金がないと断ると怒り…TKO木本「投資トラブル」はなぜ起きたか | FRIDAYデジタル

金がないと断ると怒り…TKO木本「投資トラブル」はなぜ起きたか

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自宅を出て、タバコ片手に友人宅へ向かう木本。投資を始めてから羽振りが良くなったという(昨年11月)

「お前らはよくわからへんやろうから、俺に預けろ。損はさせんから」

お笑いコンビ『TKO』の木本武宏(51)が投資に誘う際の決めゼリフが、これだったという。芸人仲間や業界関係者から集めた7億円ものカネを溶かした責任を取り、木本は7月23日をもって松竹芸能を退所した。実際に木本に勧誘された後輩芸人Aが打ち明ける。

「私は誘いを断りましたが、知り合いの芸人が木本さんに50万円ほど預けていました。ただ、預けたはいいが、どう運用されるのか、本人には知らされていないようでした」

『平成ノブシコブシ』の吉村崇(42)が木本に5000万円もの大金を預けていたと報じられた。他にも『野性爆弾』のくっきー!の名前も挙がっており、被害者は数十人規模にのぼると見られている。Aによれば木本の勧誘は徐々に激しくなっていったという。

「勧誘された時、私はおカネがないと断ったのですが、『カネがない言うても30万円くらいなら用意できるんちゃうか』と引かない。『30万円も出せません』と返すと『なんやねん』と怒っていました。私に投資する気がないと見るや、『誰がバイトをかけもちしてる?』とか『誰がカネ持ってるん?』などと、他の当たり先を聞いてきました。一番嫌だったのは、芸の指導をすると呼び出しておいて、朝まで延々と投資の話をされたことです」

木本が勧誘する芸人には「共通点があった」とAは言う。

「メインターゲットは松竹の10年目以上の中堅芸人。若くても芸歴5年目より下にはいかなかったですね。一人あたりの出資額はだいたい30〜50万円だから、ペーペーだと用意できない。松竹の芸人はあまり稼げてないだろうから、数を集めようという発想だったんでしょうね。お金がない芸人たちは当然、出し渋りますが、最悪の場合、木本さんが補填するという話をしていた。『もし運用成績がマイナスになったら、俺が全額出すから』という言い方をしていました」

木本の投資先の一つがNFT(代替不可能なトークン)を利用したゲームだったことは周知のとおりだが、他にも『XRP(リップル)』や『MetaRim(リム)』といった仮想通貨で儲けることにも腐心していたという。

「仮想通貨は芸人の間で流行っていたからまだわかりますが、ここ数年は『STEPN(ステップン)』など、聞いたこともない怪しい投資話を仲間に勧め始めていて、木本さんを煙たがる芸人も少なくなかった」(中堅芸人)

関係者の話を総合すると、木本が投資にのめり込んだのは10年ほど前。当時を知る芸人Bによれば、木本のそばには『アドバイザー』と名乗る指南役の男がいて、実際に紹介されたこともあったという。

「木本さんはすっかり彼に心酔しているようでしたが、正直言えば、芸能界によくいる、著名人に接近して甘い汁を吸おうとする胡散臭い人に見えました」

アドバイザーと7億円はどこに消えたのか。投資詐欺に詳しい河西邦剛弁護士は「ここ数年、流行しているポンジ・スキームと共通点がある」と分析する。

「木本さんは集金のための広告塔として利用された可能性がある。最初は集金者に”配当金”としてお金が渡されます。実際に運用され、利益が出ているように見えるため、集金者はさらに勧誘に力を入れる。そして多額の資金が集まったところで、お金を預かっていた人物が大金とともに消えるのです。形として、最初は”配当金”が出ているため、詐欺として立件されにくい。出資金を回収するハードルが高い厄介な案件です」

芸能界を巻き込んだ前代未聞の巨額投資トラブル。全容は解明されるのか。

『FRIDAY』2022年8月12日号より

  • PHOTO小池延幸

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