<figure id="attachment_274945" aria-describedby="caption-attachment-274945" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5b23578d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/a5d0642ba47165f4a523e6b5c1c238fb.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274945" class="wp-caption-text">ナウルの海辺。遠浅で大型船が接岸できないため「カンチレバー」というクレーンのような機械でリン鉱石を輸送船に積み込んでいた</figcaption></figure>
日本から南東へ約5000㎞、太平洋に浮かぶ小さな島国「ナウル共和国」が、11月５日、快挙を達成した。「ナウル共和国政府観光局日本事務所」の公式ツイッターアカウントのフォロワー数が、40万人を突破したのだ。
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ナウル共和国は人口約１万人、面積21.1㎢（東京都品川区とほぼ同じ）の「世界最小の共和国」だ。日本からの直行便はなく、基本的にはオーストラリア・ブリスベンからナウル航空を乗り継いで入国するしかない。そんな同国のツイッターが、なぜ、遠く日本でこれほどの人気を集めているのか――。その理由は他でもない、公式ツイッターが面白いからである。
〈Ｑ．ナウル島は一日で周れますか？　Ａ．徒歩４時間〉といった「自問自答ツイート」だけでなく、デカデカと「ナウル」と書いただけの電車広告を都電荒川線（東京さくらトラム）に出すなど、その発想はとにかくユニークだ。
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フォロワー数40万人までの道のりをツイッターの「中の人」に聞いた。
「’20年初頭に日本事務所を作ろうかという話が持ち上がり、９月の閣議決定を経て、10月１日にツイッターを開設しました。日本事務所は完全にボランティアで運営しており、ノルマもなかったので、人口と同じくらいまでいったらいいなと思っていたんですが、１週間でフォロワーは２万人に到達。あれよあれよとここまで伸びました。特に反響があったのは、昨夏の東京オリンピックのときですね。『ナウルって本当は存在しないんじゃないか』みたいな疑いの投稿をしている人がいたので、『オリンピック中に証明されます』と。そして、開会式で『ナウル共和国入場』とツイートしたら、一気に『16万いいね』くらいつきました」
そんなナウル共和国にも、今年７月、危機が訪れた。国民の約半数が新型コロナウイルスに感染したのだ。
「ワクチンは国民の100％が接種しており、厳しく検疫もしていたんですが……。しかし、おかげさまで現在の感染者はほぼ０％にまで収まりました。日本事務所ではチャリティバッジを作り、約400万円の義援金も集まっています。このお金は政府と協議を重ね、ナウルのためにきちんと使わせていただきます」
コロナ対策のため、現在、ナウル共和国は観光客の受け入れを制限している。しかし「中の人」によると、なるべく早く解除できるよう政府内で議論を重ねているという。「日程と費用に余裕のある方は、ぜひ！」とのこと。世界一小さな共和国を一度は訪れてみたいものである。
<figure id="attachment_274949" aria-describedby="caption-attachment-274949" style="width: 1965px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7dbd26ff"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/1dad6574f1daa67ee7ed569709a27ce3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274949" class="wp-caption-text">日本からの直線距離は約5000㎞。ハワイよりも近いが直行便はない</figcaption></figure>
<figure id="attachment_274948" aria-describedby="caption-attachment-274948" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="17050cb7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/02e5458a208fad38d0ac55a8d545904f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274948" class="wp-caption-text">ナウル航空の窓から見たナウル共和国の全景。バチカン、モナコに次いで世界で３番目に面積が小さい国である</figcaption></figure>
<figure id="attachment_274944" aria-describedby="caption-attachment-274944" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f405a737"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/dd6fe8e93e14a227e91bb807696a2ff1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274944" class="wp-caption-text">リン鉱石の採掘場。かつてはリン鉱石の輸出によって栄え、税金などすべて無料だったが現在は枯渇してしまった</figcaption></figure>
<figure id="attachment_274947" aria-describedby="caption-attachment-274947" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6e6cc4ef"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/bd1a057f73deb44352240646a4b4a96a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274947" class="wp-caption-text">９月に開催された「ツール・ド・ナウル」の様子。老若男女を問わず、さまざまな国民がレースを楽しんだ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_274946" aria-describedby="caption-attachment-274946" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f561698b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/b197cd9736de5158105cb63bb4b798ba.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274946" class="wp-caption-text">ココナッツミルクにマグロ、ライム、玉ねぎを適当に入れた、ナウルのソウルフード「ココナッツフィッシュ」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_274943" aria-describedby="caption-attachment-274943" style="width: 1886px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c1cd96cc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/dfdba3c19b8b6fc5243bc0110b617ca3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274943" class="wp-caption-text">ナウル島の周辺の海は魚が豊富で、マグロやカツオが生息する。「マグロはその辺を回遊しています」（中の人）</figcaption></figure>
『FRIDAY』2022年11月25日号より

ナウル共和国政府観光局公式ツイッターより

太平洋に浮かぶ小さな島国「ナウル共和国」が、Twitterの公式アカウントフォロワー数40万人を突破！要因は「中の人」の創意工夫のある広報手腕。謎のベールに包まれた平和な南国、訪れてみませんか？

”中の人”が明かす「ナウル共和国」がフォロワー40万になるまで

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