東大・早慶上智卒級がゴロゴロ…!韓国スターは「脳までセクシー」 | FRIDAYデジタル

東大・早慶上智卒級がゴロゴロ…!韓国スターは「脳までセクシー」

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学歴至上主義の韓国は教育熱が高く、学歴がその後の人生を左右するといわれている。

そんなお国柄なので大学受験はまさに人生の一大イベント。パトカーが遅刻した受験生を学校まで送ったり、学校の正門前に応援団が待機していたり、日本では考えられないようなお祭り騒ぎが繰り広げられ、その様子は尋常ではない。

『愛の不時着』で人気のヒョンビンは中央大学卒 写真:アフロ
『愛の不時着』で人気のヒョンビンは中央大学卒 写真:アフロ

『愛の不時着』で人気のヒョンビンも学生時代から俳優を目指していたのに大学を受験している。芸能界入りを反対した両親が名門「中央大学」への進学を条件に出したからだ。

こうして中央大の演劇映画学部に合格したヒョンビンだが、韓国では芸能人といえども大学に進学するのは当たり前。特に高学歴の芸能人は「脳までセクシー」と尊敬され、“脳セク”と呼ばれている。

『トキメキ☆成均館スキャンダル』の舞台は日本の上智大?

現在、Netflix(日本)視聴ランキング1位の『ヴィンチェンツォ』で主演を張るソン・ジュンギ。出世作となったのは2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』だった。

このドラマの舞台「成均館」は現在の「成均館大学」の前身で、朝鮮王朝時代の最高教育機関。時代劇にたびたび登場する名称で、当時の国家試験“科挙”のシーンも描かれる。科挙に合格した儒学生のみが「成均館」で学ぶことができたのだ。

『ヴィンチェンツォ』で主人公を演じているソン・ジュンギは成均館大卒 写真:アフロ
『ヴィンチェンツォ』で主人公を演じているソン・ジュンギは成均館大卒 写真:アフロ

そんな『トキメキ☆成均館スキャンダル』でイケメン儒学生役だったソン・ジュンギの出身校は、まさに「成均館大学」の経営学科。日本の「上智大学」に例えられるが、ソン・ジュンギは在学中から“成均館のイケメン”と呼ばれていたという。

この大学には元祖・韓流スターのヨン様ことペ・ヨンジュンも芸術学部映像学科に在籍していたが、芸能活動が多忙で中退。ドラマ『私のIDはカンナム美人』『女神降臨』で大ブレイクしているASTROのチャ・ウヌは今も成均館大の演技芸術学科に在学中だ。

『SKYキャッスル』で描かれた“SKY”出身の芸能人といえば…

韓国のすさまじい受験戦争の様子は現在Netflixで配信中の『SKYキャッスル』で描かれている。

ドラマのタイトル“SKYキャッスル”とは舞台となる高級住宅地の名称だが、この“SKY”は「(S)ソウル大学」「(K)高麗大学」「(Y)延世大学」の頭文字で一流大学を意味している。

高所得者層が狙うのはまさに“SKY”なのだ。

『SKYキャッスル』では高校生たちが「ソウル大学」の医学部を目指すが、ソウル大卒の芸能人といえば美人女優キム・テヒだろう。韓国芸能界きっての才色兼備といわれ、日本でいう東大にあたるソウル大では衣類学科を専攻。あの美貌なので在学中も注目の的だったという。

数多くのドラマに登場する名優イ・スンジェなど、ソウル大出身の芸能人は多い。東方神起やEXOといった人気スターを生み出したSMエンターテインメントのイ・スマン会長もソウル大の農工学科を卒業している。

一方、『ヴィンチェンツォ』で特異なキャラクターを演じた2PMのオク・テギョンも“脳セク”の一人だ。檀国大学を卒業後、「高麗大学」大学院の国際経営学科に進学している。高麗大は日本の早稲田にあたる名門校で、元フィギアスケート選手のキム・ヨナも大学院の体育学部に在籍中だ。

