『ミヤネ屋』杉村太蔵氏 救済法案成立に「安倍さんだったらもっと早かった」で物議
「(被害者救済法案成立について)安倍さんと菅さんだったらもっと早くやってたんだろうなって思いますよ」
12月8日放送の『ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演した、元衆議院議員で“政治評論家”の杉村太蔵氏。今国会で成立した旧統一教会をめぐる被害者救済法案について、元首相の安倍晋三氏と菅義偉氏ならもっと早く法案を通していたと発言し、SNSなどで猛反発の声が殺到し物議を醸している。
「“被害者救済法案”とは、旧統一教会をめぐる高額献金などの被害者を救済するため、霊感商法を用いるなど不安をあおって寄付させることや不動産を売却したり借金をさせてまで寄付させることを禁止するもの。さらに個人の自由な意思を抑圧してまで献金させないという、配慮義務なども盛り込まれました」(全国紙記者)
配慮義務については野党がマインドコントロール下にあるかどうかを盛り込むように要求していたが、「“十分に”配慮しなければならない」という内容で合意に至った。
この日、司会の宮根誠司氏は新型コロナで陽性となり出演していなかった。司会を代理した読売テレビの澤口実歩アナウンサーから
「今国会で成立させたという思いは感じましたよね?」
と聞かれると杉村氏は、
「与野党がきちっと合意できたっていうのは日本の政治にとって良かったなって思います」
とした上で
「(法案成立は)安倍さんと菅さんだったらもっと早くやってたんだろうなって思いますよ。だけども(今回のように)与野党合意できたかはわからない。
岸田さんの政治スタイルとして最後の最後まで野党の話も聞いて何とかお互い妥協できるところ妥結できるところを探って、立憲民主党も最後賛成に回れるような内容になったのはとっても良かった。なんでもかんでも反対だって誤解されている方も多い」
と、岸田首相のいわゆる“聞く力”が救済法案を遅らせたのではないかという内容の発言をした。
しかしこれに対してツイッターなどでは
《はぁ?逆だろ!》
《安倍・菅時代だったら統一教会を前提とした救済法案を作ろうなんて事自体なかったに決まってるじゃん》
など、杉村氏に対して厳しい意見が投稿された。
「杉村氏は法案成立についての一般論として安倍氏の“実行力”と岸田氏の“検討スタイル”を比較したかったのだと思いますが、そもそも統一教会の被害者の気持ちになることが抜け落ちている。安倍氏が関連団体のUPFへのビデオメッセージで韓鶴子総裁を称えるような発言をしたことで、山上徹也容疑者は犯行を決意したわけですからね…あのスタジオにもし宮根さんがいたら問題発言をフォローするように丸く収めていた気はしますね」(ワイドショー関係者)
杉村氏こそ被害者への“配慮義務”足りなかったのもしれない…。
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- 写真:共同通信