<figure id="attachment_190730" aria-describedby="caption-attachment-190730" style="width: 3252px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d590300b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2021/07/9212b0be556c7b06110930addc241c56.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-190730" class="wp-caption-text">東京・豊洲市場周辺で撮影。公道上で、圧倒的な存在感を放っていた。豊田ナンバーというのも、都内では珍しい</figcaption></figure>
SF映画のヒーローが乗っているのだろうか？　６月上旬、閑散とした平日午後の東京・お台場で目撃されたのは、近未来を連想させる「謎のクルマ」だった。
リアタイヤが完全に覆われた独特のフォルム、ヘッドライトは半円状で、ルーフには大型のセンサーが取り付けられている。後ろには白いプリウスがピッタリと伴走していた。あまりにも怪しい。
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このクルマはお台場から豊洲市場に向けて、車列の中を滑らかに走り去っていった。映画の撮影だったのか……。
自動車ジャーナリスト・加藤久美子氏に聞いてみると、その正体が判明した。トヨタが開発した最新モデルの公道テスト走行だったのだ。
「’17年１月に発表されたコンセプトカーだと思われます。技術やデザインの方向性をアピールするためのクルマで、市販の予定はないと言われていますが、トヨタが膨大な予算を投じ、厳しい保安基準を満たして、公道を走れるナンバーを取得したということです」
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もちろん最新のテクノロジーがこれでもかと詰まっているという。
「フルＥＶのコンパクトカーで、最先端の自動運転技術が搭載されています。『ＡＩ』（人工知能）も内蔵されており、ドライバーの表情や会話を通じてリラックス機能や音楽を作動させる他、眠気を感じ取ったら警告するなどの注意喚起まで行います。
すでに自動運転機能を備えていないバージョンが、東京五輪の聖火リレーの先導車として使用されています。おそらく五輪本番では、完全な自動運転技術が披露されることでしょう」（加藤氏）
東京五輪の組織委員会担当者は、本誌の取材にこう答える。
「オリンピックマラソン（札幌）、パラリンピックマラソン（東京）で、競技用車両（審判が乗車）として走行予定です」
一般に発売される日は来るのだろうか。
<figure id="attachment_190734" aria-describedby="caption-attachment-190734" style="width: 3438px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bae7bc86"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2021/07/bbe86d24f9875cf21e24748d97b3cef7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-190734" class="wp-caption-text">ボディの後部のデザインも未来を感じさせる。お台場周辺で目撃が相次ぎ、カーマニアの間では話題となっていた</figcaption></figure>
『FRIDAY』2021年７月９日号より

加藤博人

お台場周辺で目撃が相次ぎ、カーマニアの間で話題の「謎のクルマ」。SF映画に登場しそうな流線形のボディ、未来を感じさせる斬新なデザイン…正体を調べたところ、トヨタが開発した最新モデルのテスト走行だった

東京・湾岸エリアで目撃情報多数！「謎のクルマ」の正体

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