また、「延世大学」は日本の慶応大学に例えられる。代表的な卒業生といえば、『パラサイト』のポン・ジュノ監督だろう。卒業後は韓国映画アカデミーに再入学している。TWICEやNiziUをプロデュースしたJYPの創業者J.Y.Park(パク・ジニョン)も延世大を卒業し、大学院へと進んだ。

『トッケビ~キミがくれた愛しい日々~』で女性視聴者を魅了したコン・ユは慶熙大卒 写真:アフロ
『トッケビ~キミがくれた愛しい日々~』で女性視聴者を魅了したコン・ユは慶熙大卒 写真:アフロ

“SKY”ではないが「漢陽大学」もそれに続く名門校で、イ・ビョンホンやカン・ドンウォン、チャン・グンソクといった人気スターが卒業。『トッケビ~キミがくれた愛しい日々~』で女性視聴者を魅了したコン・ユもやはり名門の「慶熙大学」演劇映画学科で学び、大学院まで出ている。

韓国の芸能人が大学進学するワケ

学歴がモノをいう韓国社会だが、そもそも1980年代にはまだ大学進学率も低かった。ところが90年代に入って50%を超え、2000年代になると「大学を卒業してこそ一人前」といった考えが定着し、70%を超えるように。

通常、入学試験を受けずに高校へと進学する韓国では、日本のセンター試験にあたる「大学修学能力試験」がその後の人生を決定づける大きなハードルとなる。

一方、有名芸能人には“特例入学”が適用されることもある。一般の受験生からは白い目で見られがちなので、名門校に受かった芸能人の事務所が「特例入学ではなく、本人の努力によるもの」と前置きするのはそのためだ。

また、コネ社会の韓国では芸能界においても同じ大学出身の先輩後輩という関係が仕事に結びつくこともある。そうした人脈を広げるために演劇学科に進む芸能人も多いという。

そこで問題となるのは兵役のタイミングだ。大学進学によって入隊の延期が可能となるため、世間から厳しい目が向けられる。昨年はBTSのメンバーの大学院進学が報じられ、「入隊延期が目的では?」という声が挙がった。

過去にはBIGBANGのG-DRAGONやCNBLUEのジョン・ヨンファも同様の疑惑が報じられ、批判されている。

芸能人にとって高学歴は本当に必要か!?

近年は人々の生き方や考え方も多様化しており、韓国の大学進学率も2009年の77.8%をピークに下落傾向にある。芸能界でも学歴への考え方に変化が起きているようだ。

歌手で女優のIUは特例入学の提案を受けたにもかかわらず、音楽活動を優先し「大学に行かない」考えを明らかにした。10代の頃から日本で活動していた歌手BoAも「大学に行く代わりにキャリアを積めた」と後悔はしていない。

元祖韓流スターのチャン・ドンゴンのように3浪もして入った大学を結局は芸能活動との両立が難しく中退したケースもある。映画『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンは大学どころか、高校1年で自主退学した。低学歴という理由で兵役も免除となったが、俳優として成功を収めているのは言うまでもない。

韓国芸能人の演技力の高さは、大学で演技の基礎を学んだ人が多いことも一つの要因といえるが、子役出身のユ・スンホは大学には入らず、その理由をインタビューでこう答えている。「自分の場合は大学よりも現場で学ぶことのほうが多いから」と。

ユ・スンホは大学からの特例入学の提案をすべて断り、早くに兵役の義務を終え、“国民の弟”として親しまれている。

ちなみに、韓国人が嫌うことの一つが“学歴詐称”だ。過去にも有名芸能人の学歴詐称が次々と明らかになり、謝罪を余儀なくされた。

最近ではドラマ『サイコでも大丈夫』のヒロインを演じたソ・イェジに学歴詐称の疑惑が浮上している。ソ・イェジは態度を明らかにしていないが、これだけ“学歴”が注目されているのだ。もし虚偽だったのなら批判は免れないだろう。

  • 取材・文児玉愛子

    韓国コラムニスト 韓流エンタメ誌、ガイドブック等の企画、取材、執筆を行う韓国ウォッチャー。 メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係のコラムを寄稿。

  • 写真アフロ

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