芸能人より人気…!?「タレントマネージャー」が重宝されるワケ
スタッフは見た!週刊テレビのウラ側
レギュラー16本と大ブレイク中のお笑いコンビ『かまいたち』が10月15日、公式ファンクラブを設立した。
「マネージャー目線でコンビのリアルな姿が綴(つづ)られるブログなど、多数のコンテンツが用意されています。『かまいたち』の躍進には、担当の横澤まどかマネージャーもかなり貢献しています。彼らのYouTubeチャンネルでは、彼女がメインの動画が鉄板。かなり再生回数を稼いでいます」(ネットニュース編集者)
担当マネージャーがタレントと一緒に出演する動画や番組が急増しているが、その背景にはコロナ禍がある。
「緊急事態宣言は解除されましたが、いまだに野外ロケやゲストを呼んでの撮影は控えています。ところが、マネージャーなら撮影に同行できる。タレントも気心が知れているとあって、普段は見られない素顔を引き出してくれるし、何と言っても出演料がタダだというのがありがたい」(制作会社ディレクター)
『霜降り明星』のYouTubeチャンネルで、前担当者の桑子萌花マネージャーの彼氏募集企画が話題になったのは記憶に新しい。
「『オリエンタルラジオ』の藤森慎吾(38)なんて、吉本興業を退社した際、彼を担当していた飛松(とびまつ)陽菜マネージャーを引き抜きましたからね。飛松マネージャーが出演する〝笑顔の可愛い女性マネージャー〟シリーズは100万回再生を超えることも珍しくない。正直、藤森単体の企画の何倍も数字が取れています(笑)。
相方の中田敦彦(39)は『芸能界の仕事に関わりたい人がマネージャーという仕事に興味があるのでは?』とマネージャー人気を分析していましたが、素人っぽいリアクションが新鮮に映るというのも大きいですよね」(前出・放送作家)
長崎で放送中のルー大柴(67)の冠番組『よル〜じげ トゥギャザーしようぜ!!』(長崎国際テレビ)では、増田順彦(よしひこ)マネージャーがレギュラー出演している。
「コロナ禍の影響でテレビ局はどこも制作費が削減されている。ドラマの地方ロケだと、出演料にマネージャーの交通費や宿泊費が含まれているケースもあるので、事務所によってはマネージャーを帯同させないこともある。ルーさんは個人事務所ですし、共演者として下手なタレントをブッキングされるよりマネージャーのほうがやりやすいでしょう」(前出・制作会社ディレクター)
動画や番組に出るのは、マネージャー側にもこんなメリットがある。
「マネージャーは会社員なので、基本的に出演料は給料にプラスされません。鉄道に詳しいホリプロの南田裕介マネージャーは本まで出版していますが、印税もすべて会社に入るそうです。ただ、大手芸能プロ『スターダストプロモーション』のように、担当のタレントを売れば売るほど手当がつく社もある。『ももいろクローバーZ』を担当する川上アキラ氏はメディアに多数出演し、グループのブレイクに貢献したことで巨額のボーナスが支給され、同社の執行役員にまで昇進しました」(前出・芸能プロ幹部)
思えば吉本興業の幹部は『ダウンタウン』担当として、バラエティでイジられていた面々ばかりだ。マネージャーのメディア出演にはメリットしかない!?
『FRIDAY』2021年11月5日号より
- PHOTO:濱﨑慎治