V字回復!『ミヤネ屋』が見つけた「生きる道」とは | FRIDAYデジタル

V字回復!『ミヤネ屋』が見つけた「生きる道」とは

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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提訴されても宮根は「過度な献金、被害者救済、政治家との関わり等が指摘される教団の本質的な問題は伝え続けていきたい」と強気を崩さず
提訴されても宮根は「過度な献金、被害者救済、政治家との関わり等が指摘される教団の本質的な問題は伝え続けていきたい」と強気を崩さず

安倍晋三元首相が銃撃された7月以降、昼のワイドショー『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)が好調だ。

「長い間、同時間帯の視聴率トップを走ってきたものの、コロナ禍以降は視聴者に寄り添う石井亮次アナ(45)のMCが好評な『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)に負ける日も増えていました。ところが、全国放送の番組で最初に旧統一教会の問題に切り込んだことで世帯視聴率だけでなく、スポンサーが重視するコア視聴率も伸びて、再び”昼の王者”に返り咲くことに成功しました」(広告代理店関係者)

高視聴率をバックに、銃撃事件から4ヵ月以上がすぎた現在も、『ミヤネ屋』の旧統一教会追及は続いている。

「9月29日には旧統一教会側が『ミヤネ屋』番組内での発言が名誉毀損にあたるとして、番組を制作している読売テレビを提訴しましたが、番組スタッフはむしろ”放送するネタが出来た”とほくそ笑んでいるといいます。坂上忍(55)の『バイキングMORE』(フジテレビ系)が終了したのが象徴的ですが、昨今の若い世代は毒舌MCを敬遠する傾向がある。宮根誠司(59)の存在意義が問われ始め、番組のリニューアルなどが検討され始めた矢先に安倍さんの銃撃事件が起きた。宗教問題はデリケートなので他局は二の足を踏む。逆に言えば裏番組に差をつけるチャンス。だからこそ、局の上層部も徹底追及にGOを出したのでしょう」(日本テレビ関係者)

番組では宗教2世問題などを取材していたジャーナリストの鈴木エイト氏をいち早く起用したほか、元信者のインタビューも積極的に行っている。

「銃撃事件後、最も早く旧統一教会ネタに切り込んだのは富山の放送局・チューリップテレビでした。『ミヤネ屋』も制作局が大阪の読売テレビだったことが功を奏した。東京のキー局が制作していたら、スポンサーなど気を使う箇所が多すぎて、腰が重かったはずです」(キー局プロデューサー)

SNSでは『#ミヤネ屋頑張れ』というハッシュタグがたびたびトレンド入りした。まさに無双状態だが――。

「10月20日、岸田文雄首相(65)が質問権を使って調査する方針を示したことを受け、教団側は記者会見を行いました。その際、教区長に昇格した2世信者たちを登場させたのは周知の通り。これまで『ミヤネ屋』は会見を生中継しながら、鈴木エイト氏や紀藤正樹弁護士らの解説を聞くというスタイルを取っていましたが、このときは生中継を中断せざるを得なかった。信者の個人情報が会見で公開されたからです。今後も同様の生中継封じをやってくると予想されますし、なかなか教団側への調査も進まず、視聴者に飽きられつつある」(テレビ誌編集者)

読売テレビ内でも「旧統一教会バブルは弾けつつある」と囁(ささや)かれているという。

「悲観することはない。旧統一教会ネタ以外にも他局と一線を画すような、圧力に屈しない強気な報道をすれば数字はついてくる。その成功体験を得たことが大きい」(前出・日本テレビ関係者)

同じ日本テレビ系の『スッキリ』が来春終了するなど、脱・ワイドショーが進んでいるだけに、『ミヤネ屋』が今後の帯番組の行方を握っているかもしれない。

『FRIDAY』2022年12月2・9日号より

  • PHOTO川崎侑弥

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