テレ朝・玉川徹にテレビ業界内から熱視線が注がれるワケ | FRIDAYデジタル

テレ朝・玉川徹にテレビ業界内から熱視線が注がれるワケ

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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時間帯トップの視聴率を誇る『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の名物コメンテーター、玉川徹氏(59)が表舞台から姿を消して久しい。

毒舌コメンテーターの第一人者、テリー伊藤。過激な発言が炎上してニュースになれば、宣伝効果も見込める。番組から番組へ横滑りしたことも
毒舌コメンテーターの第一人者、テリー伊藤。過激な発言が炎上してニュースになれば、宣伝効果も見込める。番組から番組へ横滑りしたことも

「玉川氏は9月28日の放送で、安倍晋三元首相の国葬での菅義偉前首相の弔辞に言及。″(演出などに)電通が入っている″と発言したことで10日間の出勤停止の処分を喰らいました。

謹慎明けとなった10月19日の放送ではスタッフルームから『現場に足を運び取材をし、事実確認をして報告する、その基本にもう一度立ち返るべきだと考えました』と頭を下げ、コメンテーターを降板する意向を明らかにしたのですが、疑問の声があがっている」(キー局ディレクター)

疑問の声が噴出する原因となっているのが、玉川氏の経歴だ。

「どこの局にも社員コメンテーターはいますが、そのほとんどが解説員や報道局の記者出身。それぞれ専門分野を持っています。ところが、玉川氏はワイドショーの番組スタッフ出身。報道局での記者経験がないのです」(テレビ朝日関係者)

テレ朝で最も有名な社員と言われる玉川氏。この関係者は「当の本人が一番、現在の状況を予想していなかったはずです」と言う。

「ワイドショーのディレクターをしていた’90年代後半、フリーのレポーターに政治取材を断られ、仕方なく自らマイクを握ったことが玉川氏の人生を変えました。彼のしゃべりの面白さが好評で、定期的に番組に出演するようになったのです。最近では経費削減で番組スタッフがレポートすることは珍しくありませんが、予算が潤沢にあった当時、玉川氏はかなり異色の存在でしたね」

’15年に『モーニングショー』がリニューアルするタイミングで、レギュラーコメンテーターに起用され、現在に至った。

「ディレクターとしても優秀。視聴者が何を求めているか、常に考えているタイプです。彼の過激な物言いは賛否がわかれますが、強い思想はない。番組内での発言のほとんどは、”何を言えば盛り上がるか?”を読んでのもの。実際、連日のように発言がネットニュースになるため、テレ朝局内では”いい宣伝になっている”と、玉川氏に好意的な人も少なくなかった」(制作会社ディレクター)

現在59歳の玉川氏。現場に戻ったまま、定年となるのだろうか。

「発言が炎上したぐらいであれば謹慎明けに復帰させていたと思いますが、電通を敵に回したのは痛かった。定年までは現在のようにたまにスタジオ出演させる程度になるでしょう。本人はコメンテーター業にやりがいを感じているようですから、定年後はフリーでワイドショーに復帰するかもしれません」(前出・テレビ朝日関係者)

玉川氏の知名度とキャラクターは、ワイドショースタッフにとって魅力的だ。

「彼と同じテレビの裏方出身のテリー伊藤(72)がいい例ですが、炎上上等でターゲットをコキおろし、番組を盛り上げてくれるヒール役は貴重な存在なのです。キー局で使いづらくても、関西ワイドショーは放っておかないですよ」(前出・制作会社ディレクター)

来年以降、再び″玉川劇場″の幕が開く――かもしれない。

『FRIDAY』2022年11月25日号より

  • PHOTO共同通信社

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