矢野監督は「空きがない」…阪神・藤浪「噂される意外な移籍先」 | FRIDAYデジタル

矢野監督は「空きがない」…阪神・藤浪「噂される意外な移籍先」

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2軍で調整中の藤浪。ここ数年、不本意な投球が続いている(画像:共同通信社)
2軍で調整中の藤浪。ここ数年、不本意な投球が続いている(画像:共同通信社)

指揮官の言葉からは、どこか冷たい印象を受けた。

「(先発の)空きがない。それを超える(2軍での)素晴らしい投球があったら(1軍昇格を)考えますよ」

ヤクルトの選手に大量の新型コロナウイルス感染者がいることが発覚し、試合が流れた7月10日。阪神の矢野耀大監督は、藤浪晋太郎(28)の起用について聞かれ報道陣へこう答えたのだ。

6月に降格して以降、藤浪は2軍で猛アピールを続けている。7月16日の中日戦に先発すると、6回を投げ8奪三振で無失点。ファームで4勝1敗、防御率1.72の成績を残しているのだ(7月19日現在)。なぜ結果を残しながら、1軍から声がかからないのだろう。

「長年の課題である、制球力の悪さが克服できていないからです。2軍では抑えられても、1軍では四球を連発。投球テンポが悪く、チームはリズムに乗れないんです。1軍での防御率は4点台で、今季は勝ち星がありません。現状では、矢野監督は藤浪を戦力として考えていないのではないでしょうか」(球団関係者)

「鳴尾浜の帝王」

藤浪は大阪桐蔭高時代に甲子園を沸かせたスターだ。13年にドラフト1位で入団した、阪神のエース候補である。プロ入り1年目から先発の柱として、3年連続2ケタ勝利をあげた。しかし19年以降は制球難に苦しみ、わずか4勝。物足りなさを感じるのも事実だろう。

「本人は相当苦しんでいます。一時はサイドスローに変更するなど試行錯誤。制球難の原因が明確でないので、悩ましいところでしょう。阪神という人気球団にいることも、マイナスに作用している。OBからいろいろなアドバイスをされると、本人も混乱すると思います。1軍を行ったり来たりする現状を、『(2軍の本拠地)鳴尾浜の帝王』などとマスメディアに批判されたこともありますから」(同前)

制球難の原因がわからない以上、技術的な忠告をしてもあまり意味はないだろう。このまま阪神にい続けても、急に再ブレイクできるとは考えづらい。中には、環境を変えるべきだという意見もあるのだ。他球団へのトレードである。

「移籍先の最右翼が日本ハムです。昨年12月に球団OB岩本勉氏のユーチューブチャンネルに出演した際、新庄剛志監督はこう話していますから。『欲しい選手、1人います。阪神の藤浪君。オレのところに来たら化けるよ』と。人気球団で周囲の注目度が高い阪神と違い、北海道でのびのびプレーできるのは藤浪にとってプラスでしょう」(スポーツ紙担当記者)

さらに、意外な球団の名前も噂されている。

「巨人です。巨人は中継ぎが打ち込まれ終盤に逆転されるケースが目立つなど、投手陣が崩壊しています。先発もロングリリーフもできる藤浪は、ぜひ欲しい存在でしょう。ここ数年、不振が続いているとはいえ、藤浪の潜在能力が高いのは間違いない。ライバル球団の戦力を削ぐという意味でも、獲得する意味はあります。実際、内部には『(藤浪獲得を)面白い』と話している人もいる。トレードの可能性はゼロではないハズです」(同前)

悩めるエース候補も、今季でプロ入り10年目。再起へ決断の時が迫っているのは、間違いなさそうだ。

  • 写真共同通信社

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