藤間爽子『マイファミリー』で注目女優は日本舞踊家元という二刀流 | FRIDAYデジタル

藤間爽子『マイファミリー』で注目女優は日本舞踊家元という二刀流

芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”

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二宮和也主演ドラマ『マイファミリー』での演技が注目された藤間爽子。女優と日本舞踊家元という”二刀流”だ

『嵐』の二宮和也さんが主演する連続ドラマ『マイファミリー』(TBS系)で、事件の謎を解くキーパーソンの一人として一躍、話題となっているのが鈴間亜矢役を演じる若手女優の藤間爽子だ。

終盤となった8話では、娘を誘拐された濱田岳さんと共に犯人を必死に捜す姿に視聴者からは

《さわちゃん可愛い》
《眼鏡姿が素敵でファンになりました》
《おでこがセクシー》

などの声が上がった。

彼女は私がこの世界でお世話になった舞踊家で女優だった藤間紫さんのお孫さんだ。舞踊家名は『紫派藤間流3代目家元・藤間紫さん』。祖母の影響で小学生の頃から日本舞踊に取り組んでいた。

二人兄妹の兄・藤間翔さんも藤間流師範。彼もエジプト、カザフスタン、サウジアラビアなど、海外でも日本舞踊の普及活動を続けている。

爽子さんが本格的に女優デビューしたのは、17年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』。その後、野田秀樹さん脚本の舞台『半身』ではW主演を務めて話題になった。

「ドラマも舞台も日本舞踊の広がりに繋がれば」

と、祖母のように芸能活動を続けてきている。創作コミュニティ劇団『阿佐ヶ谷スパイダース』に所属し、着実に芸を積み上げてきた。

そして、昨年には『三代目藤間紫』を襲名。小学生の時に歌舞伎座で踊った『羽根の禿(はねのかむろ)』を当時の市川猿之助さん(現二代目猿翁)が絶賛したという逸話も残っている。

昨年の継承式の際、爽子さんに祖母である紫さんの踊りの印象について聞いたら、

「祖母があまり動けなくなってからの記憶しかありません。残されている踊りの映像を見せられて、感動してきました。初代の功績には足元にも及びませんが、祖母に負けないように頑張ります」

と三代目への意気込みを語ってくれた。

襲名は二代目藤間紫でもある猿翁さんから

《初世の遺言通り『孫の爽子が年頃を迎えた暁に、三代目家元として藤間紫を襲名させてほしい』と言う遺志を実現する時期に達したと思い(中略)継承させる運びになりました。それに伴い、妹を支えて共に芸道に励む覚悟を決めた貴彦には、私の生きざまを示す『天翔ける心』から藤間翔と命名し、初代として名乗らせることに決めました》

と文書で報告されたように、紫さんの願いだった。体調を心配された猿翁さんも最近は元気だと関係者から聞いた。きっとお孫さんのドラマでの活躍を喜んでいるに違いない。

爽子さんの父・藤間文彦さんに話を聞くと、

「中学生の頃、祖母から『家元を継ぐのよ』と言われたことでプレッシャーを感じていたようですが、最近は女優として認められるようになったら、すべての芸事の名前を“紫”にしようと考えているようですよ。兄妹で伝統芸能の普及、日本舞踊を広めてくれるのは祖母・紫にとっても祖父・猿翁さんにとっても素敵なことですから」

と嬉しそう。

7月23日には日本芸術文化振興会の『花形名作舞踊鑑賞会』が国立劇場で開かれ『藤娘』を舞う。9月25日にはサントリーホールで『古事記・一粒万倍ASEED五穀豊穣の物語』で、兄の翔さんと舞うことも決まっている。

三代目を襲名して1年。女優としては5年目。

「ここ2~3年は、走りっぱなしなのかも知れません。襲名もあったので激動でした。自分の中に、これから日本舞踊をお仕事にしていくんだというしっかりとした覚悟ができて、これからは誰かのために何かをしていかなければいけないという方向に考えがシフトチェンジしていくのが分かりました。

それは責任でしょうか。祖母が作り上げた流派を守るという責任。日本舞踊そのものを未来に継承するという責任。日本舞踊と向き合う時間は増えています」

と、『VOGUE JAPAN』のYouTubeチャンネルでインタビューに答えていた爽子さん。動画では、舞台メークを施すことを「顔をする」、「眉つぶし」「目張り」「鼻立て」などとよぶ独特の手法やテクニックを公開していて、舞台照明や客席からの見え方まで披露。普段なかなか見られない舞台メークの完成までの貴重な裏側を見せており、ファンからは感動のコメントが数々上がっている。

で、気になるのは、“おじさん”に当たる香川照之さんのこと。血は繋がっていないが、猿翁さんは香川さんの父親で、爽子さんには祖父に当たる。

「香川さんは先代の紫さんに母(浜木綿子)から父・猿翁さんを取られたという怒りを持っていますからね…。彼が歌舞伎界入りするときに猿翁さんが“恩讐を越えて”とおっしゃっていましたが、爽子さんと共演となるとなかなか厳しいでしょうね…」(歌舞伎関係者)

稀代の役者である市川猿翁を父、祖父として持つ2人。同じ芸事の世界にいるのだから、一緒に演じるところを見てみたいと思うのは私だけではないはずだ。

  • 石川敏男(芸能レポーター)

    ‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、レインボータウンFMにレギュラー出演中

  • 写真産経新聞社

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