<figure id="attachment_252086" aria-describedby="caption-attachment-252086" style="width: 1524px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3fca5e5a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__62849043.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252086" class="wp-caption-text">栄えある17名に選ばれ、今季から「Ｗシリーズ」に参戦。ピンク＆紫の新スーツでハンドルを握る</figcaption></figure>
「クラスメイトと遊んだり、体育祭などの行事に参加したり、普通の女子高生らしいことを経験してみたかった――という思いはあります。ですが、いま、私は幸せです。好きなことに全力を注ぐことができていますから」
世界が注目する日本の16歳は、「普通じゃない経験をたくさんさせてもらって、人間的に成長できているのではないかと思っています」と続けた。
元Ｆ１ドライバー、野田英樹（53）を父に持つ女子高生レーサー、Ｊｕｊｕこと野田樹潤(じゅじゅ)は、日本人はおろか、アジア人の女性では前人未到となるＦ１ドライバーに最も近い存在と言われている。
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Ｆ１ドライバーは世界でたった20人という超狭き門だが、Ｊｕｊｕはこれまで多くの常識を覆してきた。
３歳の誕生日に父に買ってもらったカートに乗り始め、４歳でレースデビュー。９歳で世界最年少のフォーミュラ・ドライバーとなった。日本のサーキットには年齢制限があるため、14歳にして祖国を飛び出し、’20年から参加したデンマークＦ４レースのデビュー戦でいきなり優勝。活躍を認められ、今年から女性限定の「Ｗシリーズ」に世界最年少レーサーとして参戦している。
「レースに関する一番古い記憶は、４歳のときのものですね。まわりにいた小さな子たちが怖がるなか、私はガンガン、スピードを出して走っていたそうです。たしかにまったく怖くなく、むしろ楽しかったんですよね（笑）。父の引退レースを見に行ったのも４歳のとき。『父が走るのはこれが最後。後は自分が頑張ろう』と幼心に思ったのを覚えています」
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女子高生とプロレーサー。いささかギャップのありすぎる２刀流だが、Ｊｕｊｕは「快適ですよ」と笑う。
「モーターホーム（キャンピングカー）で家族と世界を転々としながら暮らしています。『ソニック８１０』という車両なんですが、シャワー、キッチン、トイレがついていて、ベッドルームが２つもあってくつろげます。マンションと変わらないですよ。高校生なので、勉学は大事にしています。オンラインで授業を受けたり、まとめて送られてくる課題をやったり。レースやトレーニングのとき以外はモーターホームに缶詰めですね。シーズン中は練習、コースへ移動、レース本番、取材対応、身体のトレーニング、そして勉強の繰り返しです」
束の間のオフは友達とはしゃぎ、動物と戯(たわむ)れてリラックスする。
「モーターホームには野生のハリネズミくらいしかいませんが、日本では、犬６匹と猫を３匹、飼っています。よく『特殊な人生だね』って言われますが、家族も友達も、私にはいたって普通に接してくれています。プライベートではレースにはほとんど触れないので、少ないプライベートの時間を満喫させてもらっている感じですね」
いまの生活ではリアルに登校することはほとんどなく、級友や先輩と接する機会が限られるが、Ｊｕｊｕは「学校だと一番年齢が離れていても２歳ですが、レーサーだと、スポンサーさんやエンジニアなど、大人たちと話す機会が多いので、いろいろ学べる」とあくまで前向きだ。
心が折れたり、逃げ出したくなったりしたことはないのか。
「７歳のころに、レースに負けて泣いたことがあるんですが、そのとき、父にこう言われました。『負けてもいいんだよ。大事なのは、″負けても、負けても諦めないこと″だ』って。その言葉をいまもずっと大切にしています。実は勝ったときより、負けたときのほうが成長する上で大事な経験となるんですよね。負けたら、『これならもう負けない』と思えるまで練習や勉強をする。負けるわけがないという根拠を作ります」
「Ｗシリーズ」初戦は予選18位（最下位）から順位を上げ、レース２で15位。２戦目は13位でフィニッシュした。２年以内に表彰台に上ることができれば、Ｆ１ドライバーの夢がグッと近くなる。
「Ｆ１ドライバーになるにはケタ外れの努力と強い意思が必要だと思っています。他人は他人、自分が最大のライバルというのが私の考え方ですが、最善を尽くし続ければ、いつか夢にたどり着けるのではないかと思っています」
受け答えもパーフェクト。「苦手なことなんてないのでは？」と聞くと、恐るべき16歳は白い歯を見せた。
「片付け、ですかね（笑）」
スーパー女子高生の挑戦は、今年10月に鈴鹿サーキットで観戦可能だ。
<figure id="attachment_252088" aria-describedby="caption-attachment-252088" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="cdc0ad2a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__62873645.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252088" class="wp-caption-text">Profile ’06年、東京生まれ。４歳でレースデビューし、最年少記録を次々塗り替える。’20年から拠点を海外に移し、今季は「Wシリーズ」に参戦。現在のマシンはシャーシが「タトゥースT-318」、エンジンが「アルピーヌF3R」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_252092" aria-describedby="caption-attachment-252092" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2fc7d718"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__63127586.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252092" class="wp-caption-text">家族＆ペットと暮らすモーターホーム。F1レーサーになれたら、次は自然豊かな動物保護施設を作るのが夢だ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_252090" aria-describedby="caption-attachment-252090" style="width: 2515px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7f59d9ea"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__63127579.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252090" class="wp-caption-text">在学する日本体育大学桜華高の校長先生と。授業を中断して観戦したり、好成績を残したら校舎に垂れ幕を飾ったり、「あたたかく応援してくれています」（Ｊｕｊｕ）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_252085" aria-describedby="caption-attachment-252085" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1aa8ea75"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__62849042.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252085" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　野田樹潤　レーシングドライバー　Next Generation Star　第12回</figcaption></figure>
<figure id="attachment_252087" aria-describedby="caption-attachment-252087" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="65929e85"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__62873643.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252087" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　野田樹潤　レーシングドライバー　Next Generation Star　第12回</figcaption></figure>
<figure id="attachment_252089" aria-describedby="caption-attachment-252089" style="width: 1668px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="dd43d4a3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__62873658.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252089" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　野田樹潤　レーシングドライバー　Next Generation Star　第12回</figcaption></figure>
<figure id="attachment_252091" aria-describedby="caption-attachment-252091" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ec28f490"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/07/S__63127581.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-252091" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　野田樹潤　レーシングドライバー　Next Generation Star　第12回</figcaption></figure>
『FRIDAY』2022年7月15日号より

女子高生とプロレーサーという、異色の肩書を持つ野田樹潤(じゅじゅ)選手。弱冠16歳でアジア人女性では前人未到のＦ１ドライバーに最も近い存在である。一方で素顔は、バイタリティに溢れ魅力的な女性であった。

史上最年少出場…野田樹潤が語る「JKとレーサーの２刀流生活」

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