滝沢秀明氏&「キンプリ」脱退で進む”ジャニーさん色”からの脱却
ジャニーズ事務所が大激震に見舞われている――。
11月1日にジャニーズ事務所副社長兼ジャニーズアイランド代表の滝沢秀明氏が退所。さらにその3日後、今度はジャニーズきっての人気グループ『King&Prince』の平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が’23年5月22日にグループを脱退し、それぞれ退所することが報告された。
これはファンのみならず、多くのマスコミにとっても寝耳に水だった。あくまで2つの離脱劇に「関連性はない」というのが、ジャニーズサイドの説明だが、俯瞰してみれば明確なメッセージが感じられる。
それは「ジャニー喜多川色からの脱却」だ。
「’19年に亡くなったジャニー喜多川さんは名プロデューサーであり、事務所の“象徴”でした。その英才教育を受けていたのが“タッキー”こと滝沢秀明氏です。
’18年にジャニーさんの後継指名を滝沢氏が受諾すると、ジャニーさんは涙を流して喜んだといわれています。これにより滝沢氏はアーティストを引退。裏方に回り、急務だったジャニーズの若返りに着手したのです」(スポーツ紙記者)
キンプリもジャニーさんが生前に見出した“最後のグループ”だった。
’15年に『Mr.King vs Mr.Prince』として結成され、その後、’18年に『King&Prince』に改めメジャーデビュー。ファーストシングル『シンデレラガール』は発売初日に31・8万枚を売り上げ、オリコンシングルランキングで初登場1位を飾った。
「ジャニーさんの夢は海外で活躍できるアーティストを生み出すこと。ジャニーさん自身がアメリカのロサンゼルス生まれということもあり、米国の音楽市場で通用するアーティストを輩出することにこだわりがあった。その教えは滝沢さんが引き継いでいたし、キンプリも海外を視野に活動を行っていた」(音楽関係者)
その両者が今回「退社」という決断を下した事実は大きい。気付けば、ジャニーズ事務所内にジャニーさんの薫陶を受け継ぐ者は激減した。
「結局、“ジャニーズ”事務所という社名だけど、実質はジャニーさんの姉であるメリー喜多川さんの事務所だったということ。現在の事務所トップはそのメリーさんの愛娘である藤島ジュリー景子氏です。ジャニーさんには子供はおらず、だからこそ滝沢氏を後継者に指名したのでしょうが、血筋ではなかったということだろうね」(芸能プロ関係者)
すでに、ジャニーさん、メリー氏はこの世にいない。そして滝沢氏が去った今、ジャニーズ事務所はどこに向かうのだろうか…。
次の記事はこちら #6 手越祐也 滝沢ツイッター巡り「ポジティブじゃない」ブロック祭り
PHOTO:近藤裕介(平野)、桑田真(滝沢)