「漫才協会」で腕を磨く芸人が急増中のリアルな背景 | FRIDAYデジタル

「漫才協会」で腕を磨く芸人が急増中のリアルな背景

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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マセキ芸能社に所属しながら漫才協会に加入した『ナイツ』塙。彼に倣(なら)う芸人が増え事務所の枠を超えたネットワークができつつある

1月26日放送の『お笑い実力刃』(テレビ朝日系)に「『サンドウィッチマン』が嫉妬した芸人」として、『U字工事』が登場した。

「デビュー時も現在も小さな事務所の所属ながら、出身地である栃木の自虐ネタが好評で、いまやネタ番組には欠かせない存在。近年は『陸海空 地球征服するなんて』(テレ朝系)の体当たりロケや、趣味の競輪の知識を活かした競輪中継でも重宝されています」(制作会社スタッフ)

彼らの活躍の背景にあるのが、『ナイツ』塙宣之(はなわのぶゆき)(43)が副会長を務める「漫才協会」へ加入したことだと、この制作会社スタッフは指摘する。

「『U字工事』は’08年に『M-1グランプリ』のファイナリストになり、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)などのショートネタブームに乗って仕事を増やしましたが、’10年に同番組のレギュラー放送が終了。苦境に立たされました。

吉本興業は常設の劇場を複数持っているので、所属芸人たちは定期的に舞台に立てますが、非吉本の芸人たちの多くがネタをブラッシュアップする機会を失ってしまった。失意の『U字工事』が着目したのが、’02年から漫才協会に加入して寄席で腕を磨いてきた『ナイツ』でした。『U字工事』は’11年に漫才協会に加入。これが現在の活躍に繋がっているのです」

漫才協会が非吉本芸人の受け皿になるワケ

昨年の『M-1』覇者である『錦鯉』のほか、『にゃんこスター』、じゅんいちダビッドソン(47)、小島よしお(41)など、”一発屋”に括られがちな芸人たちも続々と加入。漫才協会は非吉本芸人たちの受け皿となりつつある。

「これまでは『とんねるず』が自身の番組に非吉本芸人を積極的に呼んで、ブレイクのキッカケを作ってきました。しかし彼らは活動の場をYouTubeやアートに移してしまった。

『とんねるず』の代わりとなりうる存在といえば、有吉弘行(47)ですが、彼のお気に入り芸人は吉本芸人が多い。『ナイツ』は浅草の寄席で育ててもらったという思いが強く、バラエティ番組で積極的に漫才協会をネタにして周知し、所属芸人にチャンスを与えています」(放送作家)

昨年10月に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の『おぼん・こぼん』仲直り企画は、優れた番組に贈られる『ギャラクシー賞月間賞』を受賞するなど、大きな話題を集めた。

「リアルな人間ドラマとして業界内外で大評判でした。『ナイツ』が仲の悪さをイジりまくったことで生まれた企画でしたが、両コンビに深い信頼関係があったからこそ、実現したネタだった。漫才協会の芸人たちの関係性の良さが伝わり、あらためて所属芸人たちにスポットがあたっています」(キー局プロデューサー)

所属芸人が若返ったことで、漫才協会では新しい試みが始まっている。

「イベントの生配信やYouTubeなどデジタルツールの活用にも積極的。また浅草のユニクロやTSUTAYAとのコラボグッズを発売するなど、若い客層を意識した展開も行っています。塙が『M-1グランプリ』の審査員を務めるなど、お笑い界への影響力を年々強めていることも大きい。寄席で力をつけて、『U字工事』のように再ブレイクする芸人が増えるでしょう」(前出・放送作家)

非吉本芸人たちの逆襲が始まる?

『FRIDAY』2022年3月4日号より

  • 撮影島 颯太

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