中田翔、清宮、オコエ…戦力外危機「崖っぷち選手」たちの明暗 | FRIDAYデジタル

中田翔、清宮、オコエ…戦力外危機「崖っぷち選手」たちの明暗

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調子が上がり口数も多くなった中田。原監督も今季は期待する(画像:共同通信社)

「打った瞬間に『行った!』と思った(しかし打球は風に押し戻されセンターフライに)。2、3歩歩いて、めっちゃダサかった」

2月27日に行われたDeNAとのオープン戦後、巨人・中田翔(32)の口は滑らかだった。激しい逆風に戻されたが、6回の無死満塁のチャンスにあわやグランドスラムとなる大飛球。本人も手応えを感じているのだろう。最近は、報道陣へ冗談を言うことも多くなったーー。

中田は昨年8月に、古巣・日本ハムで暴行事件を起こし急きょ巨人へ移籍した。「問題児」に対しファンやチームメイトは腫れ物に触るように接し、主軸と期待されながら打率.177、7本塁打と低迷。年俸は推定3億4000万円から減額制限(1億円超の場合は40%)を超える、1億5000万円まで落ちた。

「問題を起こしたため、慣れない環境で殊勝な態度をとり、相当ストレスが溜まっていたのでしょう。中田は日ハム時代『大将』と呼ばれ豪快なイメージがありますが、性格はとても繊細です。口数も少なくなりヤツれ、心労が重なっているのがハッキリわかりました。

今年は別人のようです。騒動も徐々に収まり、チームに馴染んできたのが中田の気持ちを落ちつかせている。昨年悩まされた腰痛も治まり、体重も20kgほど増えベストの110kgになったとか。練習でも豪快な打球が戻ってきました。発言も前向きです。『今は自信しかない』と。日ハム時代は好調な時に『レベチ(他の打者とはレベルが違う)』という言葉を好んで使っていましたが、『巨人用に紳士的な表現にしました』とジョークもとばしています」(球団関係者)

一時は現役引退まで噂された中田。原辰徳監督は「非常に表情が明るい。これから、さらに良い部分が出てくると思う」と期待を寄せる。

期待に応えられず、戦力外の崖っぷちにある注目選手は中田だけではない。高校(早稲田実業)時代、史上最多の111本塁打を放ちながら、昨季はプロ入り後初めて1軍出場がなかった日ハムの清宮幸太郎(22)もその一人だろう。

「新庄剛志監督は、清宮へ特に目をかけているように見えます。昨秋のキャンプでは、『ちょっとデブじゃねぇ? ヤセたほうがモテるよ』とアドバイス。2月の練習試合では、対戦相手の中日・立浪和義監督に、同じ左打者ということで、わざわざ指導をお願いしていましたからね。

新庄監督が清宮を厚遇するのは、日ハムに大砲が少ないからでしょう。長打力のある清宮には、覚醒してもらわないと困る。今季こそ1軍で主軸を担ってほしいという、期待の表れだと思います。ただ清宮は、おっとりした性格。一皮むけられるかは、本人の覚悟しだいでしょう」(スポーツ紙担当記者)

「自己評価が高い」

前述の2選手より、さらに厳しい状況にあるのが楽天のオコエ瑠偉(24)だ。

「甲子園のスターとして16年に関東一高(東京)からドラフト1位で入団しましたが、首脳陣が納得する結果を残せていません。20年は1軍出場がゼロ。昨季は2年ぶりに1軍の試合に出たものの、10月のソフトバンク戦で緩慢なプレーから、満塁の走者をすべて生還させてしまった。石井一久GM兼監督の逆鱗に触れ、再び2軍降格となったんです」(球団関係者)

遠投120mの強肩に2.0以上の視力、50m走5秒96、スイングスピード157km……。オコエの身体能力の高さは、誰もが認めるところだろう。低迷の原因は、精神面にあるようだ。

「毎年のように『順調すぎるぐらい順調に成長している』と自分を肯定する一方、コーチや監督から注意を受けるとフテ腐れてしまう。気持ちにムラがあるんですよ。

16年オフに台湾で行われた『アジア・ウィンター・リーグ』では、『親知らずが痛い』という理由で途中帰国。翌年のメキシコ『ウィンターリーグ』でも、出場初戦で3打席連続三振を喫し途中交代させられると、『何もかも(想定と)違っていた』と予定より早く日本に帰ってしまった。首脳陣は、もう少し我慢強く野球に集中してほしいと頭を抱えています」(同前)

石井監督は20年末、オコエが契約更改した直後に、こう苦言をていしている。

「考えが甘い。がんばってほしいというより、そろそろ出てこないと彼自身の野球人生が苦しくなる。ここが正念場。自己評価が少し高い感じがする。もう一皮むけないと。チャンスを与えて『ハイどうぞ』、という訳にはいかない」

オコエは左膝関節軟骨欠損症を起こし、昨年11月に千葉県内の病院で手術。20年2月の左手首に続き、手術を受けるのは最近では2度目だ。全治は未定で、復帰のメドは立っていない……。

背水の陣で臨む3選手。生き残りをかけたシーズンは、すでに始まっている。

  • 写真共同通信社

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