”キリトリ記事”でリスク増が…テレビ業界で「脱・ワイドショー&芸能ネタ」が進行している | FRIDAYデジタル

”キリトリ記事”でリスク増が…テレビ業界で「脱・ワイドショー&芸能ネタ」が進行している

スタッフは見た!週刊テレビのウラ側

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元『雨上がり決死隊』の宮迫博之(52)らが退社することになった闇営業問題の際は、吉本興業を厳しく追及。視聴者に絶賛された加藤だが……
元『雨上がり決死隊』の宮迫博之(52)らが退社することになった闇営業問題の際は、吉本興業を厳しく追及。視聴者に絶賛された加藤だが……

約17年続いた朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)が、来春で終了することが決まった。

「アイヌ民族に関する不適切表現があったことで昨夏、BPO(放送倫理・番組向上機構)から放送倫理違反を指摘されたことが記憶に新しいですが、これまで放送内容が何度も問題視されてきました。MCの加藤浩次(53)の過激発言も、令和の時代にはマッチしないのでしょう。今春スタートしたフジテレビのお昼の情報番組『ポップUP!』は視聴率が上向かず、はやくも年内での打ち切りが決まりました。後番組の『ぽかぽか』は、バラエティ班が制作するお昼の娯楽番組になることが発表された。いま、テレビ業界では”ワイドショー離れ”が進んでいます」(広告代理店関係者)

いち早く”脱ワイドショー”に舵を切っていたのがTBSだ。

「『グッとラック!』を終了させ、昨春から『ラヴィット!』がスタート。開始直後こそ、時事ネタを一切取り扱わずに朝からグルメランキングをやる姿勢が疑問視されましたが、いまや”朝の大喜利番組”として見逃し配信も好調です。年末には、初のゴールデンでの特番も放送されますし、すっかりTBSの顔に成長しましたね。

TBSといえば、旧統一教会ネタが社会問題化した夏以降は、日本テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』に再び”昼の帯番組の王者”の座を奪われたものの、『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(制作は系列局のCBCテレビ)は石井亮次アナ(45)の視聴者に寄り添ったMCが好評です。2番組の好調ぶりを研究したのか、恵俊彰(57)が司会を務める『ひるおび』も芸能ニュースなどを取り扱う時間が減りつつあります」(制作会社ディレクター)

TBSはこれまで系列会社に勤務する名物芸能デスクI氏を自局のワイドショー内で起用していたが、「昨年いっぱいで、旧来のスタイルは一新されました」とTBS関係者は言う。

「I氏は大手芸能プロ幹部やメディアの芸能担当に知己が多く、会見の仕切りをすることもあった。芸能プロやレコード会社のスタッフらが彼のもとを訪れて売り込みをする姿も散見されていましたが、コロナ禍以降はそれもなくなり、独自ネタもあまり入らなくなった。潮時だと考えた上層部がワイドショーおよび、彼との決別を決めたのでしょう」

最後は役員クラスまで出てきて、なんとか引導を渡したという。

TBS以外の局でも、芸能ネタ離れが進んでいる。

「松本人志(59)が『ワイドナショー』(フジテレビ系)内での発言の”キリトリ記事禁止”を訴えているのが象徴的ですが、最近は番組内での発言を一部切り取った、スポーツ紙などのいわゆる”こたつ記事”で炎上する機会が増加しています。そのため、司会者やコメンテーターがバッシングを恐れて無難なコメントをするようになった。ワイドショーの出演オファーを断るコメンテーターも増えています。見逃し配信でも収益が見込めるなら『ラヴィット!』のようにバラエティ路線に舵を切ったほうがおいしいわけです」(キー局プロデューサー)

ワイドショーとともに芸能ネタがテレビから去りぬ――となるか。

『FRIDAY』2022年12月16日号より

  • PHOTO足立百合

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