パパ活女子が市川海老蔵「多重交際報道」にブチギレのワケ | FRIDAYデジタル

パパ活女子が市川海老蔵「多重交際報道」にブチギレのワケ

佐々木チワワ 現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和4年、歌舞伎町はいま……第12回

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自身のオンナ遊びがパパ活に影響するとは思わなかっただろう
自身のオンナ遊びがパパ活に影響するとは思わなかっただろう

「あのニュースのせいで散々ですよ。すぐ値切られるようになった。芸能人のパパ活報道はすぐこっちに影響が出るんで、マジで勘弁してほしいです」

そうこぼすのは、パパ活歴3年の大学院生・アヤ(24・仮名)。「あのニュース」とは、3月24日に女性週刊誌で報じられた、市川海老蔵(44)の多重交際に関する記事のことだ。

海老蔵はSNSでナンパした女性をホテルに誘って2万円を手渡し、肉体関係を持ったという。これが事実だとすれば、この海老蔵の行動がなぜパパ活界隈に影響を及ぼしたというのか。

「海老蔵が2万なんだから、2万でいいだろ。みたいな感じで『大人』の値段を下げようとしているオジサンがマジで増えました。こっちからしたら、いやいや鏡見ろよ、海老蔵だからギリ2万なんだぞって話ですよ」(アヤ)

パパ活では、「顔合わせ」と呼ばれる最初のお茶や食事1時間で1万円、「大人」と呼ばれる関係を持つことは5万円が相場だった。しかし現在は、「素人の女の子を応援する」といった理由でパパ活をする男性は激減。「できるだけ安く関係を持ちたい」というオジサンで飽和状態になっており、「大人」3万円ですら値切られる市場になりつつある。

「海老蔵の相手の女性がフォロワー50万人の人気インスタグラマーだったというのもあって、『キミみたいな普通の女の子は2万よりも安くていいくらいだ』みたいなスタンスのオジサンまで出てきた。本気で迷惑しています」(アヤ)

さらに、パパ活女子からは海老蔵の「プレイ内容」にも厳しい声が上がっている。パパ活で大金を稼いでいる女子大生のマイカ(21・仮名)が笑いながら言う。

「海老蔵は相手の女性に『愛しているって言って』とお願いしたと書かれていましたが、そんな人、風俗の客でもなかなかいないでしょ。正直、いくら顔がよくても、44歳にこれをやられたら厳しいです」

単純に性欲を発散させようとする男性よりも、寂しさや承認欲求といった「心」を満たそうとする男性のほうが苦手だと思うパパ活女子は多いようだ。

「お金を貰った時点で、こっちはある程度覚悟している。お金の分は、相手の性的欲求に応じようと思ってますよ。でも、『愛しているって言って』とかそういうことを求めてくるのはちょっと……精神的に満たされたいんだったら、お金払わずにデートして口説いたほうがいいと思います」(マイカ)

パパ活市場ではいま、稼げる子とそうでない子の格差が広がっている。稼げているのは、男性側の心を巧みに満たすことができる子だ。同情であれ愛情であれ、男性に「情」を抱かせることによって多額のカネを貢(みつ)がせる。コロナ禍ということもあり、「寂しい男性」が増えているのかもしれない。

佐々木チワワ

’00年、東京生まれ。
小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。
15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。
『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

『FRIDAY』2022年4月15日号より

  • 撮影原一平取材・文佐々木チワワ

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