東京五輪を熱くする日の丸選手たちの「戦いの見どころ」 | FRIDAYデジタル

東京五輪を熱くする日の丸選手たちの「戦いの見どころ」

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【体操】村上茉愛 (24)

【体操】村上茉愛
【体操】村上茉愛

「彼女はうちの教室に、4歳から通っていました。バネがあり、動きが素早く、柔軟性もある。小学校低学年の頃から、『この子は将来必ず日本代表になる』と感じました」

そう語るのは五輪体操男子メダリストの池谷幸雄氏。村上茉愛(まい)は恩師の池谷氏の予想通り、日本女子体操界のエースになった。村上には個人総合、種目別床でのメダル獲得が期待されるほか、目指すは前回東京大会以来、57年ぶりの女子団体でのメダル獲得だ。

【バスケ】八村 塁 (23) 日本の絶対エースは世界を驚かせられるか

【バスケ】八村 塁
【バスケ】八村 塁

バスケ日本代表のエースはもちろん、NBA『ワシントン・ウィザーズ』に所属する八村塁だ。特筆すべき長所は「吸収力」。バスケを始めた中学生の頃から、日々、成長を重ねてきた。富山市立奥田中学校時代の恩師・坂本穣治氏が語る。

「ドリブルもシュートも、最初は何もかもできませんでした。でもあいつは、できないことをそのままにしなかった。コーチである私や仲間に熱心に質問し、その日できなかったことが、練習が終わる頃には必ずできるようになっていました。それほど才能と吸収力は抜群だった」

アメリカを筆頭に、五輪では世界の強豪へ挑戦することになる。坂本氏は八村にこんな戦いを期待しているという。

「正直言って、世界の壁はものすごく高い。勝つのは難しい。でも、八村は一生懸命やりますよ。あいつの必死に立ち向かっていく姿を見れば、日本の皆さんがもっとバスケを好きになってくれると思っています」

強豪との戦いのなかで八村はさらに成長し、世界を驚かせてくれるはずだ。

【バレーボール】黒後 愛 (23)

【バレーボール】黒後 愛
【バレーボール】黒後 愛

名門・下北沢成徳高校時代は主将として高校選手権を連覇。「ポスト・木村沙織」と言われ、18歳で日本代表入りを果たす。180㎝のパワフルなスパイカーで、中田久美監督も「エース」として信頼する。彼女のバックアタックに要注目だ。

【ソフトボール】上野由岐子 (38)

【ソフトボール】上野由岐子
【ソフトボール】上野由岐子

今大会で13年ぶりに復活したのがソフトボール。’08年に北京五輪で金メダルを獲得した日本代表のエース・上野由岐子が、再び五輪のマウンドに立つ。

「五輪という目標が無くなった時期は上野にとって相当苦しかったようです。しかし、そこを周囲の力を借りて乗り越え、満を持してソフトが五輪に戻ってきました。年齢的に大きな大会は今回が最後でしょう。金メダルを獲りたいと強く思っていると感じます」(スポーツライター・矢崎良一氏)

あの北京五輪の感動を、再びもたらしてくれるだろう。

【ゴルフ】畑岡奈紗 (22)

【ゴルフ】畑岡奈紗
【ゴルフ】畑岡奈紗

世界ランキング9位、今年6月の全米女子オープンでは準優勝に輝いた実力者。7月11日には米ツアーで通算4勝目を挙げるなど好調を維持しており、当然のごとく金メダルが期待されている。

「欧米の選手は日本の芝に苦戦すると思います。ライバルは韓国勢です。日本のゴルフ場に慣れており、しかも世界トップクラスの選手が4人出場します。とはいえ、畑岡にとってはホームコースも同然。リラックスした気持ちで試合に臨めれば圧勝もありえます」(ゴルフジャーナリスト・武藤一彦氏)

この笑顔を見られる可能性大だ。

【ゴルフ】松山英樹 (29)

【ゴルフ】松山英樹
【ゴルフ】松山英樹

これ以上ないほど有利な舞台だ。

「競技会場となるのは霞ヶ関CC東コース(埼玉県)です。ここで開催された日本ジュニア選手権で、松山は高校時代に優勝していますし、大学、プロでも何度もプレーしているんです」(武藤一彦氏)

恩師である東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督がエールを送る。

「新型コロナの検査で陽性になり、今回の全英オープンを欠場したわけですが、五輪にはベストな状態で出場してくれると思います。自分自身との戦いに勝てば、自ずと表彰台に上がれるでしょう」

【スケートボード】平野歩夢 (22)

【スケートボード】平野歩夢
【スケートボード】平野歩夢

スノーボードの冬季五輪2大会連続銀メダリストが、東京五輪ではスケートボードで出場を果たした。どちらも4歳から始めている。「二刀流」男子がクールな滑りで、日本史上初となる夏冬両方の五輪でのメダル獲得なるか――。

【トランポリン】森ひかる(22)

【トランポリン】森ひかる
【トランポリン】森ひかる

金沢学院大4年生で、国内では敵ナシの絶対女王。’19年の世界選手権で日本人初の金メダルに輝いた。6月にイタリアで開かれたW杯でも優勝している。ちなみに同競技の男女代表4人は全員が「トランポリン王国」石川県勢だ。

【サーフィン】五十嵐カノア (23)

【サーフィン】五十嵐カノア
【サーフィン】五十嵐カノア

米国に移住した日本人の両親を持ち、カリフォルニアに生まれ育った。3歳からサーフィンを始め、数々の世界大会で優勝。世界的トッププロであり、東京五輪から新種目に採用された同競技において、もちろん金メダル最有力だ。

【スポーツクライミング】野口啓代 (32)

【スポーツクライミング】野口啓代
【スポーツクライミング】野口啓代

新競技・スポーツクライミング(複合)の第一人者。’19年の世界選手権では2位に入った。ホールド(手がかり・足がかり)をグリップする「保持力」が圧倒的。東京五輪での現役引退を公言している。

【ボクシング】並木月海(つきみ) (22)

【ボクシング】並木月海(つきみ)
【ボクシング】並木月海(つきみ)

フライ級(51㎏)の日本代表で、自衛隊体育学校に所属する3等陸曹である。元世界王者・内山高志に憧れてボクシングを始めた。高校時代はインターハイ制覇など27戦無敗。’18年世界選手権で銅メダル。ハードパンチが持ち味だ。

 

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『FRIDAY』2021年7月30日・8月6日号より

  • PHOTO日刊スポーツ/アフロ The Asahi Shimbun/Getty Images Getty Images 産経ビジュアル アフロ 共同通信社  結束武郎 加藤 慶 村上庄吾 會田 園 時事通信社

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