ゆりやん、尼神・誠子…「容姿イジリ」からの卒業とテレビ局の苦悩 | FRIDAYデジタル

ゆりやん、尼神・誠子…「容姿イジリ」からの卒業とテレビ局の苦悩

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TBS国山アナとお店の前でお見送りするゆりあんレトリィバァ(‘19年)

「ここ5、6年で世の中の価値観が大きく変わったと再認識しましたね」

そう語るのはお笑い関係者だ。吉本興業は6月3日、人気女性お笑いコンビ「アジアン」が同日付で解散すると発表した。

隅田美保と馬場園梓の「アジアン」は、‘02年にコンビ結成。‘05年のM―1で女性コンビとして初めて決勝に進出し、8位となった。その後も「MBS新世代漫才アワード」で優勝するなど活躍したが、解散を決断した。

隅田はインスタグラムで、

《今後は昔からの夢でもあった演劇の世界で芝居やミュージカルに本格的に挑戦していきたいと思っています。アジアンとして漫才ができたことは、ほんとにほんとに感謝しかございません!》

と前向きに投稿。一方の馬場園はツイッターで

《今や一日一日が貴重な時代。限りある時間を全力で好きなことに使ってもらいたいので全力で送り出すことにしました》

とし、

《気持ちは一生漫才師として初心に返ってまた楽しい事を求めていきたいと思います。アジアンとして漫才ができて最高でした》

と綴った。二人の新しい門出を祝したいが、前出のお笑い関係者は

「馬場園さんは最後までコンビ継続を説得したが、隅田さんが首を縦に振らなかった。6年前の“あの問題”の影響もある」

と指摘。“あの問題”とは隅田の「ブスいじり騒動」だ。

隅田は‘15年7月に“ブスいじり”が原因で婚期を逃していると思い悩み、芸能活動休止を宣言。その後は劇場での仕事はこなすものの、テレビ出演などはせず、婚活に励んだ。

「当時はブスいじりを本気で嫌がる隅田さんに『それでも芸人か!』という声も飛んだ。しかし、ここ5、6年で時代が変わり、テレビ各局は女性の容姿に関する表現に細心の注意を払うようになった。当然のことだが、実は隅田さんがその流れに一石を投じた部分はある」(テレビ局関係者)

事実、それまで容姿をネタにしてきた女性芸人たちも時代の流れを敏感に察知し、“キャラ変”する者が続出している。

「尼神インター」の誠子は「容姿イジリはやめました」とブスキャラを封印。100キロ以上あったゆりやんレトリィバァも、45キロ減量してスリムな体形に変身。以前は太っている体形を生かして笑いを取っていたが、これもいわば“卒業”ということだろう。

直近では東京五輪開会式で、渡辺直美を起用し「オリンピッグ(豚)」と素人の大喜利レベル以下の演出を計画したクリエーティブディレクターの佐々木宏氏が批判を受け、辞任した。渡辺は自身のユーチューブで侮辱演出に対し

《絶対に断るし、その演出を私は批判すると思う。目の前でちゃんと言う》

と怒りをあらわにした。

同じ“ブタ表現”では「ダウンタウン」浜田雅功にも批判が集まった。

5月12日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、曲に合わせて流れてくる寿司や食べ物をテンポよく食べていくオリジナル音ゲー「お寿司の達人」で、手こずるラランド・ニシダに対し浜田が「はよ食べろや、ブタ!」とツッコミ。女芸人の餅田コシヒカリに対しても紫色の衣装を着ていたことから「紫のブタ」と表現した。

浜田のキャラクターを考えれば「おなじみのイジリ」となるのだろうが、これにネット上で「見ていて不快になった」とブーイングが起こった。

「ニシダも餅田も全く気にしていないが、あの浜ちゃんに対しても厳しい声が浴びせられたことに衝撃を受けました。各局バラエティーのプロデューサーも『これで(反発が)来るのか…』と頭を抱えていましたよ。今後、この手の容姿イジリは消滅していく運命でしょうね」(前出・テレビ局関係者)

容姿だけでなく、テレビ各局では「女子○○」という表現や、商品紹介コーナーでの「女性必見」や「女性ならでは」など、女性だけを区別する表現にも、繊細な対応が求められつつあるという。時代の変化のなかで当然のことなのかもしれないが、「昔はよく聞いたあんな言葉、こんな言葉」がテレビで聞かれなくなる日も近いのかもしれない。

  • PHOTO山田宏次郎

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