かまいたち、NY…“お笑い6.5世代”が秋番組改編で台頭の背景
スタッフは見た!週刊テレビのウラ側
秋の改編で、『かまいたち』がMCを務める番組が3本、スタートすることが明らかになった。
「日本テレビで放送される2番組は深夜帯ですが、テレビ朝日で始まる『ウラ撮れちゃいました』はゴールデン帯。これでレギュラーは16本となり、ツッコミの濱家隆一(37)はラジオで『回っていません』 と嬉しい悲鳴をあげていました」(スポーツ紙記者)
日本テレビの『幸せ!ボンビーガール』の後番組『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!』には『チョコレートプラネット』のレギュラー出演が決定。”お笑い6.5世代”の躍進が目立つ。
「番組スタッフの若返りが進み、気を使う大御所より同世代の芸人を起用したい、という流れができたこと、コロナ禍で広告収入が減少して制作費を削らざるを得なくなったことが大きいですね。ギャラの高い大御所はもちろん、アラフィフ世代のタレントのリストラも始まっている。実力もあり、ギャラもまだリーズナブルな6.5世代の需要が急速に高まっているわけです」(キー局プロデューサー)
彼らより先にテレビ業界を席巻していた”お笑い第7世代”はここにきて失速。代表格である『霜降り明星』の冠番組『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)は約3時間繰り下げて、深夜3時からの放送になると発表された。
「『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)は終了。『爆笑問題』は神田伯山(38)と『まさかのルールはなぜできた!? 作画プレゼン! 刺さルール』を同局でスタートさせるため、『霜降り明星』だけが切られた形になっている。18年に『M-1グランプリ』で優勝してからほぼ休みナシで働いてきたことで、せいや(29)のメンタルを心配する声も上がっています。所属する吉本興業も、ここで潰(つぶ)れてしまわないよう、仕事を少しセーブさせる意向のようで、それもレギュラー番組の減少に繋がっていると見ています」(制作会社ディレクター)
“第7世代”の露出が減ってきているのも「コロナ禍が影響している」と前出のキー局プロデューサーは説明する。
「将来が楽しみな逸材はたくさんいますが、単体ではまだまだ力不足。平時であれば、ひな壇で何組も出して場数を踏ませるのですが、感染対策でスタジオに呼ぶタレントの絶対数が減らされているのが痛い。少数精鋭で行くしかないですからね。”第7世代”の起用はコロナ終息後に一気に増えると思いますよ」
そんなコロナ禍で期待を集めているのが『ニューヨーク』と『さらば青春の光』の森田哲矢(40)だという。
「多忙な『かまいたち』が卒業するABEMAの番組の新MCに就任するのが、『ニューヨーク』と森田なんですよ。(相方の)東ブクロ(35)が起用されていないのは、女性トラブルが影響しているようですね。『ニューヨーク』は『M-1』&『キングオブコント』ファイナリストの実力はもちろん、配信ライブのチケットが爆売れするなど、熱心なファンがついているのも魅力です」(放送作家)
誰が”令和の芸能界の顔”となるか。熾烈なバトルが始まっている。
『FRIDAY』2021年10月8日号より