吉高由里子、松嶋、綾瀬…NHK大河「ヒロイン女優」オーラ満点姿
「大河ドラマの主演を務めることが夢だと恐れ多くて言えないくらい、自分には関係ないことだと思っていました。女の人が表に立つ作品を演じるうえで、たくさんの人に共感してもらえる主人公を表現できたら嬉しいです」
5月11日、NHKで24年放送の大河ドラマ『光る君へ』の発表会見が行われた。主人公の紫式部役は吉高由里子(33)。日本最古の女性文学『源氏物語』を書いたヒロインを演じる意気込みを、吉高は笑顔で語った。
クランクインは来年の夏が予定されている。夢だったという大河主演という大役。吉高は「大河」と聞いて、乗馬のシーンをイメージしたと話した。
「大河ドラマは馬かなと思って……。今回は戦いもない。馬のシーンをねじ込んでいただけたらと思います」
ストーリーの軸になるのが、紫式部のパートナー藤原道長との愛憎物語。吉高は「繊細な恋愛模様もありつつ色彩の豊かさもあるので1年間夜8時から見守ってください」と頭を下げ、記者たちを笑わせた。
大河と朝ドラのW主演女優の名前
大河のヒロインを務めたのは、吉高だけではない。『利家とまつ』(02年)の松嶋菜々子(48)、『篤姫』(08年)の宮﨑あおい(36)、『八重の桜』(13年)の綾瀬はるか(37)、『花燃ゆ』(15年)の井上真央(35)など、日本を代表する名女優がズラリと名を連ねる。
「中でも評価が高いのが、00年以降では1位2位の平均視聴率を記録した『篤姫』(24.5%)と『利家とまつ』(22.1%)です。『篤姫』は、江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室を描いた物語。宮﨑さんは江戸から明治期の激動の時代背景から、夫婦の日常までを見事に演じました。
『利家とまつ』は、加賀100万石の礎を作った前田利家(唐沢寿明)と妻まつの人生を軸に戦国時代を描いた群雄劇です。利家を一所懸命支え続ける松嶋さんの演技も注目されましたが、意外性もありました。当時、松嶋さんと入籍直後だった反町隆史さんが織田信長役として出演。夫婦共演が実現したんです」(NHK職員)
『光る君へ』の吉高も、大きな話題となっている。
「14年の朝の連続テレビ小説『花子とアン』でも、ヒロインの村岡花子役を演じているからです。朝ドラと大河の両方でヒロインを務めたのは4人目。過去には松嶋さん(朝ドラは96年の『ひまわり』)、宮﨑さん(06年の『純情きらり』)、井上さん(11年の『おひさま』)がいます」(同前)
過去に大河ヒロインを務めた女優たちは、その後大きくステップアップしている。朝ドラも経験している吉高は、飛躍へのさらなる1歩を踏み出した。
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- 撮影:足立百合 榎原優美 齋藤雅昭 坂口靖子 田中俊勝 西 圭介 近藤裕介