった。
前出の放送作家が続ける。
「’09年にスタートした『オールナイトニッポン』の存在が大きい。テレビでは見られない、彼らのホンネやダークサイドが覗けて抜群に面白いのです。ラジオで二人のイジり方が提示されたことで、テレビのスタッフも彼らを適材適所で起用できるようになりましたから」
キー局プロデューサーは「ラジオを通じて、リスナーが若林の成長過程を体験できたことも大きい」と分析する。
「『M−1グランプリ』で準優勝してブレイクした当初は、内気な若林の扱いにスタッフたちは困っていた。ところが、MCの仕事を始めたことで若林は奮起。人見知りを克服するため、ガールズバーに通い、その様子を赤裸々にラジオで話した。そんな若林に共感するリスナーが続出。スタッフ間の好感度も上がり、どんどん仕事が舞い込むようになりました」
コンビでもピンでも面白いのが、『オードリー』の強みだ。
「フィジカルが強い春日は水泳やボディビル、エアロビなどの体当たり企画で次々と結果を出しています。実は知性派でもあり、クイズ番組などで重宝がられてもいる。天才型の春日に対し、努力の積み重ねで現在の地位を築いた若林は、ネタもエピソードも血が通っていて面白い。苦労しているから、売れっ子になっても驕(おご)ることはない。
コンビとしてのバランスも最高です。懸念材料があるとすれば春日の女性問題。いまの時代、さすがに2回も不倫したらスポンサーからNGが出ます」(民放ディレクター)
次世代のカリスマとなる日も近い⁉︎
『FRIDAY』2021年4月23日号より
- 撮影:川上孝夫