歌舞伎町の一部で開催されている「ヤバイ新歓」の壮絶実態 | FRIDAYデジタル

歌舞伎町の一部で開催されている「ヤバイ新歓」の壮絶実態

佐々木チワワ 現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和4年、歌舞伎町はいま…… 第17回

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コロナによる規制が緩和され、都内の大学では続々と対面授業が復活。部活動やサークルの活動も行えるようになり、新入生歓迎会――いわゆる「新歓」がこの4〜5月は盛んに開かれている。

新歓はたいてい、大学の最寄り駅の居酒屋などで開かれる。安い居酒屋でメニューよりもだいぶショボくれた一品をつつき、安酒で悪酔いした挙げ句、数千円取られ衝撃を受けるというのが新入生のある種の洗礼ともいえるだろう。

緊急事態宣言の解除もあって、街全体に浮足立った空気が漂ってはいるが…(AFLO)

しかし、安酒で高めの会費を取られるのはまだマシ。歌舞伎町では、さらに「ヤバい新歓」が頻繁に開かれている。

歌舞伎町にはおよそ200軒以上のバーがあるとされている。業態はさまざまだが多くのバーが朝まで営業している。そうしたバーのごく一部が、新歓をする学生へ早い時間帯に店を貸し出している。開催時間はだいたい20〜23時。2000〜3000円前後で飲み放題、カラオケ、ダーツありとうたい集客を行う。

「いやほんと、そもそも集合場所が歌舞伎町な時点でもっと危機感持てばよかったんですけど……」

そう語るのは歌舞伎町で行われた新歓に参加したユリカ(仮名・19)。東京に上京してきたばかりの彼女は、友達作りと東京のキラキラした空気への憧れから、某有名大学のオールラウンドサークルの新歓に足を運んだという。

「インカレはヤバい、ってイメージはあったけど実際はよく知らなかった。歌舞伎町も東京出身の同級生が『映画とか見るのに普通に行く』って言ってたから気軽な気持ちで行ってみたら、飲み会の場所は怪しい雑居ビルに入っているバーでした。カクテルとかそういうオシャレなお酒が出てくるバーだと思ったら全然違った(笑)」

ユリカは安い緑茶と鏡月を混ぜたものをグラスに注がれ、次々に飲まされた。

「自己紹介もとくになくガンガン飲まされる。断るのも空気壊すし……みたいな感じで。大学は本当にバラバラ。なんなら大学生じゃない人もいました。スカウトとかバーでバイトしてるとか……」

身の危険を感じ、ユリカは途中で新歓を抜け出した。その後、同じような飲み方をするサークルはたくさんあると知って驚いたという。

「何も知らない新入生の女の子を狙うためだけの新歓も、普通にあるみたいです。私も、あのまま飲み続けていたらヤバかったかも。女の先輩もそれをアシストしたり面白がるから助けてくれないみたいな話を聞いて、東京はホントに怖い場所なんだなって驚きました」

SNSを見ていると、「軽い気持ちで参加したらヤバい新歓だった」「あのサークルはマジで気をつけたほうがいい」といった投稿が数多くあがっている。もちろんほとんどのバーは健全に営業している。店が悪いわけではないし、楽しく飲むだけのサークルがほとんどだが、何の活動をしているか得体の知れない団体が開く新歓コンパには、注意が必要なのだろう。

ユリカの話でも触れられていたが、そうしたサークルで出会った男が実はスカウトで、風俗業を斡旋(あっせん)されることもある。ホストが紛(まぎ)れ込んでいて営業をかけられる可能性もある。実際、筆者の知り合いは、大学の新歓で知り合ったホストの男に貯金をすべて吸い取られ、ソープで働き過労で倒れたのち、気づけば退学をしていた。

新入生には自分の身は自分で守って、楽しい東京での学生生活を送ってほしいものである。

佐々木チワワ
’00年、東京生まれ。
小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。
15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。
大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。

『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

『FRIDAY』2022年6月3日号より

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