明日カノにメンエスに交縁…歌舞伎町を賑わせた「上半期事件簿」 | FRIDAYデジタル

明日カノにメンエスに交縁…歌舞伎町を賑わせた「上半期事件簿」

現役慶應大生ライターが描くぴえんなリアル 令和4年、歌舞伎町はいま…… 第23回

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歌舞伎町でたむろする少女たち。低年齢化が急速に進んでいる

あっという間に終わった感のある上半期だが、歌舞伎町では多くの珍事&出来事が起きた。今回は、この半年間に歌舞伎町で盛り上がった話題をいくつかご紹介したい。

まずは何と言っても、『サイコミ』(Cygames)で連載中の人気漫画『明日、私は誰かのカノジョ』(通称・明日カノ)が、今春、MBSで待望のドラマ化をしたことである。実は歌舞伎町の住民たちは、この漫画が大好きなのだ。

東京という街でさまざまな思いを抱えた女子たちがもがくリアルな心情描写が人気の本作。「普通の女子大生」萌と「ザ・地雷ぴえん系女子」のゆあによる「歌舞伎町・ホストクラブ編」はひときわ高い人気を誇る。作品のなかでは、ホストに貢ぐために風俗を始める女の子や、歌舞伎町というキラキラした街でお金を使う女の子が描かれている。

ドラマ化した後、ますます明日カノ熱は高まり、歌舞伎町では「私も明日カノしたい!」という女子が急増。ホストクラブには日々、「明日カノを観て来ました!」という女子が訪れている。とにかくドラマの影響は絶大である。

しかし、驚くべきはホストクラブにとどまらず、「明日カノを観て風俗を始めた」という女子もいるということ。誰かのために嫌な仕事をする、というところが陶酔的なのかは定かではないが、漫画&ドラマの影響で若い女子が夜の世界に簡単に足を踏み入れてしまうのは、まさに「ぴえん」な現状である。

次に盛り上がっているのが、メンズエステ界隈に関する話題だ。世の中の不景気の影響か、健全店を謳 (うた)っているメンズエステの扉をたたく女子が増えている。「風俗じゃなくてメンズエステなら大丈夫でしょ……」と考えた子も多いだろうが、最近頻発しているのが「趣味講習」と「盗撮」をする店舗である。オーナーが気に入った子に直接講習をし、手コキや本番を行うのが「趣味講習」。さらには、施術中のセラピストの動画を経営者が盗撮し、アダルトサイトに無断でアップロードして儲ける悪質店もあるという。歌舞伎町女子たちのSNSでは、日々、メンズエステでの被害に関する情報交換がなされている。1日も早く悪質店がなくなることを願うばかりだ。

歌舞伎町の路上でも事件は起きている。「立ちんぼ」が急増しているのだ。歌舞伎町の立ちんぼスポットに、夜な夜な若い女の子が集まっているのだという。驚くべきことに10代の女の子も多数おり、相場1万5000円前後で売春が行われているそうだ。

大久保公園付近で援助交際を行うため、「交援」と呼ばれ、一部の女子の間では一種のエンタメと化しているとされる。その中には「トー横キッズ」と呼ばれる子も紛れているようだ。

さらには、そんな立ちんぼ女子たちに「覚醒剤を一緒にやろう」と持ちかける怪しすぎるおじさんまで出没しているという噂も。フライデーが初めて「トー横キッズ」を取り上げた約1年前と比較して、歌舞伎町の低年齢化と治安の悪化は著しい。

何かと喜ばしくない話題も多い歌舞伎町だが、こんな明るいニュースも。ホスト界の帝王・ローランドが、いよいよ歌舞伎町にカムバックする予定だというのだ。ローランドもきっと、歌舞伎町の現状を嘆かわしく思っていることだろう。カリスマホストとして、ぜひともかつての明るく楽しい歌舞伎町を復活させてもらいたい。

佐々木チワワ

’00年、東京生まれ。
小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。
15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。
大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。
『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』(扶桑社新書)が好評発売中

『FRIDAY』2022年7月22日号より
  • 佐々木チワワ写真結束武郎

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